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これは久々の里帰り?

しばらく待てば、泉の水面に、気泡が現れた。

その後、空気を求めるかの如くに、飛び出してきたのは、あの騎士だ。


騎士は息も絶え絶えに、陸に手をつき、半身は、まだ泉の中だ。


その手には、しっかり瓶が握られている。

目的の物はとってこれたようだ。



ボーっと見ていれば、

『なんだか、泉のサイズが小さくなってる気がする…』


「ハス!ラス!騎士を泉から出してあげて!このままじゃ、半身が、泉と一緒に消えちゃう!」


ソフィアナの言葉に、ハス、ラスは、すぐさま騎士の元に行き、2人で騎士を引き上げた。


引き上げられた騎士は、疲れ切ったのか、気が抜けたのか、そのまま意識を放棄した。



「ハス、ラス、少し火を焚いて温めるくらいは、するぞ。それとも、このまま、背負って連れて行くか⁈」


ハンスは嫌そうに、言う…。


「とても面倒だわ。丁度都合よく、気を失っているし、このまま連れて行きましょ。

ラスあの布を…」



ラスが、転送陣のある布をだせは、ハンスが、ソフィアナを見た。


「これは、公爵家用です。

これは、マリー様の能力が必要ですから、沢山は作れません。ラスが持っている事が、条件ですが、その条件を守って下されば、貸しますから、そんな目なさらないで、ハンスお兄様…」


「まて、公爵家用と言う事は、他にどこ用があるんだ⁈」


「私用に、決まっています。さ、ささささ、行きますよ。」


ゴチャゴチャ言うハンスを布の上に押しやる。


ソフィアナは、元石像の犬に手を振り笑顔で、

「ありがとう。幸せにね〜。おめでとう。」

と言い残し転送陣を起動させたのだった。


公爵家のハスの部屋に帰り、こっそり着替えをエスターと、テレッサにさせてもらう。

髪を結い上げてもらいながら、ソフィアナは、エスターに、ソフィアナの部屋から、一つぬいぐるみを取ってくるように伝えた。

エスターからぬいぐるみを受け取り、準備のできた、ソフィアナは、そのあと、裏から一度外に出て、玄関口に行く。

玄関には、先程洞窟に乗り捨てた馬車をラスが、転送の魔法陣で、洞窟近くへ行き、引き取って、持ってきていた。



騎士は、先に来ていた、ハンスとハスにより、馬車の中に寝かされいた。





マリーが居る、公爵家へ戻ったソフィアナは、激甘オスターから大歓迎を受けた。



騎士は、来客用の部屋に放り込まれ、他の使用人が、介抱している。公爵家の治癒師も呼ばれているので大丈夫だろう。

ソフィアナは、使用人に、目を覚ましたら、連絡をくれる様に頼んでおいた。


そして、再会した、マリーと共に、オスターが居る、客間へ向かった。


「ソフィ…。城での生活はどうだ⁈

なかなか会えないうちに大きく…いや、キレイになったなぁ〜。

今日は、お前の為に、色々珍しい物を取り寄せたから、マリー嬢と一緒に食べて行くといい。そして、ゆっくりしていけ…。許されるなら、泊まっていくといい。」


そう言われた、夕食の席…


並んでいた料理に、目が点になり、頭の中には、疑問符が並ぶ。


そんな、ソフィアナを無視して、オスターの料理の説明が始まった。


「これはな、最近、王都では、1番有名なパン屋でな、なかなか買うことができない、パンだ!

見た目は、白いが、まあ他とは、変わらないだろう?


ふふふふ、食べて驚け!!!なんと、こんなに柔らかいのだ!!!」

といいながら、自分の分を手でちぎって見せるオスター…。


「まあ!なんで柔らかい!!私、こんな柔らかいのは、初めてですわ。」

と、目を輝かせているのは、マリーだ。


『うん⁈まって…これって…』

驚き過ぎて、無言でいるソフィアナをビックリして、声も出ないと勘違いした、オスターは、上機嫌に、さらに話しはじめた。


「そして、こちらの平たいパンはなんと、その有名店で、さらに個数限定で、1年前からの予約が必要な、希少な、クリームパンだ。今回だけの約束だが、私の名前を使って、予約無く買えたんだ。すごいだろう。本当は、プランだったか、プリンだったか、デザートも準備するはずだったんだが、それは買えなかった…。次回楽しみにしていなさい。」


ババーン!と効果音が付きそうな、勢いの説明に、またも、ソフィアナは固まる。

マリーの目は輝いている。


『こっこれも…』


「そしてだな、これは、予約必須、数ヶ月待ちの惣菜屋の、カラアケという料理に、こちらは、ショウガヤキと言う料理、この不思議なのは、オニギリと言うそうだ。

ふふふ、安心しなさい。肉ばかりでは、いけないと、こちらは、野菜スティックだ。だが、ただの野菜スティックではないぞ!

この、幻のソースをつけて食べるとだな…。これがまた止まらなくなるんだ…」


『唐揚げも、生姜焼きも、なんか心当たりがある…。で、その、幻のソースって、マヨネーズよね…』


「噂は聞いた事があったが、確かに美味いな。肉が柔らかくジューシーだ。だが、このオニギリとか言うもの…どこかで、食べたような…」

ハンスの目はソフィアナへと向けられる…。

『あ。お兄様思い出してます?はい。マハルニ国て作ったあれです。はい。』


ソフィアナは、そっと目線をそらす…。


『いったい何がどうなってるの?惣菜屋さんは、誰かが、思い付いた。ああ!私と同じ知識…前世の記憶があるとか⁈それなら、会ってみたいなぁ…』


「このな、惣菜屋も、パン屋もな経営者がいるらしいんだがな、その経営者、変わり者で、誰とも会わないと、有名なんだ。

取り込みたい、貴族がこぞって、金を積むらしいが、一度も出てきた事がないんだ。」


「へー。そんな人いるんですね…」


『柔いパンは、カヨさんとリサさんとこかと思ったけど、違ったみたい。まあ、酵母なんて、誰でも気付けば作れる物だものね…。

それに、孤児院の子が買えるパン屋が、予約必要とか、無いわよね…。ビックリして、損した。

私、セブァセス店以外に、店は、無いもの。パン屋も惣菜屋も、知らないもの。


こうやって、商売ってするのね〜。すごいわ…!』



と、自分は関係無いとが考えた、ソフィアナ。


そんなソフィアナ達のいる部屋に、木箱を持った、公爵家の執事ジョセフが現れた。


繊細な彫り込みがされ綺麗な箱だ。


「これはな、なんと、魔石で、物を長持ちさせる道具だ!レイソウコと、言ったかな⁈これもな、2年前予約して、先月やっと届いたんだぞ…。」


『これは…。もーこれは、冷蔵庫よね⁈魔法陣が、私が作った、ハンコ式でなされてる…。これは、セブァセス製よね…』


「これは、テレッサ…どういうこと⁈」

ソフィアナは、給仕していた、テレッサを捕まえて、小声できく。


「全て、ソフィアナ様のお店で、ございます。」


「え⁈パン屋とか、惣菜屋とか知らないけど⁈」


「パン屋は、リサさんとカヨさんが、クズ魔石を拾って来た子供達に、リサさんが練習で焼いた物だと、始めはすべてタダで、パンを提供して下さいまして…。こちらからのお金を受け取らなかったんです。

理由は、もちろんソフィアナ様への感謝です。

それなら、独自でやるより、仕入れや店の安全、管理などの為、トマスさんが、経営統合しては、どうかともちかけ、今は、セブァセス店の隣りの土地にお店を出しています。

惣菜屋は、最近です。ハス、ラス、エスターの母です。始めは、ラスが、セブァセス店に、手伝いに来ている事を知った、3人の母が、差し入れをしたのが、始まりです。

パン屋の客が売り物と間違えたのです。美味しそうな匂いに、どうしても欲しいと…。

トマスさんが、パン屋の隣の家を買い取り惣菜屋として、オープンさせました。」


『なんと!?すごい商売屋は、トマスさんだった!!』


「なら、オーナーは、トマスさんか、ニジルさんじゃないの?」


「ソフィアナ様です。」

『経営者………。貴族の呼び出しに出てこないよ…。全然知らないもん…』

はははは。乾いた笑しかでてこない…。


その夜、ソフィアナは、新しいメニューが欲しいと、母が、言っていたと、エスターから、頼まれた。

ポテトフライと、ポテトチップスの作り方を教え。

ついでに、パンは、マヨネーズを乗せて焼く事で、バリエーションがふえ、惣菜屋の唐揚げや、玉子にマヨネーズをかけて、さらに少し焙れは惣菜パンが作れること、おにぎりの中には、具を入れて、いくつか選べるようにした方が、いいのではないかと話した。


あとは、また、思い付いたら…(思い出したら)作る方を教えると、エスターに言付けた。



そんな時間を過ごして城に帰り、騎士が目覚めたと、連絡が入ったのは、それから、4日目の朝だった。

これで、2つの小説に並行して更新は、終わりです。少しの話でしたが、楽しんで頂けたらと思います。

いつも読んてくださり、ありがとうございます。

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