マリーとドミニク話し合い
初めての孤児院から帰った日、マリーは、やっとドミニクとの話し合いが、出来る席に着く事ができた。
「ドミニク様…あの…」
2人は、部屋を訪れたマリーが、淑女の礼と挨拶をした後、ソファーに、向かい合い座ると、長く沈黙していた。
お互いに、言いたい事を整理しているのと、久しぶりの会話に緊張しているのだ。
「マリー…あの…」
お互いに、声を出しては、
「あっいや、あの、先に…」とか、
「失礼いたしました。お先にどうぞ…」
と譲りあっている。
長い沈黙に、イライラして居るのは、千里眼で、デバガメ中の、ソフィアナだ。
『もードミニク様それでも、男なの!?悪かったとか、好きだとか、ささっとさぁ〜。もー抱きしめちゃえ‼︎』
テレビなんてないこの世界。ソフィアナは、現在何かのドラマを見ている気分で、焦ったいながらも、ドキドキ目が離せずにいた。
前世でも、ドラマや映画などは大好きだったのだ。
『どう⁈一時間ドラマで言うなら、今は9:45あたりの、クライマックスなんじゃないの⁈やだぁ〜。早く結論出して〜って、主人公応援パターンか、相手の出方を見守って行くパターン⁈はたまた…』
などと、ソフィアナの頭の中が、ワクワク、ドキドキのピークに達した所で、
ガシャン‼︎
目の前が真っ暗になった。
そう。もう寝なさいと、親にいいところで、テレビを切られた子供の気分ぐらいガッカリ、呆然!
さらには、見逃しへの怒りが込み上がるソフィアナ、
意識を現実に戻せば、
自身の腕に、魔封じの腕輪がされていた。
「こんな時間に覗きかい?御行儀がわるいよ。アナ。」
無駄にキレイな顔を45度傾けて、黒く微笑みながら顔を覗きこをやでいたのは、ベルンゲラだ。
「チッ」
「こらこら、舌打ちしたね今…」
「いえ、こんばんは。ゲラ様、ところで、ここは、私の部屋のはずですが、どうしてこちらに⁈
こんな時間にノックも無く女性の部屋におみえになるのも、お行儀が悪いですわ…」
「ああ。何度も、ノックはしたんだがね…。返事があまり無いから、倒れていないかと、心配になって、覗いてみれば、デバガメしてたね…。」
『あ。やば。千里眼で、何を見てたかバレて⁈』
「……。」
「あれでも、ドミニクは、僕の弟だ。決める時は、きめるさ、心配いらない。」
『え⁈ゲラ様顔以外で、決まってたこと、あったかなぁ……。決まってたどころか、ゲラ様、浮気中なはずだし〜。う〜ん。考えると、もやもやしてくるし、まっいっか…』心の中で毒づくソフィアナ…。
「だって、マリー様は、応援したいですもの…」
「うん⁈マリー嬢だけかい⁈ドミニクは、応援してないの⁈」
「え⁈私は、マリー様の味方です。マリー様が、セヌッシュ様が、いいと、おっしゃっていましたら、全力で、ドミニク様を排除にかかるつもりでしたよ?」
「そんな事を真顔で言うな…。“排除”辺りが、物騒に聞こえて怖い…。」
「で、そんな事より何のごようですか?」
『早く用を済ませて、部屋から追い出さないと!
ドラマ終わっちゃう!録画機能なんてないんだから!』
用事を済ませるべく、愛想よく笑ってみれば、
「あっ…いや、その…まあ、お茶を…」
と言いながら、応接セットのソファーへ向かう。
『座らせたら、居座る!』
「取り立てて、ご予約が無いのでしたら、私もう、寝ようと思いますから、お話しも、お茶も明日にして下さい。こんな時間にお茶を飲んだら寝れなくなってしまいます。」
「なっ…。アナ…。覗き見したいが為に、追い出そと思っていないか⁈」
『ドキッ』
「思っていません。疲れて眠いんです。アマニ、ゲラ様のお帰りだから…」
「今ドキッとしただろう…⁈」
ベルンゲラの目はジト目だ…。
「ふーまあ、いい、モーリンの事を気にしていないならそれでいいんだが…」
『うん⁈抱きついてた事ですか⁈呼び捨てとかですか⁈いつもなら、『誰々“嬢”」って、言いますよね⁈令嬢じゃなく、皇女様を呼び捨てとか、気にしません。気にしませんから…』
「何か気にする事でも?」
「ならいいんだ。誤解しないでくれ、僕が好きなのは…」
「誰でもかまいませんから、お部屋の出入口は、あちらですよ⁈」
と、ベルンゲラの背中をグイグイと押す。
「本当にわかっているのか⁈
あっ、ほら、しっ嫉妬とか無いのか?」
『なんで、ハニカンデルんです⁈』
「…………。無いですよ。おやすみなさいませ。」
と、扉から、追い出し、パタンと閉めた。
『なんでしょう。この、最後の言葉を聞いた時の苛立ち……。嫉妬ですって!嫉妬は好きな人にするものですよ!?意味がわかりまん!!』
ふー
と、鼻息荒く苛立った、ソフィアナだったが、そんな事より、大事な事を思い出した。
そう。ドラマの続きだ!
ソフィアナは、慌て、魔封じの腕輪を外し、意識を集中して、千里眼で、ドミニクとマリーが居る、ドミニクに部屋に視点を飛ばした…。
そこで、目にした光景に…
ソフィアナは、膝から崩れ落ちる程のショックを受けた…。
「だっだっっ…抱き合って、キスしてる…。
うーうーうーうー。
違う。違わないけど、違う!
そうなる事は、わかってたの!
わかってたから、協力したの。
私が見たかったのは…、
結果に繋がる過程なのにぃぃぃ!!!!!
ああああああ。いいとこみのがした!」
『ドラマのラストだけみたって、
みた気にならないじゃん!!!
ゲラ様めー。いいとこ邪魔するんだから!!』
わけのわからない事を言いながら、床に伏せり、床を叩く主人をアマニは、そっとベッドへ促した。
『主人の奇行に、目をつむるのも、侍女の仕事よ…』と言わんばかりに…。
その後、奇跡の水の力で、病を治した、ドミニク第二王子の婚約者は、奇跡の人となった。
再生の泉についても、貴族の間で囁かれ噂しれたが、危険な場所と言うことと、本人か、または、本人を嘘なく愛していると言う条件を聞き、諦める人が、多発し、噂はすぐに、収まっていった。
貴族は、嘘だらけたがら、諦めたのではなく、きっと、危険な場所だから、諦めた。のだと思いたい。ソフィアナであった…。
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