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嫉妬ってなんですか?食べ物ですか?

執務室に、許可も取らず、近衛の静止も聞かず、我関せずに、突入して来た女性は、カルマイヤ国の皇女モリーン様だった。

カルマイヤ国は、ロゼスチャー国の東に位置していて、西にある、マハルニア国とは反対側に、東側に有る国だ。



ソフィアナは、第一王子の執務室に、許可も無く入れる点や、装飾品や、近衛の態度、連れている侍女を見て、とりあえず、乱入してきた女性の身分を考える。対応するにしても、淑女としての対応が、必要なタイプであると、瞬時に判断し、淑女として、挨拶だけはする。




乱入してきた、モリーンは、そんなソフィアナの事は、お構いなく、ベルンゲラの首に、ぶら下がるように抱きつくと、豊満な胸を押し当てながら、上目遣いで、すりよっている。



『自身の美と地位に、一切の疑問も無い。相当地位が高い…でも、この国での有力貴族では、見た事無いような…。引きこもりな、私が、知らないだけか、国賓か…。

それにしても、周りがみえてない…頭の中がお花畑タイプか?策略者か…?

どちらにせよ、そういうタイプなら、疲れるだけだから、私は、去ろう…。』



ソフィアナは、退室の挨拶をして、ぎゃーぎゃーイチャつく2人を放置する事にした。



若干…いや、だいぶ、腹だだしく感じていたが、それは、自分を無視する女性の、あの態度であると、結論ずけると、スタスタ自分の部屋に帰っていった。




執務室では、なんとか首からモリーンを離したベルンゲラだったが、すでに、部屋にソフィアナが居ないことに、愕然としていた…。


「なんで、言い訳も聞かずに、すでに部屋から居ないんだぁ‼︎

誤解だ…。違う…。断じて違うのに…。今更言っても言い訳にしか聞こえない…。」


ベルンゲラは、頭を抱えてうずくまる。


「ベルン様〜。今日は、なんのお話を聞かせて下さいますの!?うふふふ。」


鈴を転がしたような可愛らしい声で、またも、ベルンゲラに、すりよるモリーンをベルンゲラは、仕方なく、ソファーへと促した。


「あのうさぎちゃんを作った、魔術師または、錬金術師をわが国にもらい受けたく思います。」


「あれは、王家の秘宝だ。あれの作り主なともう生きていない。」


「では、あれを譲って下さいませ…。」


「あれは、僕が登録されている。から無理だ。」


「おかしいですね…。報告では、つい先日にクマちゃんも出現したと、ありましたが…」


「それは…、母上のだ。あの場所に、内密に母上もいたのだ…。」


「そうなんですか…。魔導具の国とも言われる、カルマイヤ国より優れた技術が、あれにらあるように思われますわ…。調べさせて下さい。」


「断る。」


「うちの兵士を大量虐殺しておいて⁈」


「人聞きの悪いことを言うな!

あれは、そちらから仕掛けて来た争いだ!

揺動までつかって、仕掛けてきたくせに、何を言う!捕まえた貴族が逃げてしまったのが、口惜しいが、一度、顔は見ているからな、確実に覚えている。」


「まあ。怖い。あれは、軍事訓練だったのに…。少し場所を間違えただけよ。」


「確実に国境を越えている。そんな言い訳が、通るわけないだろう。」


「でも、私とあなたが、結婚したら、国は一つよ。国境なんて、無いわ…。うふふふ。」

モリーンは、小首を傾げながら、可愛い顔に笑顔を乗せる。


「だから、僕には婚約者が居るから無理だと、何度も言っている。」


「あら、うちの国は、一夫多妻だから、気にしないわ。うふふ。これで、ウサギちゃんも、クマちゃんも、私のものね…。ふふふふふ…。」


「結婚しないのだから、君の物でもなければ、カルマイヤ国の物でも無い。だいたい、君の兄上からは、そんな話しは、一切出ていない。」


ベルンゲラは、自分中心に話し、国際的な事に関与してくる、モリーンに頭が痛いと、片手を額においた。


だが一応国賓だ、無下にもできず、相手にはするが、さっさと部屋から居なくなってしまった、ソフィアナの思考の方が、気になって仕方なかった…。








部屋に帰ったソフィアナは、直ぐに夕食へ向かい、ベルンゲラから、外出の許可を得たことをマリーに伝えた。


マリーからは、また何か、不思議な糸で刺繍して欲しい図案があれば、言って欲しいと、含みを持たせた言い回して、「何か役に立ちそうな魔法陣は、いつでも刺繍しますよ。」と言われて、「是非」と頼んでおいた。


夕食が済めば、部屋に戻るだけだ…。


結局ベルンゲラは、あのまま、夕食の席には、姿を見せなかった。


『あのまま、モリーンと、2人きり?もしくは、2人だけで、夕食にしたのかな…⁈』

と思えば、やはり、なんだが、胸のあたりが、もやもやするソフィアナだったが、

『今日の夕食は、少し油っこかったのかしら!?』

など、と思い、そのソフィアナの思いは、解決されてしまった。







数日後、ソフィアナは、セブァセス店に近い孤児院ではなく、別の孤児院へ、マリーと、護衛に扮したドミニクとイワンと出かけて行った。


ドミニク様は、護衛の時の名前をミックと名乗った。


『ミックは、護衛の癖に、やたら、マリー様しか護衛しないし、態度に差があるし、マリー様から顔を隠しているし…。態度がバレバレなんだが…。

もっと上手く、隠れてよ…。』



孤児院では、小さな子達が、孤児院の庭ではしゃいでいた。私達の訪問に、孤児院の院長らしき女性が、申し訳なさそうに出てきた。


「こんにちは。こちらの見学にきたの。少しお仕事も手伝えたらと思ってますわ。」


「これはこれは…。え…っ…と。その…。あの…。

ごっ…ご訪問ありがとうございます。

こっ…子供達は、礼儀にうとく、その…失礼や粗相をしてしまいます。

ドレスを汚してしまうかもしれません…。

あの、その、遠巻きな見学に留めていただいた方が…。」


院長らしき女性は、言いにくそうに、小さな声でそう、言った。


「お気になさらないで。ドレスが汚れたからと叱ったりしませんし、子供のやることを咎めもしません。ありのままで、大丈夫です。」

ソフィアナは、周りを見渡し、

「わざわざ、みなさんをお風呂に入れて下さったんでしょう⁈そういった心使いは、ありがたいですが、私達がくる事で、仕事を増やしては、来ている意味がありません。今後は、私達がやりますね。」


ソフィアナが、にっこり微笑みながら、そう言えば、院長らしき女性は、なんと答えたらいいか、悩んでいるようだった。

ソフィアナ達は、手伝えるように、着替えてきているが、彼らにしてみれば、それでも、キレイなドレスに間違いなかった。


『セブァセス店の近くの孤児院では、ドレス、身分関係なく、皆んなが遊びに、集まってくるが…』

そう考えて、何が違うかを考えてみる。

セブァセスには、平民代表の侍女どころか、奴隷の兄弟まで、ソフィアナが居る時は、ついて来ていた…。


『あ。だからか…。これは、彼らを呼んだ方が、何かとスムーズに進むかも…

後ろで、汚い子供達や周りに、顔を引きつらせている護衛らしくない護衛もいるし…』


ソフィアナは、そっとイヤリングに触れた。

「公爵家で働く、私専属が、4人後で来ますから…、それまでは、見学にしますね。ですから、肩の力を抜いて下さいね。」


ソフィアナは、そういい、院長らしき、女性ににっこり微笑んで、マリーを振り返った。


「マリー様少しお待ち下さいね。

そうだ、待つ間に、どうしたら、ドミニク様と、お話しできるかを考えましょう。

あちらのベンチに行きましょう。」


護衛の肩が、大きく跳ねたが、みなかった事にした。




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