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ベルンゲラ目線 王妃のお仕事

本日5つ目です。ご注意下さい。

「は!」


カキーン


「やあ!」


キーン


「はっ!やあ!」


「たぁ!」


「は!」


今は、王妃の仕事の目的地に向かって旅をしている途中休憩だ。



昨夜の勇者の振る舞いに、今だに怒りがおさまらない。

あの場で、勇者を殺さなかったのが、奇跡と言える。




あの淫らな状態もそうだが、あの強気なアナがあそこまで、気弱に震えているなど、彼女の心を思えば、怒りは直ぐに蒸し返す。

さらには、自分が一度たりとも触れた事の無い彼女の色々な場所をあんな無骨なヤロウに触られたと思えば、嫉妬心と独占欲で、どうにかなりそうなほど怒りが、こみ上げる。




そんなこんなで、ぐるぐる考えては、怒り、冷静に努め、また怒りを繰り返していた。

そんな今なお、おさまらない怒りを何とかすべく、ハンスに剣の相手をしてもらっていた。


今いる近衛で、全力では無くても、怒りに任せて打ち込む僕の相手をできるのは、ハンスぐらいだ。


ハンスも、昨日の話しを聞いて、怒れているのだろう。

先程から、殺気が、半端ない。


まあ、だから、気軽に、うっぷんまかせに打ち込めるのだが…。



今朝のアナの顔は、いつもと変わらなかった。

それがせめてもの救いだ。


そして、はじめてベルンゲラに、アナが甘えた。


あれを思い出せば…。


怒りは、結構な勢いで、萎む。


そのかわり、胸の高鳴りと、興奮が、押し寄せて、締まりがなくなってしまう。


か弱く、裾に縋り付き、もう少し抱きしめてと、せがむアナは、この世の物とは思えぬ程、華麗で、魅惑的で…


などと不埒な考えを見抜いたかのごとく、ハンスから鋭い剣が降りかかる。


ギリギリで避けて撃ち返すが、既にハンスはそこには居ない。ヒラリと空中に飛び上がっていた。


ハンスの剣が目の前でピタリと止まった。



「よそごとを考えて、集中しないからこうなるんですよ。」


ハンスに、一本取られてしまった。


最近は、五分五分で、たまに、勝こともあったのに、負けてしまった悔しさが、心を占めた。


「ありがとう、だいぶ気が紛れたよ。このままでは、休憩の時間が無くなる。みんなのところに帰るか…」


僕は、少しスッキリした気持ちで、王妃の一行に合流する。




そこに、カップに水を持ったアナが近づいてきた。


顔をみれば、ついつい怒りに任せて怒り怖がらせてしまいそうで、朝から少し避けていた。


ハンスに、うっぷん発散に、付き合ってもらった今なら大丈夫だ。


僕は、アナから水を受け取る。

アナは、ハンスにも水を渡していた。


水を飲み干せは、気が付いたアナが近寄ってきた。

今は、王子と侍女だ、馴れ合うわけにもいかない。

カップを渡し馬へ行こうとすれば、服の裾が引かれた。

振り向けば、アナが、掴んでいる…。


アナらしくない行動に、一瞬たじろいでしまう…。


「どうした!?」

周りに聞こえないように、小声で伺えば、


「あの…、昨日は、助けて下さり、ありがとうございました。しかも、あんな…ふうに…運んで頂いたみたいで…、ごっご迷惑おかけしました。」


小声の早口で、真っ赤になりながら、お礼を言われた…。



なんだろう、この可愛い生き物は…


このまま頭からむしゃぶりついていいだろうか…


いやダメだ…。


わかってる。アナには、誘っている気や、誘惑している気は、微塵もないんだ!



だが、こんな両手で、必死にギュッと服の裾つかんで、真っ赤になりながら、必死に辿々しく言うセリフか!?




眼鏡が邪魔だな。

その、真っ赤になってる可愛い顔が見たい…。


邪な欲求に、無意識のうち、おもむろに、手がアナに伸びて行き…






その腕をハンスに取られて、はっと我に返った。





危なかった!

これでは、無理矢理連れ込んだ勇者とかわらない!

危なかった!危なかった!


嫌われているのに、これ以上、さらにマイナスなんて…

危なかった…!




「君は危機感がたりない!!」

ついつい、アナに当たってしまった。


「ごめんなさい…。」

いつになく素直なのは、昨日を反省しているか、感謝している為だろう…。


ハンス…

生暖かい目で見るな…。


だが、よく止めてくれた…。





休憩も済み、色々慌てていた僕は、追い風にして、馬を2倍の速さで走らせた。


そのため、夜には目的地の遺跡に到着した。



野営の準備には、ハンスが大活躍だった。








翌朝、遺跡に入り、王妃は、とある隠し部屋に、アナを連れて入って行った。

僕に来るなと、王妃は、言ったが、次期王としての勉強だと、押し通した。



そして、

大きな装置の瓶を前に王妃から、この瓶の首まで、魔力を貯めると説明をうけた。


王妃が、魔力を送るが、一向に溜まった気配はない…。


王妃が、アナに、光属性の魔力を送るように促した。



瓶に近づくアナに、

「アナ、まずは、少しだけ送れ。魔力量が王妃にバレるのも避けたい。」


小声で、指示する。

アナは黙って頷くと、瓶に手を当てた。





ぶぁ〜あああ。




目に見えて量が増したような気がする…。



僕はアナに近ずき、

「少しだと、言っただろう!」

と小声で非難した。


「少しです。私…。魔力量多すぎて、微量な調整は、できないんです。いつもは…微量調整担当はハスにたのんでるんです。」


アナとこそこそ話していれば…





「はじめから、全力を出したら、直ぐに魔力が切れてしまうわ…少しづつ長く入れた方が、溜まりやすいから〜。」


王妃がそう優しく諭し、伝授してくれる…

王妃が勘違いしたのをいい事に、


ああ、そうか…いい事を思いつく。



「では、僕の魔力をアナに、分けるよ。

アナは僕の魔力を光の魔力に変換していれたら、はやくすむ。

母上は、魔力が無さすぎて、僕の魔力を受け入れられませんが、アナなら、大丈夫でしょう。」


「え!?」



「いいから、僕は、関係なく、さっさと、君があれを貯めたらいいんだ。

僕の事は、母上への言い訳だよ。」

耳元に唇をよせ、小声で、指示する。


「ああ…なるほど」



アナは、僕が、魔力を送っているかのように、しながら、瓶に魔力を貯めていった。


2時間位で直ぐに瓶はいっぱいとなった。







「まあ、まあ、まあ。うふふ。はじめての共同作業ね…うふふ…。

ベルンは、やっぱり魔力量が、多いのね…こんなに早く貯まるなんて…。

母の毎年の数ヶ月を返して欲しいくらいだわ…。」


王妃から、やや黒いオーラが漂う…


「今後、ここの管理も、ベルンとソフィ…じゃなかった。今はテリーね。テリーに任せて行くから、よろしくね。


では、さっさと帰りましょう。


母は、野営は、嫌いです‼︎」

そう言い切ると、さっさと部屋を出て行き、帰る準備を侍女に命じて、やりはじめた。







そんなこんなで、無事?王妃の仕事を終えて、皆で帰路についた。


王妃命令で、また追い風にさせられた…。

若干母からの腹いせを感じたのは、間違っていないはずだ…。


はーやっと帰ってきた。次回は、ちょっと気持ちに気づきはじめた、ソフィアナにライバルです。


ブックマーク、評価?ポイント?下さりありがとうございます。


また忙しくなるので、いつ更新かわかりませんが、気長にお待ち下さると嬉しいです。

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