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雨の日だからこそ外で遊ぶ....?

今回は結構スラスラっとかけました!前からの続きですのでお楽しみください!

月がいつまでも満月だったらと言う人がいる。何故なら満月は綺麗でそれをずっと見ていたいから。でも俺はそうは思わない。満月になるのは月に1回で特別な日なんだ。そんな特別な日に見る特別な月こそが綺麗なのに。例えば満月の夜に魔女が飛んでいたなら。


雨だ。今日は雨が降っている。それもかなりの量で。雨って何故かどこにも行く気にならないんだよな。しかも今日は土曜日。せっかくの休日なのに。

ピロリン

雨の音に混じり携帯の通知音が鳴った。自室のベッドの上に置かれている携帯を手に取り確認する。

伊愛:今日雨だね!

伊愛からだ。にしても分かりきったことを何故報告するんだ?

蓮:知ってるけど。なんか用?

伊愛:だからさ、遊ぼ!

何言ってんだこいつ。馬鹿なのか?いや馬鹿なんだな。こんな雨の日に遊ぼって小学生じゃあるまいし。てか小学生でもこんな雨の日なら大人しく家でゲームでもしてるだろ!

蓮:却下する

伊愛:えぇー!!遊ぼうよー!!

蓮:雨の日に遊ぶやつがどこにいるんだよ!

伊愛:ここにいるよ!

蓮:お前だけだ!

あぁ、なんて馬鹿なんだ。なんだか可哀想になってくるよ。

蓮:伊愛、落ち着くんだ。今日は雨なんだ。遊べない。わかるな?

まるで幼稚園児に語りかけてるようだ。そんな自分も可哀想になってくる。

伊愛:だからこそだよ!

蓮:なんでそうなるんだって言ってんだよ!

伊愛:そんなに言わなくても....でももう家の前にいるの!

はぁ!?嘘だろ!?急いで顔が張り付きそうなくらいに窓から玄関を覗き込む。マジでいるよあいつ。

「じゃあなんでチャイム鳴らさないんだよ!」

一階に行きドアを開ける。

「蓮!遊ぼ!」

「バカか!取り敢えず入れ!」

伊愛の腕を掴み半ば強引に玄関に入れる。服の上から紺色のかっぱを着ている。

「まじで何してんだよ....」

「暇だもん」

拗ねた感じでいう伊愛。

「いや、暇だからってこんな雨の中家まで来ることないだろ。しかもなんでかっぱなんだよ」

「かっぱの方が可愛いから」

「変だなお前」

「ひどい!」

口を尖らせて言ってくる伊愛。いや変だがら!すごくすごく変だよ!

「てなわけで、今日は帰ってくれ」

「えぇ!なんでぇ!!」

立ち去ろうとする俺の腕を両手でがっしりと掴んでくる。

「なんでって、当たり前だろ。遊ぶ気にならないって」

無理矢理手を解こうとするが意外と力強い。しかも濡れたかっぱのせいで俺の腕までびしょびしょだ。ついでに玄関も水浸し。最悪だな。うん。

「で〜も〜!!!」

がさがさと身体を振るので更に水が撒き散らされる。

「わかった!わかったから水を撒き散らすのはやめろ!」

そう言うとすぐにまるで念願のおもちゃを手に入れれた子供のように目を輝かせて、

「やったぁ!!」

飛び跳ねたせいでまた飛び散る。もう少し高校生としての威厳を持っていただきたいものだ。しか伊愛はそっちのけに何しようかとブツブツ呟いている。

「それで、こんな雨の中何するんだ」

えっとー、としばらく考え込む伊愛。考えてなかったのかよ!

「むぅ〜......サッカーとか野球とか?」

「じゃあ、またな」

「待って待って!冗談だから!」

「せめて室内にしてくれないか?」

「それじゃあ雨を満喫できないよ」

頬を膨らませ俯く伊愛。雨を満喫って....相当雨が好きなんだな。本気でしょんぼりしてるしこの際付き合ってやってもいいかな。

「わかったよ。じゃあ外で遊ぼ」

「いいの!?」

「おう。今回だけ特別だ」

「よ〜し!そうと決まったら行くよ!」

「待てって俺もかっぱ持ってくるから」

「え?」

「俺だけ傘ってのも。お揃いの方がいい感じじゃん」

「あ、そ、そうだね!」

何故か顔を赤らめてそう言い残し外に出て飛び跳ねる伊愛。まるで幼稚園児だ。いや本当に幼稚園児なのかもな。見た目は高校生。中身は幼稚園児。でも、いつもこんな感じだったっけ?もう少し大人しい気もするんだけど......

まあいいか。俺もかっぱに着替えるとしよう。

かくして、豪雨の中外で遊ぶことになった俺達。一体どうなるのやら。



今回は前回より少し短くなりましたね。理由としては今回の話はあとに続くからです。長くなりすぎるのもあれなんで区切りいいとこでとめました。次は雨の中で二人でひたすらはしゃぐ感じなのでお楽しみに!

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