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不当魔術師の気楽な生活  作者: エナドリの人
第0章 能力ゲット
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第2話 異世界へと特急便

俺は眩しくて目の前に翳していた腕を下げながら目の前の光景に唖然した。


先程までいた俺の部屋から何も無い

白い部屋?に居たのだ

あとベットに横になっていたのに立ってて

驚いた。



俺が周りをキョロキョロしていると頭の中に声が聞こえてきた。


何だが変な感じだがヘッドフォン

とかの奥から聞こえてくる音みたいな感じだ



《よく来た…選ばれし魂を持つ者…》



何だそりゃ

どこの世界の勇者サマとかの設定だ


《アカシ…!?じゃない!?》


何だか聞こえてくる声から段々と沈んでいく


《あぁ…やってしまった…》


いきなり声が聞こえた思ったら落胆した声の主に俺はとりあえず声をかけてみる事にした


『あのーどうかしたんですか?』


《あ、えーと…すまない、間違えた!》


『・・・何がですか?』


《どうやらお主をお主の兄と間違えて此処に連れてきてしまったのだ…すまない。》


『……えっと…?すいませんがここは…?』


《あぁ…ここはお主の世界の場所じゃない

…まあ待合室みたいなものじゃ》


一体何が何なんだ?

間違えた?兄と?

てかここは本当何なんだよ。色々聞きたいが

今は声しか聞こえないこいつが気になった。


『あのそれで貴方は?』



《あえて言うなら神じゃな

本当はちょっと違うがまあ同じ様な物じゃ》


神ぃ!?


多少驚きながら俺は神に戻してもらえる様に話そうとしたが心でも読まれたのか


《悪いが戻す事は出来んのだ、

もうお主は世界の理から外れてしまっているのでな…》


と質問をする前に答えられてしまった。

その後神から俺は理とやらについて

詳しく話を聞いてみた。




……整理しよう。

物事を片付けるにはまず1つ1つに事を分けた方が効率よく問題を解決できると知り合いがよく言っていた。

神が間違えた理由をよく聞いてみると

流し作業でやっていて、ミスっていたのに

気づかなくて、いざ気づいた時にはもう

取り返しがつかなくなったのだそう。

神のミスはスケールが違うな。



世界の理というのは何やら地球での

決められた定め・運命を固定する概念

とか言っていた。

俺に分かりやすく説明して貰うと


理により決まった運命は本来は書き換える事は出来ない…が、他の世界の理に繋ぐ事で

決められた運命を回避出来たりするらしい

それで神様達は色んな所から悲惨な目に会う運命の人や将来的に地球にとって害を与えたりする人達を他の世界に送っているらしい。


理から外すとそこにあったその人物は存在が

消えて、元からいなかった事にされる為

運命が変わるんだとか。



因みに俺の兄は悲惨な方らしいが

俺が地球の理から外れたら良好に

なったらしい。

神は近しい者が居なくなって運命が変わったのだろう。とか言っていたが

それでも俺が消えて兄が悲惨な目に合わなくなるって状況は俺の所為だって言われてる感あるよね。



そうそう

既に俺の魂は異世界の理の中に入れてあり

もう行く準備が出来てしまっているらしい


また外して地球の方に繋ぎ直すのは無理なのかと聞くと外すと最悪死ぬそうなので

止めておいた。

でもそれ地球の方からとっても大丈夫なんだろうか?

と思っていたら繋げ直すのが不味いだけで

取る分には問題無いとの事らしい。



文に書き出すとこんな感じだな

うんこれは…ファンタジーだなぁ…

俺は今の状況を夢だと位置付けた。

明晰夢を見るとは…しかもその夢が

まさか異世界に転移しますとか驚いた。


しかし異世界転移かぁ…やっぱり夢とはいえ

死にたくなかったのかな?

いやまあ死にたい訳じゃないんだが異世界と聞くと

転移よりも転生の方が先に出てしまう。


転移って以前の自分の体だし強そうに自分が思えないんだよなぁ…

とりあえず現実の俺が目覚めるまでこの夢を楽しむ事にしよう。そう俺が会話の後少し考え事をしていた俺に神が話しかけてくる。


《お主には元の世界での恐らく幸せに送る

筈だった人生を儂のミス一つでで全てをふいにしてしまった。だからせめて儂は

出来る限りのサービスをさせて貰う。》


そう声が聞こえて

目の前が光ったそう思った瞬間

俺は膝から崩れ落ちた。


『………!』


頭にとてつもない痛みが走った

痛みはなんていうか頭の奥に

何かを突っ込まれる感じだった。

超強いアームクローをやられたらこんな感じ

なのかなとか思っていると

直ぐに痛みが何事もなかった様に

スッとなくなった。

俺はため息を吐き、立ち上がって神に文句を言おうとした所、神から話しかけられた。


《いきなりですまなかった

割と急いでいるのでな説明を忘れていた。

今お主にこの世界の基礎知識と言語を入れた、これで向こうで話す分には不自由は無いはずだ》


ふむ

何の忠告もせずに入れられたのは頂けないが

かなり嬉しいな、

英語が苦手な俺が向こうで言語を習い直し何てしたら10年ぐらい掛かりそうだな…

知識の方はどうやら知りたい時に思い出せる感じの凄いものだった。

さっすが 夢、何でもありだな。

でも夢なら無駄な痛みとか入れなくて

良いのに変な所で気が利かないな。


とりあえず俺はこれ以上痛みを伴うのはよしてくれと神に言っておいた


そういえば異世界 異世界と言っていたがどういう場所なのか俺は聞いていなかったため

聞いてみたら驚きの言葉が返ってきた。



《そうだったな…お主が行くのは

《剣と魔法の世界》と言った感じの場所。

その星の名は リロン

地球と同じ位水と空気が存在する…

が、地球と違い魔力が存在する…その為

魔力の溜まり場にて自然発生した魔物

魔力を多く持ち過ぎて暴走した魔物・魔獣

やらが、数え上げたらキリが無い程いる

場所になる。》



そうだと思ってた。

俺の夢だし必ず何かと戦闘できる様な所を

チョイスすると思ってたぜ…

俺の夢見た事が起こると思うと夢でもちょっと嬉しいなと思ってたら何故か

神がフォローしてきた

どうやら俺の期待を寄せる顔が不安そうな顔に見えたっぽい、何故だ。


《そんな不安そうな顔をせんでも何とか

なる。地球と同じ生活が出来るかは保証できないが前の世界よりか金に不自由しない生活が送れるかもしれん》


流石にその考えは甘いかなぁ…

まあ楽しそうではあるよね

命の危険性が多大にある点を除けば


『いえ、私は弱いのでもしかしたらすぐ死んでしまうかも知れません』


と割と弱気な発言をした

いやだってあれだぜ?

現代文化に慣れすぎた高校生だぞ?

自炊俺は出来ないし剣を振るのとかも

絶対筋肉的に無理。

毎回体育とかの授業でバスケとか野球とかをやってもボールに触れられなかった

俺が言える

あんな重そうな鉄の塊を振り回してまともに

当てれる気がしない。

つまり俺はこの世界で魔法最強を目指せば

良いのか成る程良しわかった。

っと思っていたが俺の想像の斜め上の回答が神から来るとは思わなかった。


《いや、儂が今から渡すものを考えたら

よっぽどな事さえなければ十分満喫できる

筈だ。それで何だが…

今から君にステータスを振ってもらう》




ステータスとかますますゲームだな。


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