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eternity  作者:
7/13

魔導師と魔法使い

「魔導師のくせに」

「能力は皆無、ですと?」


二つの丸い目が、こちらに向けられる。

「いや、少し待ってください。1000年も前も昔、占師の世界では、弱小は者は魔法使い、最強である者は魔導師とラタン神もおっしゃっていますよ」

「そうだよな、魔導師のほうが、魔法使いより強く聞こえるしな」

困る。魔法使いと魔導師の違いなんて聞いたこともないし、教わってもいない。

「じゃあ僕は、魔法使いなんですかね」

「そうみたいだな」

「そう見たいですね」

とにかくテイルズたちは、広場へ出て、魔導師か魔法使いか調べることにした。ナウニカーズさん曰く、テイルズは魔導師なのらしいが。

「んじゃ行くぞー」

ラルラニーザさんの長き足が、テイルズを蹴ろうとする。

テイルズは、目を見開いた。

「っち、強力な防御結界!!」

「結界の強力さは、魔導師ということですね」

今になって説明するが、戦闘民族であるラルラニーザを蹴りを、防御結界でふせげたら魔導師ということである。

「では次、そうですね…。

私と戦ってみてください」

「「!?」」

ナウニカーズさんは占師。魔導師?であるテイルズと戦っていいのだろうか。

「ふむふむ、今、占師が魔導師と戦ってもよいのか疑問に思いましたね。占師は、ただ神の告げを聞くだけてなく、ちゃんと戦闘はできるようになっているのです」

「占師+魔導師ってことだな!」

唾をゴクリと喉奥まで届ける。ナウニカーズさんは、絶対に強い。前のラルラニーザさんの蹴りからも、強力な守りで覆ってくれた。才能あふれるナウニカーズさんとは、自分は足元にも及ばないのである。

「さぁ、テイルズさん。来てくださいよ」

始まってしまった、ナウニカーズさんとの戦闘が!

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