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ラルラニーザ・ラズ ー戦闘民族ー
「なぁなぁナウニカーズ?こいつ何?愛人?」
その人は、きっと戦闘民族だ。わかる。あの独特の獲物を仕留める瞳。鍛えられた肉体。戦闘民族なのだ。テイルズは、戦闘民族に両親は殺された。今ここで、戦闘民族と会うなんて。鳥肌がよく仕事をしてくれている。
「あのですね…。初対面の方に対してその態度ですか。この方はこの世界を救う英雄なのですよ?」
「えっ…?」
「ふーん…」
しばらく沈黙が流れる。
「で、テイルズさん。このラルラニーザ・ラズ、ラルも、世界の異変を調べているのですよ」
「おっと、自己紹介まだだったな。ラルラニーザ・ラズ。戦闘民族!よろしくな!」
「は、はい……。テイルズ・ウォルシナーヤ です」
戦闘民族…。用心しなければいけない。
「お前なぁ、元気ねーじゃねーか!そんなんだと、ナウニカーズは落とせないぞー?」
「いい加減にしなさい!ラルラニーザ!!」
「あ、あと僕、魔導師です」
「は?」