表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
eternity  作者:
2/13

ラタン街

「ついた………のか」


テイルズ・ウォルシナーヤは、ラタン街付近で足を止めた。

5年前、テイルズが10歳のときに世界が狂い、様々な種族が一つの世界に集まってしまった。そして、魔導師だった両親が戦闘民族によって死んだのである。テイルズは、世界の異変の主犯を探すため、両親が死んだ後すぐに旅に出た。その旅の中で、自分が魔導師だということを知ったのである。

そして今、一つの街、ラタン街に来たのだ。ラタン街は、占師が多く潜んでいると噂に聞いている。この占師の街に、魔導師であるテイルズは入れるのだろうか。情報収集をしてすぐ帰るという理由をのせて。

とにかく、入らなければ始まらない。テイルズは、一歩、一歩と歩き、街の入り口にたどり着いた。




のだが、入り口に近づいた直後、首筋に鉄の冷たさが伝わってきた。

「っ!?」

「こいつは魔導師か!占師以外の侵入は許さぬ!!この者の首を刎ね、我が占師の誇りを守れ!!」

テイルズは、やっぱりなと思った。占師の街に、魔導師は入ってはいけない。わかっていたのだ。だが、世界の異変の主犯について伺いたい。これが叶えばすぐ引き返せるが、無理そうだ。ここで絶え、あっさりと人生に刻まれるのだろう。

「俺は、この世界の異変について伺い来ました!!魔導師ですが、占師の皆様の街を汚すようは真似はいたしません!どうか信じてください!」

テイルズは必死に叫ぶが、首筋に当たっている槍の動きに変化はない。

「だめだ。そうやって言ったら通じるなどと思っているのではないだろうな。馬鹿言え、お前が嘘をついているなど、占いでも告げられておる!貴様は今すぐ死刑じゃあ!!」

もうだめだと、目を伏せた。世界の異変の主犯を探す旅も、情報は得られず、あっさりと死んでしまう!!!!

するとテイルズは、目を伏せながらも、近くに誰かがいることが感じられた。







「槍を収めなさい。貴方達は、占師の誇りを汚すのですか?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ