第七章――暗証番号
デルゴンでのセクヴェンスの訪問は、私の中に消えない問いを残した。
なぜミリーニャが私の名前を選んだのか。
なぜデータベースには彼らに関する記録がひとつもなかったのか。
何かがおかしかった。両親の死だけではない。もっと多くのことが、私から隠されていた。メリッサは、私が他の者たちよりも賢いと言った。それなのに私は、制御局を盲目的に信じていた自分が、ひどく幼く思えた。
砂の上を一歩進むごとに、私は真実へたどり着くまでの道筋をたどり直していた。自室の端末の前で、私は三日間眠らずに、セキュリティの暗証を破ろうとした。制御局の監視映像と音声にはアクセスできた。だが、完全なデータベースにも、マーランの部屋にも届かなかった。あれは別々のシステムで、暗号方式も互換していなかった。
ときには、いちばん単純な道しか残されていない。
完全なアクセス権を持っているのはマーランだけだった。彼の暗証番号は、セキュリティ強化のために独立して設置された別のキーパッドに、手入力で打ち込まれていた。そこに綻びがあった。
あの夜、私は指先をほんの少し切り、血が止まるのを待った。それからマーランの部屋へ行き、セクヴェンスとの会談のことを話題にした。私は動揺しているふりをした――けれど、大げさに演じる必要はなかった。本当に緊張していたからだ。
「マーラン、どうしてあの女は、妖精が私の名前を選んだと言ったの?」
私は彼のそばに立ち、彼が番号を打ち込むのを横目で見ながら尋ねた。
「本人に聞けばよかっただろう。我々だって妖精なんて存在は知らなかった」
「そうよね……」
私は食い下がった。
「あいつら、平気で嘘をつくもの。警戒しておくべきだと思う。何か企んでる」
私は彼のペンを手に取り、通信機に触れ、机の上を指で叩いた。傷口がまた開いた。血を拭いながら、三本の指先に血をつけ、そのまま落ち着かないふりを続けた。
「キストは、あんなことをするべきじゃなかった」
私は言った。
「妖精は……面白かったのに」
「キストは優秀な兵士だ」
マーランは答えた。
「だが、あれは間違いだった。子どもじみていた」
私はまだ血のついた指を、気を紛らわせるように数字のキーパッドの上へ滑らせた。上から下へ、次に横へとなぞるように。
「私の物をいじるな」
「ごめんなさい。地球行きが不安で」
私は指を見せた。
「医務室に行ってくる。明日の朝、ちゃんと全部きれいにするわ」
「休みに行け。おまえはここでの私の庇護下にある。地球に戻っても、それは変わらない」
「私は怖くないわ」
そう言って、私は部屋を出た。
自室に戻るころには、心臓が激しく打っていた。あれほど長く冷静さを保つには、大きな代償が必要だった。翌日、血液検出剤を持って戻ればいい。使われたキーを記憶する時間は、ほんの数秒しかないはずだった。
眠ることは、暗闇に落ちることだった。
翌朝、私はマーランがキストと話しているところに出くわした。
「もう掃除しなくていい、エメ。清掃係の娘たちがすぐ来る」
「私が汚したの。私が片づけるわ」
私はそう付け加えた。彼が自分の部屋に異様な執着を持っていることを知っていたからだ。
彼がいるとき以外、誰もそこへ入ることはなかった。彼の視線を感じていた。でもキストがそこにいたことで、かえって私は落ち着けた。私は机に薬剤を吹きかけた。うまくいった。けれど、キーパッドを見た瞬間、失望を隠すことはできなかった。
「終わったわ。きれいになった」
私は身を引きながら言った。
「あとでまた来る。地球行きの仕事を受け取りに」
暗証番号はあまりにも長かった。すべてのキーが使われていた。しかも、いくつかは複数回押されていた。桁数を見積もることすらできなかった。
私は失敗した。
それでも、あそこを出るときには、ひとつだけ前にはなかったものを手にしていた。少なくとも、自分はやるだけやったのだという確信だけは。




