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閻魔帳  作者: こたつぬま
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閻魔大王

えんまちゃんは100才で大往生だいおうじょうした。

ガイコツのこぐ小舟に乗り三途の川をくだると閻魔王庁にたどり着く。

閻魔大王は激怒した。

「キサマの罪は閻魔帳の偽物を本物だと言い張り人類をだましたことじゃ。この大嘘つきめが!」

「ひぃ」

一喝された白髪の老婆は身を丸めて小さくなる。閻魔大王は続けた。

「いっぽうでキサマは世界を平和に導いた。閻魔帳を本物だと信じた人類は地獄行きを恐れて競うように徳を積んだ。功罪相償こうざいあいつぐなう。キサマを天国行きとする」

「ありがとうごじゃいますじゃ」

老婆は手を合わせて深くお辞儀した。

「天国の永住権をくれてやろう。もう転生する必要はない。キサマの魂レベルはカンストしておる」

「ありがたや。ありがたや」

閻魔大王は破顔する。

「天国に行ったキツネから伝言を預かっておるぞ。きみの勝ちだ、とな」

「ショックを受けた顔が目に浮かびますじゃ」

「あやつわしを見て尻もちをつきおった。閻魔大王・・・そんなものの存在を認めろとでもいうのか・・・などと漏らしておったな」

「現実を受け止めきれなかったようですな。ひひひ」

老婆は腰を抜かして震えるキツネの姿を想像して死神のような笑みをこぼす。

「ところで、ワシももう年だ。ワシの代わりに閻魔大王をやらないか?なーに人間界でやっていたことと同じだ。今度は本物の閻魔帳に触れられるぞ?肉体も全盛期の頃に戻してやろう。年老いることもない」

「わしが閻魔大王に・・・」

老婆は少し迷ったが答えは決まっていた。

翌日、閻魔王庁に美少女裁判長が爆誕した。

「えーっ!えんまちゃんが閻魔大王なのっ!?」

亡者たちの驚くさまをみて地獄の鬼どもは笑った。


参考文献はデスノートです。

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