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せいしゅん部〜演出過剰につき〜  作者: まどろみ=アオ
4/5

秘密の部活、知らぬ間に動き出す

 昼休み。教室はいつも通りのざわめきに包まれていた。

 僕は弁当箱を開け、手早く食べ始める。


 「なあ、風見」


 隣の席の立花が声をかけてきた

 「この前のテスト、どうだった?」

 「うーん、微妙かな。理科が特にヤバかった」

 立花は笑いながら、

 「お前、理科苦手だったっけ?」

 「うん、化学はなんとかだけど、生物が全然ダメ」

 「まあ、俺も社会が全然ダメだからおあいこだな」


 僕たちはそんな感じで、くだらない話を続けていた。

 教室の外からは、どこかで誰かが軽やかにギターを弾く音が聞こえていた。

 「なんか、今日やけに校庭が賑やかだな」

 僕がつぶやくと、立花は肩をすくめて、

 「そうか? まあ、みんな新学期で張り切ってるんじゃね?」

 そんな会話を続けている途中、僕のスマホが震えた。


 画面には見知らぬ番号からのメッセージが届いている。

 『旧校舎の一番奥、部室に放課後来てください』

 僕は一瞬戸惑いながらも、そのメッセージを何度も見返した。


 「なんだこれ……?」

 立花が興味深そうにのぞき込み、

 「おお、呼び出しか? お前、何か秘密の部活でも入るのか?」

 「いや、まだよくわからない。秘密にしろって言われてるんだ」

 立花は笑いながら、


 「お前らしいな。まあ、頑張れよ」


 そんなやりとりをしながら、僕の心はざわつき始めていた。

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