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第九話

Twitter(X)リンク:https://twitter.com/jun_satoh_novel

次は吹奏楽部のキャプテン、(ごう)()雷人(らいと)くんを探した。

音楽室に行ったが、今日は部活自体が休みだということを、自主練習に励んでいる部員が教えてくれた。(ごう)()くんのクラスである三組に行くと、ちょうど部室へ移動するところだった。そんな剛田(ごうだ)くんを引き留めて、そのまま教室で話を聞くことにした。

「どうしたんだ?(ひかる)?」

(ひかる)知念(ちねん)さんの時と同様に、剛田(ごうだ)くんにも説明する。運動部同士でのつながりはなんとなく理解できるが、文化部である吹奏楽部ともつながりがあるのか、と思って部活同士の関係性に思いをはせていると、剛田(ごうだ)くんは、驚くことを言った。

「あぁ〜どうだろうな。実は今日の二限と三限の間に遺失物(いしつぶつ)ボックス開けたんだよ。」

「え?そうなの?」

 僕と(ひかる)は同時に驚いた声を出した。

同じ日に、あの腐海の森のような遺失物(いしつぶつ)ボックスが二回も開けられたのか、と思うと、なんだか運命的なものが働いたのか、と疑いたくなる。

「あぁ、でもその時にはたぶんその携帯、あったぞ?」

「ちょっと待ってくれ、なんで剛田(ごうだ)くんは遺失物(いしつぶつ)ボックスを開けたんだ?」

僕はそのちょっとした驚きから戻ってくると、(ひかる)を押しのけて質問した。クマ先生が『朝にはあった』と言っていたから、それより後に開けた剛田(ごうだ)くんの証言は、現状携帯の行方が確定する最新の情報ということだ。もし剛田(ごうだ)くんが僕の携帯を持っていたら、理由はどうあれ、見つかったことになるんだから、万々歳だ。そんな期待がでてしまったのか、剛田(ごうだ)くんは僕の剣幕に少し面食らってしまったので、あわてて説明した。

「あ、ごめん。僕、一組の花崎(はなさき)(かおる)だ。その無くなった携帯の持ち主で、(ひかる)と一緒に探しているんだ。」

 もう一度時系を追って携帯がなくなった経緯を説明すると、「なるほど、俺の話は重要な情報だな」といって剛田(ごうだ)くんは続きを説明してくれた。


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