第十一話
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「それだ!」
僕は自分の携帯のケースに、大好きな、今をときめく地下アイドルバンド『めちゃ☆美少女革命』のロゴステッカーを貼っているのだ。地下アイドルを応援していることは、特に隠していないし、なんならそのバンドのギター担当、エイミちゃんの指さばきは、ぜひ一度見てみるべきだと、力説したいくらいなのだが、剛田くんのニヤニヤとした笑顔の真意を探りかねて、僕はさらっと受け流した。
すると、机の上に座って話していた剛田くんは、立ち上がって僕に握手を求めてきた。
「花崎、俺も『めちゃ☆美少女革命』、好きなんだぜ。今度一緒にライブ行こう。」
思わぬ方向に話がいって僕は面食らったが、じわじわと手汗が広がり、嬉しさが抑えられなくなった。そして、もちろんその提案は、すぐにでも実現したい、ということを伝えて、がっちりと握手をした。
それを見ていた光は、とりあえずぱちぱちと拍手をしていた。
「話を聞かせてくれて、ありがとう。」
僕と光は、そういって剛田くんと別れようとしたが、剛田くんは一度興味を持ってしまった手前、携帯の行方が気になるようだ。
「いや、俺もちょっと気になるし、バド部のキャプテンから話を聞き終わったら合流してもいいか?部室で文化部の利用申請のシフト組をするから、それが終わったら職員室に行くよ。どちらにせよ、先生にシフト表を提出しなきゃいけないからな。」
「あぁ、いいよ。職員室に集合だ。」
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