聖女の牛乳(ミルク)は万能です! ~頂上決戦! 大魔王vsおねぇドラゴン! 伝説の聖女を笑かして牛乳を吹き出させた方が勝ち!~
この作品は「なろうラジオ大賞2」の参加作品です。
字数制限1000文字で書いてます。
おねがい
大魔王のセリフは「イケボ」、ドラゴンのセリフは「おねぇ声」で読んでください。
()があるときは、中に書いてあるイメージで読んでください。
はるか昔。
我こそが世界最強と言い張る二人がバッタリ出会った。
「世界最強は余だ」
「何よぅ。あたしの方が、あんたなんかよりずぅ~~~~っと強いんだからねっ!」
こうして頂上決戦が始まった。
大魔王バババーンと、おねぇな魔竜王ガーヴリアスの戦いである。
「漆黒円刃襲」
大魔王の攻撃!
無数の黒い円板が現れ、魔竜王を襲う!
円板は暗黒闘気のカッター。切れ味抜群である。
「(低音)フンッ!」
魔竜王は全身を超硬化! 全ての円板を跳ね返した!
「おっ返しよぉ~。そぉ~れ、天帝の龍撃~!」
魔竜王のブレス攻撃!
灼熱のプラズマが巨大な龍となり、大魔王を飲み込む!
「フッ、ぬるいな」
大魔王はプラズマを振り払う!
当然、無傷だ。
二人の戦闘力は互角。
ついでに、これで小手調べ。
全力を出せば勝負はつくが、その時は世界も滅ぶ!
天上界から見ていた神は、聖女セイフィーアを仲裁に遣わすことにした。
神滅の力を持つ彼女は伝説の牛乳使い。世界を何度も救っている。
神々しい光の階段が、大魔王と魔竜王の前に現れた。
聖女は淑やかに階段を降りる。
神の目論見は外れた。
光の階段を見た二人は、戦いの手を休めると思っていた。
なのに、二人は戦いを止めなかったのだ!
攻撃されそうになった聖女はキレた!
「雷霆!」
神をも滅する轟雷が直撃!
大魔王と魔竜王は感電し、しばらく動けなくなった……。
☆
「神はお怒りです」
大魔王と魔竜王を正座させ、説教をかます聖女。
彼女の提案により、二人はゲームで決着をつけることになった。
「変顔で私を笑わせた方が勝ちです」
大魔王がおずおずと発言する。
「笑ったかどうかが、わかりにくいのではないか?」
「あたしもそう思う」
「では、牛乳を口にふくみましょう」
それで二人は納得し、変顔勝負が始まった。
先攻は魔竜王。聖女は笑わない。
大魔王も失敗。
二人は聖女の目の前で、変顔を繰り返した。
そして九巡目。
「ブハッ!」
聖女は牛乳を吹き出した!
目の前にいた二人は、思いっきり浴びた!
神滅の聖女の力に満ちた牛乳は、魔と竜を滅する効果を持っていた!
「バカな……余が……消える……だ……と……」
「(徐々に低音)どぉんだけぇ~~~~……」
大魔王は消滅し、魔竜王は息絶えた……。
世界の平和は守られた。
聖女の伝説が増えた。
神は彼女の功績を称え、牛乳を星にしてちりばめた。
それは、夜空にぼんやりのびる光の帯。
後の世でミルキーウェイと呼ばれるように――――なってませんからね?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
1000文字制限、めっちゃキツかったです。
面白かったと思ったら、広告バナー下の☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただけると、作者のモチベーションがアップします!