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キルライフ  作者: 沼郎
第2章 嘘を吐いた自己正義達
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第二章 79 いのちの方角

凄く短いです。


[……なにか思うところがあるか?]


 まるで何か期待しているかのように伺う。アースの鋭い勘に引っかかるとこはあるがそれよりも空欄と最悪の想定を考えなければならなくなってしまった。死を越すたびに感情の増幅が作用する…だがそれだけじゃ女王のあの極端な態度の変化に説明がつけられない。


「空欄。死を越すたびに増えるのは感情の増幅だけか?俺には死に直面した恐怖が増幅したってのが理由なら俺に対する態度が不自然だ。」


[感情の増幅というのは1つの仮説だよ。もしかしたらもっと複雑な効果が働いて不可解な現象を引き起こしているのかもしれないし。…私が自分の能力を全て把握していればよかったんだけどな]


「俺の考えもいいか?」


[勿論]


「祖の神は抜きにしてステラやミラさん、老人のルザ…この3人が記憶ごと逆戻りしないのとレアの感情が死を越すたびに不安定になっていくのには何か関係性があるんじゃないかと思う。」


[そうなると共通点を探すところからなるな。深く知れるほど仲は深くないけどさ]


「まあ…それがネックになるよな。他にも判断する材料が余りにも足りない。俺自体この世界について詳しい訳でもないし知識量もそれほどない。この謎を紐解く前にもしかしたら時間遡行の能力を使い切ってしまうかもな」


[……………]


 アースはエントランスに小さく置いてある置時計に視線を移す。まだまだ事前にやれることは沢山ある。ミーナ達との作戦の説明や屋敷組の方での最終確認…リアナ対策の改善案…。


[まだ用事があるのか?]


「まだ時間はある。やれるだけ…やれることはやるさ。最善にたどり着く為にな」


[…そうだな。]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おい!大丈夫なのか!?」


「…っクソ。大丈夫だ…それより…」


「まず、出口が火で覆われない内に脱出しよう!この会場は別の場所でも火災が起こってるんだ。」


「ジョニーは…上にいるのか?」


 はらわた引きずり出され横たわるアースの元にハープは駆け寄ってくる。アースは激痛を我慢しながら床に飛び出した臓物を腹に収めながらジョニーの状況を尋ねる。


「ジョニーならもう会場にはいない!だから早く逃げるぞ!」


「…オールディと戦ったのか?」


「ジョニーと共に確実に殺した。俺の突起で心臓を貫いたから間違いない!」


 アースの腹の風穴は皮膚を重ね潰し接合し、炎でその傷口を焼いた。そしてハープに避難するよう促す。自分は少し此処に用があると。ハープは突っ立つアースに疑問を覚えつつも足早に部屋を飛び出していった。


 間違いなくオールディは生きている。だが二人やつを瀕死まで追い込んだのも多分事実だろう。その戦闘の残骸がアルコールだ。ジョニーが避難しているのならばまずはよかった。だが、急がなきゃいけないって事には変わりない。


 空欄が言った仮説が当たっていなければいいのだが…。


 アースは不安を胸に、突起が解かれた天井の穴を凝視した。
















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