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キルライフ  作者: 沼郎
第2章 嘘を吐いた自己正義達
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第二章 75 妄想仮想のアンダーワールド 1

首への負荷がもの凄い体勢で書いたので誤字脱字あるかも。


 世界が揺れ、無線機から指示が出ると亜人救出の為に編成された隊員が皆銃を構え、扉の横に整列する。そして数秒後に王都全体を爆発音が覆う程の爆発が遥か上空で起こったのと同時に隊員は扉を蹴破って会場内に突入する。


 耳を塞ぎ、頭を抱えるティディが部屋の奥に立っていた。隊員は迷わずティディを撃ち殺し、最短ルートで亜人達が囚われている部屋の扉を壊し、ライトで照らしながら入った。十数人の亜人の中にひと際図体のでかい男を見つけると迷わず隊員はその男の元へ近づく。


「貴方がジョニーさんですね?」


 大男は何が起こったのかわからないと言った表情で隊員たちを見つめている。答えを聞かずとも間違いなくジョニーの特徴と合う者がこの場に居なかったのもあり、隊員はすぐにジョニーの枷を撃ち壊し、開放する。


「一体何が…」


「亜人の救出の為に我々は来ました。増援が来る前に撤収をしたいので長話はできませんが貴方が味方であることは把握しています。」


 隊員たちが安堵に泣く亜人達を次々開放していると部屋に一人、男が入ってくる。隊員は一時救出を止めて銃を構えるが、その前にジョニーが隊員の持つ銃の引き金を引いて男に向かって撃つ。だが男がポケットから出した液体に絡まり、弾丸は消えてしまう。


「ジョニーィィィ!!!」


「亜人らをさっさと避難させろ!!これ借りるぜェ!!」


 ジョニーは隊員からアサルトライフルを奪うと連射しながら男へ向かっていった。


 隊員たちはジョニーの言葉に頷き、迅速に亜人達を保護し、足の悪い者は背負った。そのまま列を作って逃げる途中でさっき弾丸を命中させたティディが起き上がって此方を睨みつける。そして隣には銃を構えるピークも立ちふさがっていた。


「ここからは出さねぇぜ!!」


「…『能力者が道を塞いでいる。出口までの迂回ルートは無いか?』」


『ない…が、その場に留まり、他の敵に警戒していろ。』


 無線機からの声と共にピークの後ろにもう一人、男が現れる。この作戦の立案者でもある、アースだ。アースはピークの胸を背後から貫き、ティディの顔を鷲掴む。ティディは宙に浮き、藻掻くも脱出は困難だろう。


「アースさん!」


「早く避難をお願いします、屋敷への避難が完了したら住民の避難作業に移行してください。時間が惜しい。」


 ティディの頭はつぶれることなく、歪な形に変わって生存を続ける。アースは隊列の最後尾が会場から出ていくのを見届けるとアースはティディの頭を両手で二つに引き千切り、床に投げ捨てる。後はジョニーを保護してオールディを殺せばこっちの作戦は完了する。


 アースがその場を立ち去ろうとした時だった。頭から綿を見せ、文字通り首の皮一枚つながったティディが目を見開いて睨みながら、這いずりながら向かってくる。


「そういえば引き千切ってもなかなか死ににくいんだったな。火は生憎ないんだ。」


 アースはそう言いながらティディの前に立ち、手を伸ばす。


「四肢を捥いでやるよ」


 だがその伸ばした腕は何者かに掴まれる。


「そいつは無理な話だな」


「…どうなってんだ?」


 アースの腕を掴んだのは紛れもなく、ティディだった。少し驚くも、すぐに冷静になり、アースの手を掴むティディを引き千切ろうともう片方の腕を伸ばした瞬間、アースは背中から蹴られて吹っ飛び、壁を突き破って別の部屋に突き飛ばされた。そして空いた穴から4人のティディが顔を覗かせる。


「…冗談じゃねえよ、こんな能力…お前にはなかっただろうが…!!」


「私は生まれたんだ、今、この瞬間に」


「雑魚が増えた程度で粋がるなよ…!」


 アースは5人のティディに向かって歩こうとする。だが、後方から銃でアキレス腱を撃たれ、派手に転ぶ。後ろを見るとそこにもティディが4人、銃を構えている。そして穴の前に立つ5人の間から這いずるティディが現れる。憎悪に満ちた声で叫ぶと合計9人のティディが床に倒れたアースに向かって銃弾を撃ち始めた。


「ヴォ”ゥ”ァ”ァ”ァ”ァ”」

「うぐぅぁああああーー!!!」


「穴だらけでいい気味だな、アース」


 深淵化のお陰か出血量は多少抑えられているものの9人分の全弾全て浴びたアースは既にボロボロになっている。アースはその場に蹲り、荒い呼吸を落ち着かせながらゆっくりと立ち上がろうとする。だが今度は別の部屋から扉を開けて入ってきた4人のティディに銃弾を撃ち込まれ、力なく倒れる。


 間違いなく、こいつは俺への攻撃に手を休めることはしない。常時、俺に銃弾を放つ状態を保つ。それにこの射撃のペースじゃ最初に銃弾を使いきったティディがリロードを完了するまでに間に合わない。だとするとまだ、銃弾を込めて俺への攻撃を絶えず行う為に待機しているティディ達がいるはずだ。


 アースは腕を上げ、振り下ろし、地面を貫いて空いた穴に落ちて銃弾の雨から逃れる。この会場の構図を把握していたのが幸いだった。アースは無事、ゴミ置き場に落ちることに成功した。その場にあったゴミ袋を抱えて上からの銃撃に耐えようとじっと息をひそめる。


 しかし降ってきたのは銃弾なんかではなかった。だが、アースを殺すのには間違いなく最適なアイテムだろう。


 上部から漏れた光に照らされた手榴弾がゆっくりと落ちて来る。ゴミ袋を盾にしても絶大なるダメージは避けられないだろう。戦い続けるのに深淵化の回復が追い付かなければ話にならない。だがアースは何をとち狂ったのか即座に手榴弾をキャッチしてそのまま穴に手を掛け床を突き抜け銃弾の止まない一階へと上がった。


 その行動がティディにとっても予想外だったのか、戻ってきたアースに銃弾を浴びせることが出来ずに爆発が発生した。アースは勿論そのフロアに銃を構え立っていたティディは皆爆発に巻き込まれ煙幕に包まれた。




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