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キルライフ  作者: 沼郎
第2章 嘘を吐いた自己正義達
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第二章 66 作戦会議

深夜に書いたので誤字脱字すごいかも。明日訂正するかもしれないです。


「アースさん、亜人を救出すべきなのは分かってます。でもそれは余りに横暴じゃないですか?。それにそれじゃあ人数不足の問題とは全く関係ないですし、それとも何か考えがあるのでしょうか?」


「多分、アースが言いたいのは事前に避難指示を出さないことでボルボロスの襲撃を知らなかった立場だと認識させるためだと思うわ」


「でも、それじゃ責任逃れの言い訳でしかないじゃないですか。殆どメリットが…あ」


 この場にいる半数以上がアースの意図に気付く。


「まあ察しの通り、俺はこの事件をただの災難として片づけたくないって事。この事件を踏み台にして女王が自ら指揮を適切に行うことで民からの総合的な評価を上げるつもりだ」


「まあ「避難指示を出さない」の言葉だけ聞いたらなんのメリットもないように見えるねー。方向性的には大賛成なんだけどさー。でもそれじゃ襲撃を許したって部分がマイナスイメージじゃないー?」


「相対するのは子悪党やチンピラじゃない。祖の神という名の怪物だよ。そりゃあ最初はマイナスイメージはつくだろう。だが、これから俺たちはその事前準備もなしに唐突に現れた災厄を最小限の被害に抑えるんだ。それも他国から嫌われているアストレア女王の素晴らしい指揮のお陰でな。おまけに中央王都で発生した亜人拉致を行った犯罪組織αも潰したとなったら今までの評価は覆せざるを得ないだろ?」


 アースのその提案に女王より先に反論したのはウィーズだった。


「悪いけどアース。僕は女王様の地位確立のために来たわけじゃないよ。僕は誰一人傷つかない為にそのために来た。名誉だが僕だって英雄だ、勿論王都は死力を尽くして戦い、守り抜く。だが今提案していることに納得は出来ないよ」


「もちろん誰も傷つかないさ。ただ神の存在を視認してもらうだけだ。」


「誰も傷つかないだなんてそんな保証何処にもないだろう?ボルボロスの噂はある程度把握しているけど…とても出し抜けるような相手ではないと思う。常に予測できない事態が起こりうることだけは考えておいてくれ」


「まあそう言うと思ったよ。まあ一応プランAとBを用意しているからプランBも話しておくか。」


「…別の案もあったのね」


「ああ。Aに比べボルボロスへのインパクトは薄いが、二人組を拘束したと同時にオークション会場への構造把握を行い、更に王都上空で大爆発を起こす。そんでその爆発音を餌にサイレンを鳴らしボルボロスと無理矢理関連付けて避難を促す。この方法だとまあボルボロスの警戒値を高める事にはなるがまあ避難速度は現れてから行うよりも遥かに早いだろうな。俺が提案できるのはこのAとBのどちらかだ、どちらの作戦をすすめていくかは女王様が決めてください。決めた方の作戦の詳細を話すので」


 全員の視線は女王へと向けられる。そんな女王は汗をかきながら小さく手を上げて提案をする。


「そ、その大爆発はどうやって行うんですか?王都全域に響くくらいの爆発音を出すことが出来るものなんて…あ、どうでしょう?あるんですか…?」


「ないねー」


「はい…ないとおもうんですよ…」


「なくはないと思いますよ?同時にいくつかの場所から上空に一斉に爆発物投げるとかして…ああでもそっか、明らかに不振ですし人数や物資も不足しますね」


「まあ物量でやるんじゃないよ。これから数時間後に味方として訪ねて来る祖の神ステンレスの能力を使うんだ。」


 よっぽど祖の神という存在を悪霊か何かと認識しているのか、一同は嫌悪感を露わにする。そんな面々の中でステラが特に異論を唱える。


「貴方馬鹿?前回のルートで貴方の命を狙いに来て全身ボロボロになってまで死闘を繰り広げた相手じゃないの?そのステンレスが何をとち狂ってあなたの味方になんかなるのよ」


「利害が一致したのさ。ステンレスは亜人が大好きだから協力したかった。これ以上の理由が何処にある?」


 アースがそう問いかけると同時に「その通りだ」と語り、ステンレスが入ってくる。ギレオはそれに驚愕し、一同は身構える姿勢を取るがステンレスは両腕を上げ、敵意がない事を見せる。


「しかし…アースの言う通り、穴は多いな。お前たちは屋敷に警備は置いているのか?もし敵が隠れてこの会議を盗聴でもしていたら作戦は筒抜けなんだぞ?」


 小馬鹿にするように喋るステンレスにギレオは反論する。


「対策はしてます。通信を遮断する機器も置いてはいますし、第一屋敷の窓や扉に触れられた場合はすぐさま私の携帯端末に連絡が来るようにしています。驚くべきはどうやってステンレスが侵入したか…」


「俺はずっと屋敷の中にいた。気づけなかったのはお前たちだし、俺と同様にして屋敷内に潜伏していた場合…お前らはここでの会話は筒抜けなんだぞ?…まあ私の能力で『サイレント』を掛けてある。幾ら叫んでも外には聞こえんし聞くことも出来ない。」


「と、まあこうやって多機能な能力を持つステンレスも味方にいる。王都側から見てAプランが最もいい作戦だが、安全面を最上限に考慮するとするならばプランBがいいだろう。どうなされますか、女王様。」


「………ぁ」


 再び目線は女王に集まる。アストレアの手は細かく揺れ始め、動揺が目に見えている。脳ではわかってはいるのだが、決断を口にしようとすると喉が塞がり、声にもならない。そんな女王に見かねたアースは落ち着いた声で諭す。


「選択に怯えないでください。私は国の行く末、表裏の左右の選択を迫っているのではありません。作戦内容はどちらとも非常に酷似しています。あなたがどちらを選ぼうが、100%誰も死なずに作戦を遂行します。あなたが、思う考えで自信をもって選択してください。女王の座についたとて女王様が一人で全てを背負う訳ではないのです。」


「大丈夫だよーレア、私もフォローする」


「…ありがとうございます。あなたの事は信頼してます。けど…それでも私は…Bがいいです…」


 その女王の決断にギレオは少し険しい表情が綻び、温かい目を向ける。数ミリ単位かもしれないが、彼女は確かに成長したのだ。


「承知いたしました。アース殿、お願いします。」


「はい、ではプランBを事細かに説明します。」



そろそろ作戦会議も終了

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