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キルライフ  作者: 沼郎
第2章 嘘を吐いた自己正義達
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第二章 47 悪漢のワルツ 3

急いで書いたので誤字脱字あるかもしれません。

あとがきにリアナの3つの能力が載っています。

あとオーファン戦の実際配置も。

 

「女王様!!」


 レアが死を覚悟した時だった。後方からそう呼びかけるメーリアの声がする。それでも女王はミーナがいない世界に価値を見出すことはできない。だから振り返らなかった。そのままリアナを睨み続ける。


 リアナはニヤリと笑い人差し指に乗せた針をレアへ投げる。だがその針は突如として振られた剣に打ち落とされる。ミーナは血達磨になりながらも剣を杖にして立ち上がる。


 両者ともミーナが生きていたことに驚く。アストレアは「ミーナ!」と叫び駆け寄ろうとするがメーリアに腕を掴まれてステラと共に女王様を抱えてその場から離脱する。リアナは咄嗟にメーリアに向けて針を投げるがミーナの剣で再び打ち落とされた。


「しつこいなぁ…そのまま死んでいればよかったのに…脳組織も破壊しておけばよかったのかしらぁ?」


「そうだねー。私は私で…アストレアの為になら…命も惜しくない…なんて、考えるようになっちゃったなぁ…」


 ミーナは全身を獣の姿へと変えていく。リアナはそこに針を投げるが剣の側面で針を打ち落とす。そうすることによって針は裂けずに対処することが出来た。本当に直剣でよかった。


 リアナはワープホールに針を落として女王たちの誰かに針が命中したことを祈ると自分も自分を守るために行動を始める。


 リアナは不味いと考えてワープホールに身を隠す。だが、その前にミーナは獣化を完了させる。然程開いていなかった距離も相まってリアナが反応できない速度で剣を斜めに振る。リアナはアイスピックでその剣を首に当てる。剣の衝撃はまともに喰らったが何とか首を飛ばさずに済んだ。


 この女、ミーナだって今もう既に限界を迎えているはずだ。だからより消耗を目的としない即死を狙いに来る。動きを見てから反応できないなら、それはもう賭けるしかない。ミーナは一度突きで失敗している。だから私は首を切りに来ると賭けた。だからアピスピックを首に当てて斬撃を食らうのを免れたのだ。


 だが、脚力から生み出されるそのパワーは体勢を大きく崩すのには容易なものだった。だがそんなこともリアナは理解していた。だからこそ倒れる先にワープホールを用意した。態々瀕死の者と戦う必要などないのだ。


「孤独の中でさようなら」


 リアナはワープホールによって消えるその間際にミーナに告げる。そして力の入りすぎた剣の切っ先で床を裂く。殺しきることが出来なかった。見縊っていたのは私の責任だ。事態を甘く見ていた。そういう自責の念にかられる事はなかった。


 これから心臓が止まるまで後悔をすることはない。死にゆく私にそんなものは必要ない。


 ミーナはまだ数分ある命を自らの手で落とす。誰かに殺されるのがミーナにとっては癪だった。彼女にとって死へ向かう理由などそんなもので十分なのだ。


---------------------------


 リレスの顔の皮を被り、どこかの廊下に出る。万が一誰かと出会ったときのために対処しなくてはならないから。リアナは暫く廊下を歩き続けた。メーリアを見つける為に。だが、そこで出会ったのは身長180cmはある長身の筋肉量が多い男と出会う。


 その男はオーファンを介して少し見たことがある男だ。どういう戦い方をするのか能力については全く分からないがオーファンを殺したという途轍もなく強い男であることは知っている。


「リレスさん!無事でしたか!」


 リアナはそう言って駆け寄るアースに無言で抱き着く。アースは困惑して「リレスさん?」と問うが「はい」とだけしか答えない。そしてそのままアースの意識が下に向いているときにアースの頭上にワープホールを出現させる。


 そしてその穴からアイスピックが落ちて来る。それは肩に刺さりアースは反応して上を向いた瞬間に顎から頭上にかけて針を貫通させる。そして十字変化もする。念のために銃を取り出して倒れるアースの心臓に向かって何発も撃ち込んだ。さっきのミーナが多少延命した通りそんな事態が起こらないように。


「はぁ~しんどかったわぁ」とリアナはリレス顔の皮を捨てもとに戻る。


「ぐっうううう」


 アースは苦痛の声を上げ、頭に刺さった針を抜く。リアナはその異常な状態に咄嗟に穴に隠れようとするが刺さっていた針を投げられる。リアナにとってこの行動は阿呆丸出しな行動だったがよくオーファンとの闘いを見ていたらそうではないことを理解できたはずだ。


 そして同時にリアナはある勘違いをする。アースの身体が修復されていることでアースの能力が自然治癒効果を高めるものであろうという事。決して不死とは程遠いものなのだと。叩き込めば叩き込むほど、与えるダメージが高くなるほど死へ近づくのだと。


 アースはその穴にブラックライトを当てる。『α』とも『β/γ』とも書かれていない。これは新種の『δ』だ。先のオーファン戦の穴の位置と種類もこれにより変わってくる。本来ならこの能力を考察するのに時間を掛けたのだが、彼女の攻撃手段が針でぶっさすか銃で撃つか位しかない。


 オーファン戦で最も危険視されたはずの接近戦が、今度は相手の弱点となる。


 先程からの攻撃をわざとらしく苦痛の声を上げる事によって相手の警戒度を下げる。すると奴は距離を近づけてより体の一部を出しながら攻撃を仕掛けてくる。そして想定通り、リアナはアースの背後から心臓めがけて針をぶっさしてくる。


 さっきとは打って変わって全くのリアクションを見せずにリアナの腕をつかむ。これがリアナにとってのチェックメイトだった。そのまま穴から引きずり出される。


「えっ…えっ…?」


 いくら銃で撃っても何もリアクションを起こさないアースに困惑する。そして完全に引きずり出すとアースは先に足でリアナの両足の膝関節を逆に曲げて歩けなくさせる。リアナはそのあまりにも呆気なく行われたえげつない行為に激痛の悲鳴を上げる。そしてアースは初めて本性を現し話始める。


「オーファンは殺してしまったから尋問が出来なかった。お前らは何人グループで襲ってきているんだ?」


 リアナは痛みでそれどころではなくなっている。痛みに悶えずっと叫んでいる。アースは一度落ち着かせる為にリアナの首を絞めて意識を遠のかせて叫びを止めてから再び質問する。


「お前らは何人組のグループだ?嘘を吐いた瞬間に殺す。」


 威圧的なアースの言葉にもしかして尋問が終わり次第殺されるのではないかとこの戦いで自分とは無縁だと思っていた『怯え』が始まる。だがあまりにも身近に感じられる死に浮かぶ延命の言葉は一切浮かばなかった。


「いっ…さ、3人です…」


 本能的にアースの質問に全て答える。微かな希望がある事を信じて。


「オーファンとリアナと誰だ?」


「ボルボロス様です…!!」


「なるほど、ボルボロスの命令で来て…あとからボルボロスと合流する形にしているのか」


「…はい…そうですぅ…」


「どの目的で来ている?」


「り、力玉というものを奪ってこいとボルボロス様に言われてぇ…奪いに」


「それ以上はいい。聞きたかったのはそれだけだ。」


 アースはリアナの持っていた銃を奪い口に押し込んだ。とうとうその瞬間を迎えてしまう。異常なほど強い力とこんな不死性だけでここまで捻じ伏せられた。敢えて私が警戒を薄める為にオーバーリアクションをしていたのだろう。油断した私は近づいてはならない男に近づいてしまった。


 死も覚悟できないうちに容赦なくアースは銃に残った残弾全てを撃ち込んだ。あっけなくリアナは一瞬で絶命した。


 アースは「他愛無い」と呟いた。アースは考えもしないだろう。この女が既にギレオ、リレス、ネム、ミーナの4人を殺害している強者であったことを。


 屋敷にいる敵はすべて殲滅した。不安なのは通信機の定期生存報告がなくなっていしまったこととギレオさんの『β』に向かっている途中でこの女に出会ったことだ。もしかすればギレオさんとリアスさんはやられているかもしれない。


 とりあえず終わったことを告げる為にミーナに会いに行くか。 

■空間短縮移動可穴を造る能力 2(2) 

所有者 リアナ・ファインド

・ワープホール間を自由自在に移動できる穴(球体)を出現させる能力。範囲は1km圏内。

・穴は一度設置すると5分間は移動することができない。5分経つと消す行為が可能になる。

・穴の大きさは最大で直径2m、最小で1cm。

・ワープホールの種類はα、β、γ、δの四種類それぞれ二つずつ8個存在する。だがしかし鏡の法則により実際自由自在に扱えるのは4個のみ。見分けは本人にしかつかない。

・ただし穴に触れた指紋などは残るためブラックライトで照らせば判別は可能である。

・鏡の法則、αはα2へ出ることができるがαはγ2に出ることはできない。ただし人以外であれば問題ない。

・穴は各空間をショートカットするだけなので穴内に空間は存在しない。

・文字列の隣通しの穴には通じていない。αが通じるのはもう一つのαとγとδだけ。この制限を4制限と仮に名付ける。

・自分自身も4制限に従う穴しか移動できない。例 αに入ってβから出ることはできない。

・他の人間がこの穴を使うことはできない。が、本体の意思によって穴に入れることは可能。

・人はこの穴に許可なしに入ることはできないが、人以外は入ることが可能。

・この場合はワープホール間の移動先は4制限と同じ。物質である場合は鏡の法則の制限もない。

・つまり物質であればαはγ2へも移動できるという事。→鏡の法則無視。

・穴の周囲に穴を作ることはできない。最低10cmは離さないとならない。

・予め人の身体に許可の文字を描けばその対象の人物の視界をジャックできる。

・それと同時に能力を共有することが可能。その場合勝手に穴は出すことが出来ず許可がいる。

・共有状態であればテレパシーが可能となる。オーファン戦では視界ジャックだと自分に危険が伴う為にほとんどをテレパシーで済ませていた。最終的には通信機での独自の暗号で会話もする。

・また本体のみが穴から見た360度の世界を覗くことが出来る。


ワープホール早見表 種類 α β γ δ 隣同士が移動できない。

移動可能範囲  鏡の法則  完全不可 劣βγ 優αδ 

α=α2γδ    α∴γ2δ2  α=ββ2

β=β2δ     β∴δ2   β=αα2γγ2

γ=αγ2     γ∴α2   γ=ββ2δδ2

δ=αβδ2    δ∴α2γ2  δ=γγ2

本体前方180度が表

本体後方180度が裏


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■擬態 1(1)

所有者 リアナ・ファインド

・顔の皮を被れば被った対象に正確に擬態できる。擬態には必ず対象の顔の皮が必要であり、それ以外では擬態することができない。不便極まりない能力。一応声も盗める。

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■敵意針 1(1)

所有者 リアナ・ファインド

・自分に向けられる敵意の数が針の総数となる。多くの敵に敵意を向けられるとそれだけ針の数は多くなる。ギレオが襲いに来た時に反応できたのは針の総数が増えたため。

・針は高速で球体に変化して再び90度角度を変えて針を伸ばすことが可能。これを十字変化と呼んでいる。動体視力が高い者はこの変化の過程を見ることが出来る。



実際配置オーファン戦

α1外

α2外上空

β1逃走部屋

β2外

γ1リアナからの許可なし

γ2リアナからの許可なし

δ1廊下

δ2外

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