第二章 40 殺人鬼の嘲食 1 -オーファンロック-
勢いで書いたので誤字脱字あるかもしれないです。
毎度ながら推敲してないです。
オーファンは放たれた弾丸を横にあった花瓶置きの机を蹴り、着弾箇所をずらす。そして淡を廊下に吐き捨て上着を脱いで上半身裸になる。
「俺は飛び道具が大っ嫌いなんだよな、そいつぁ男が使う武器じゃねえ…臆病もんが好む武器だ正々堂々と肉体を駆使して戦うもんだがなあ」
アースも銃を地面に投げ捨ててゆっくりとオーファンに近づいていく。アース自身感情に流されず、冷静に相手の能力や攻撃パターンを分析しなければならないってのは十分わかっている。近づくことがどれほど愚策化もわかっている。だが、アースは2人殺されたかもしれない状況で、ましてやもうやり直せないって状態で、この永久に続かのような無限の核爆発を抑えられるはずもない。
「へぇ~素直だな、だが俺は200cmはあるんだぜ?それをよ、どうやって覆すってんだよなあ?」
「お前の言う通りにしたわけではない。俺が望んでこれを選んだ。銃なぞ俺がこれから与える暴力に比べれば甘いものだった。」
「あの泣き顔をよぉ嬲り殺したのがそんなに癪に障ったか?」
オーファンのその言葉に殴ろうと拳を振るうが突き上げる拳に合わせて身長と腕の長さを利用したカウンターを行い、200cm巨体の全ての衝撃がアースの顔面に当たる。あまりの衝撃によろめくアースに追い打ちを掛けるように拳を振り下ろす。
「ここまで簡単に挑発に乗るやつを始めて見たぜェーーッ!!ドマヌケがァァー!!」
アースは振り下ろされる鉄拳を肘で受け止める。アースの左肘もオーファンの右拳も鈍い音がする。そしてアースもその場で体を捩じり、回転の勢いのまま腹に蹴りを入れて廊下の奥へと吹っ飛ばす。
「違うね。全然違う。俺の行動は正解だった。所詮お前は俺を殴り飛ばすことはできなかった。」
オーファンが唸りながら立ち上がる前にトランシーバーの電源を入れ、宣言する。
『こちら、アース。女の方にかなり警戒してほしい。男の方は俺が相手をしている、俺で事足りる。返事は必要ない。』
アースがオーファンの方を睨む際に突き当りの壁に「δ¬∵α」と書かれてあるのが見える。なるほど、「δじゃないなぜならば今はαだから」か。
δの記号を教えあったのはステラのみだ。γの違和感を俺がすぐ感じ取ってここに来るだろうことを予想し、俺が記号意味を多少知っていると考え手っ取り早くあのメッセージを残したのだろう。ステラは屋敷の未来を知っているだけにかなり行動を慎重に行っている。敢えて戦闘を避けて何らかの形でトランシーバーを手放したのか?だが、よかった。生きているだけで本当に良かった。
「いってくれるじゃぁあああねぇかアースさんよぉおおお!そりゃあ拳より蹴りのがつええよ。だがやっぱテメェ…臆病じゃあねえか、俺はちゃんと拳で殴りあおうぜって言ってんだよ」
「どうやら「ドマヌケ」で「ドアホウ」なのはテメェのようだなオーファン。自分の得意分野でしか語れない奴こそ臆病者ってもんだ、俺は態々お前の提案した土俵に上がってんだよ、最初のルールが絶対だ、一度言い出したことは守るんだな。」
「ルールは絶対だった。でもお前がそれを壊したんだぜ」
オーファンは突如現れた黒い穴に入ろうとする。アースは何かを察知して投げ捨てた銃を拾いに逆の方向に走りだす。だが銃を拾う寸前で銃の目の前に黒い穴が出現して、そこからオーファンが現れて先に銃を取り、銃口をアースの額に当てる。
「俺の方が速い。何度も言うが、お前が、ルールを破ったんだ。」
アースが拳を振り上げる。オーファンはアースがアクションを起こす前に引き金を引いた。だが、弾丸は放たれない。そしてあっけに取られているオーファンの顔面にアースの鉄槌がクリーンヒットして勢いのままガラスを破って屋敷の外へ出される。
「馬鹿で、阿呆で、間抜けなお前は単純思考で俺の行動を予測しねえかもしれないが、プッツンきても銃弾はいった銃を地面に投げ捨てるわけねえだろ普通。そして3度目は俺が言うぜオーファン、『ルールは撤回する』とお前が言い出したんだ。」
「テメェーくそッ!アース!ぶっ殺す!!」
アースは落とした銃を拾い、弾丸を1発込めて屋敷の外へ向ける。オーファンは咄嗟に地面の砂を巻き上げ、煙幕として活用する。深夜の暗黒と相まって姿が捉えられない。暗闇に紛れると殺意の込った罵倒も消え去る。
あの空間移動はあいつの能力なのだろうか。オーファンという男は芯がない。一度戦った相手との決着を付けずに他の者を狙う可能性もある。それにこの穴を使って奇襲をしてくるかもしれない。
恐る恐る穴に触れてみるが穴の中に指を入れることはできず、壁に拒まれる。だが銃の先を穴に当ててみるともう一つの穴の先から銃口が見え…ない。つまり繋がってるかどうかは置いておいて人以外は入れることが可能な訳だ。本体のみが可能ってならこの穴は男の能力になる。
だが、男には穴を出現させる能力発動の動作がはっきりとは見えなかった。だがそれだけで男の能力ではないと確信は持てない。動作こそ見せなかったが穴の位置は完璧だった。
男がもし、テレパシーの能力で女に位置を指示していたとしても確実に目で見ている状況じゃなきゃこの位置に穴はおけない。だからといって女がこの状況を見ているとは思えないし。そのうえ女には既に顔の皮を被って化ける能力がある疑惑もあるし…第一二人だけって限らない。
『こちら、アース。オーファンかリアナの何方かの能力は2つのワープホールを出現させてその間を現時点で本体か本体の味方のみが通れる感じの能力だ。現時点ではオーファンの能力である可能性が高い。俺たちは恐らく入れない、だが、人以外は多分入れると思う。もう一つ、人の顔を被ってその本人に成りすませるっぽい能力を持つ者もいる。もし途中で合流してきた者がいたのなら気を付けてくれ。オーファンの方は戦闘途中で姿を見失った。』
『こちら、ステラ…ギレオさんたちと合流しました。私の潔白の証明をお願いしてもよろしいですか』
『今回、初めに俺が戦った相手は?』
『ステンレス』
『ステラは潔白です。ステラが相方のメーリアさんを潔白だと言っているのなら二人とも潔白です。できれば戦闘は能力が判明するまでなるべく控えてほしいです。』
辺りを見渡し、いつまでたっても攻撃してこないオーファンにしびれを切らして窓枠を引き千切り、それを武器として屋敷の外へ出る。吹っ飛ばされたところまで行くとそこにワープホールがあるのがわかる。試しに窓枠を入れてみると廊下のアースが立っていた方のワープホールから出てくるのが見える。
なるほど、奴は倒れた俺に銃弾を撃ってくるものだと想定してワープホールを用意して逆に自分で自分を撃たせようとしていたのか。ワープホールは今3つある。屋敷外にある穴に銃を少し入れてみると俺の立っていた地点の穴から銃口の先が覗かせている。なるほど、穴には種類がある。
俺の立っていた箇所の穴をαと仮定して、この外の穴をα2と仮定する。そして廊下のもう一つの穴はβと仮定しよう。α間は繋がるが、αとβは繋がらない。でも人が移動する分にはその制限はかからない…といった所か。
ワープホールの能力の解説は本体死亡後に載せます。




