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灰色の冒険者  作者: 水室二人
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猫達の癒し6

 ある程度、落ち着いた時間が出来ました。

 色々と大変な日になる予定は、召喚の日から一年後。

 その日に向けて、現在色々と準備中です。

 休憩時間に、異世界人が集まって、雑談をしていました。

 私と十色、北川君と大石君、治療の終った吉良さんもいます。

 色々とやらかして謹慎中だった伊藤さんと、やらかされてぐったりしていた二人組みもいます。

 奄美と久賀さんはと上杉兄弟は、用事があり不参加。ライトは、南極で仕事を頼んでいるので、ここにはいません。

「猫型ロボットですか?」

「あれを、作るつもりは無いのですか?」

 伊藤さんが、何気なく言った言葉。

「未来の世界のですか?」

「そうですよ。あれがあれば、色々と便利じゃないですか!」

 確かに、作れれば無敵の存在かもしれません。

「私的に、あれを作るつもりはありませんと。魔法陣を駆使すれば、同じようなのを作れるとは思いますが・・・」

「何故です?」

「主な理由は二つあります」

「二つ?」

「一つは、危険だからです」

 あれの存在は、危険です。微妙なバランスで、世界を維持していますが、一つ間違えば世界が終ります。

 劇場版で世界を救うという偉業をこなし、秘密道具は悪用したら世界が終るレベルのものが山ほどあります。

 異世界物が立ちの定番、無限の収納庫の原点ともいえるポケットを装備して、数多くのチート道具を持っています。

 異世界門物語の、原点は彼にあると思っているぐらいです。


 過去に行って、未来を変える。

 チート道具を山のように所持。

 無限ともいる収納庫を所持。

 自由に何処にでも転移できる。

 空を自由に飛びまわれます。

 数え上げたら、限がありません。


 私の、研究所も、秘密道具で再現できるものあるのが怖いです。

 子供向けの作品ですがもしも、あれがいたらと、考えた人は多いはずです。

 自分だったら、あの道具をもっと上手く使えるのにと、考えた人もいるはずです。

  

「言われてみると、そうかも・・・」

 私の意見を聞いて、伊藤さんは納得したみたいです。

「じゃぁ、もう一つの理由は?」

「猫型ロボットのカテゴリーで、あれを認めたくありません」

 猫のロボットなら、もっとリアルなのを作れるはずです21世紀。

 玩具の、猫玩具は、色々とありますけどまだまだ微妙です。

 TVゲームで、バーチャル猫と触れ合う作品は少しありますが、最初から比べれば進歩しましたが、まだまだです。

 いっそ、ゲームの中で、日本中の人が猫になった世界とかを作ってもらいたいぐらいです。

「今の、この設備ならリアルな猫ロボット作れませんか?」

「作れますよ、というか、試作はしてみました」

 試さない訳が無いです。

「失敗したの?」

「見てみますか?」

 北川君にお願いして、試作品を持ってきてもらいました。

 何個か作った一つを、彼が欲しいといったので、プレゼントしてあります。

「凄い・・・」

 一見すれば、普通の白猫です。

 関税度は高く、本物の猫でも通用するでしょう。

「何か、問題があったの?」

 吉良さんは、白猫を抱き上げようとしました。

「重いです・・・」

「この子は、改良してあるからね。見かけよりも重いよ」

 北川君は、この猫ロボットを、防衛兵器に改良しようとしていました。

 兵器転用は、結局禁止する事になったのですが、改良を進めたこの子だけ、そのままになっています。

「防御用の魔法陣を展開するために、大容量の魔力電池が必要で、こうなってしまったんだ」

 拠点防御用の、白猫として、量産する計画もあったのですが、中止しました。

「人工知能も考えましたけど、御魂使っても上手くできませんでした」

 猫っぽい行動をさせる事は、比較的簡単に出来ました。しかし、何か違うのです。

「猫の毛を、遺伝子レベルで再現した毛皮なので、手触りは、最高です」

 それでも、何か違うのです。

「可愛いけど、なんで?」

 重いと言いながら、白猫をひざの上に乗せる吉良さん。私達が感じた違和感を、彼女も感じているのでしょう。

「玩具なら許せるけど、ここまで似ているなら許せない何かがありますね」

 白猫を見ながら、十色が言います。

「偽物感が、半端ないです!もどかしい」

 それに関しては、私達も同意です。本物の猫がいるなら、これは必要ないという結果になりました。

「私の友達が猫アレルギーで猫好きだから、この子がいたらよかったのに」

 ひざの上の猫を撫でながら、吉良さんが呟きます。

「もちろん、それも考えましたよ」

 猫ロボットの存在意味。ネコアレルギーの人のための、癒しの存在になるかもしれないと言う事。

「ですが、ここは異世界です」

 アレルギーがなくなればいいでは?と思って、研究してみました。

 その結果、肉球魔法に猫アレルギーを治す魔法がありました。

「その問題を解決する方法がありまして・・・」

 その事を、吉良さんに説明すると、彼女は残念だといいました。

「元の世界ものどっても、魔法が無いから駄目ですね」

「吉良さんは、戻りたいですか?」

「はい」

 一度聞いていますが、考えは変わらないみたいです。

「三人で、戻りたかったです・・・」

 一緒に召喚された1人は、故人となっています。それと、大石君は、この世界残るかもと、考え中だそうです。

「帰るなら、1人分の魔法を込めた道具を作りますよ」

「それは、いいですよ。元々無いものですし、そのこだけの問題じゃないから」

「そうですか」

 彼女がそう言うなら、そうしましょう。

「試作品は、この子だけ?」

 十色が、不思議そうな顔で聞いてきます。

「他にも、ありますよ」

「それは、どうしたの?」

「メトロ・ギアを巡回していますよ。閉じ込めておくのも、可愛そうですし、カメラがついているので、見張りに最適です」

「そう・・・」

 何か言いたいみたいですが、それ以上何も言いませんでした。


 雑談が終わり、部屋に戻ると、十色が遊びに来ました。

「何か用ですか?」

「隠し撮りは、犯罪だと思います」

「何の事でしょう?」

「正義が南極大陸に行っている間、何かの視線を感じていました」

 彼女が私を、その名前で呼ぶ時は、機嫌のの悪い時です。

「気のせいでは?」

「さっきまでは、そう思っていたけど、正体がわかれば納得できます。人以外の、命の無いものの視線。探索球や、アルテミスの事は聞いていたから、解ったけど、それ以外にも複数の視線があった」

 大陸調査で別行動中、心配だったので、監視をかねて猫ロボットを十色に付けていました。

 気づかれていないと思っていましたが、迂闊でした。

「心配してくれたのは、嬉しいよ。でも、やりすぎは駄目です」

「やりすぎですか?」

「探索球の機能だけで、私の事守れますよね?」

 実際、探索球と名付けていますが、現在は防御と攻撃機能も搭載しています。虹色小隊には常時ついていて、守りをしています。

「猫ロボットですと、視点が気になります。データを提出してください」

「そこに気づいたから、にぃ達に処分されました。嘘だと思うなら、確認してください」

 猫ロボットは、視点が低すぎるという問題が後で判明しました。

 ローアングル過ぎて、色々とNGと言われてしまったのです。

「それは信じましょう。画像は、全部削除したのですか?」

「普通に見えて、ベストショットは何点か保存してあります」

 正直に、白状しました。色々と、確認して可愛い部分があったので、折角なので保存してあります。

「むぅ、私は映像無いのに、ずるい・・・」

「そう言うと思いまして、こちらに用意してあります」

「「えっ?」」

 部屋のドアが開き、三姉妹がそう言いながらやってきました。

「大陸調査中の、艦長のベストショットです」

 どんな映像なのか気になりますが、確認するのが怖いです。

「流石、にぃ達ね。ありがとう」

 怪しいデータの入った何かを、嬉しそうに十色は受け取ります。

「もしかして、これでお咎め無しだと思っていますか?」

 一件落着だと思いましたが、甘かったようです。

 吉良さんを見て、ひざの上で丸くなる猫になってみたいと思ったそうです。

「私、重くないよね?」

「そう思うなら、無理にやらなくてもいいのでは?」

「ヤダ」

 猫の姿になり、私のひざの上で丸くなる十色。

 これ位なら、いいなと思っていましたが、足がしびれて動けなくなるまで、この状態は続きました。


「にゃ~~」


 




 3日に1度のペースで更新予定です。

 アルファポリスさんでも投降しています。



 第7回ネット小説大賞に参加中です。

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