表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灰色の冒険者  作者: 水室二人
77/102

迷宮に必要なものを考える

 大陸の調査を終え、メトロ・ギアに戻りました。

 色々と情報が不足している、機神の組織の城を法を得るために、次は果て無き迷宮を目指します。

 前回、無名からもらった記録を確認しました。 

 それと、こちらの世界の出来事には、色々と違う場所があります。

 それぞれ、何をか知っていて隠している気がします。

「そうですよね?」

「にゃー?」

 目の前にいる子猫に問いかけます。

「可愛く誤魔化しても無駄ですよ」

「可愛いなんて、物凄く久しぶりに言われました」

「猫はみな、かわいいものです」

「私個人を、ほめて貰いたいのに・・・」

「それは、お互いを理解した後でと言うことで」

「そう?何かこの部屋の温度が下がった気がするけど・・・」

「余計な事を言うからにゃ!」

「に~~」

 会議室に、不穏な空気が流れます。この二人は余り仲がいいとは思えません。

「とにかく、ギルドが知っている事を話してもらいます」

 この子猫、元ギルドのグランドマスターです。色々と知っているはずです。

「知っている事といわれても、私忙しくて、ゲームの維持以外のことほとんどしていませんよ?」

「そうなのですか?」

「最初は、不具合が多すぎて、その修正に追われていたし・・・」

 その後、グランドマスターの愚痴が延々と続きます。色々と溜め込んでいたみたいです。

 それらを要約すると、こんなKんじでした。


・元々は、開発スタッフの下っ端だった。

・家には500年以上帰られていない。

・楽しみにしていた、諸々の品が駄目になっていそうで確認に行けない。

・大崩壊の時は、偶然テストプレイでアトランティスの中にいたから助かった。

・他のスタッフは、その時ほとんどが死亡。

・偶然中にいたほかのスタッフは、責任を放棄してゲームの中に逃亡した人もいる、

・悩んだ挙句、システムの崩壊を防ぐために努力すると決める。

・いつか、中で遊ぶ事を目標に、世界の維持に努める。

・召喚事件で、大混乱する。

・色々と、手一杯で暴走する。

・人手が欲しくて、嘆く。

・色々と、嫌になって、異空間に引きこもる計画を立てる。

・計画は失敗して、戻ってきた所、十色によって猫にされる。


「自分達で作ったゲームなのに、予想外の事がおきすぎです。その結果、猫にされるなんて、この世界はどうなってしまったのかしら・・・」

「色々と、不満があったのはわかりました。少し、気になるところがありますが?」

「に?」

「他のスタッフ、アトランティスに紛れたスタッフは、存命ですか?」

「恐らく、生きていると思います。逃げ込む時、データを改ざんしてチートになっているはずですから」

「そうですか」

 当時の生き残りがいるのなら、管理者の監視からすり抜けて、この世界に細工できる可能性があります。

・恐らく、異世界人の召喚をしたのは、生き残ったスタッフかもしれません。

 その可能性も、考慮しておくべきです。

「機神に関しては、知らないのですよね?」

「あのロボットの能力は、当時の私達の兵器よりも弱かったという事くらいかな」

「他には?」

「後は・・・。一度だけ、中の人と話した事があります。こちらに敵意丸出しで、絶対に許さないといっていました。すぐに死んじゃったけど」

「敵意ですか?」

「200年前の出来事かな?死んだ人は、そのまま灰になって消えちゃったから、調べられなかったのよ」

「機体のほうか?」

「イレギュラーすぎて、邪魔だから湖の底に沈めておいた」

「招き猫とは別ですか?」

「招き猫は、イベント用の神殿です。あそこから始まる、猫の神様の話が没になったのは、もったいなかったかな」

「何故、没に?」

「神様の存在、信じられなくなったからね・・・」

 世界は、崩壊しています。それを見て、生きのびた人に、神様と言う存在はどう写っていたのでしょうか?

 それが、この答えなのでしょう。

「でも、十色ちゃんとか見ていると、もう一度物語りをはじめてもいいかな」

「その状態で、出来るのですか?」

「ギルドマスターは、引き継いでくれるのよね?」

「えぇ、この世界の維持は、協力しましょう」

「お願いするわ。無責任かもしれないけど、私はこの世界を1人の存在として、遊んでみたいの」

「それも、協力しますよ。その代わり、これを受け取ってください」

 自分の中に、意識を集中します。御魂と言う存在から、大陸で受け取った無念の存在を集めます。

 その仲の人かけらを、彼女に渡します。

「なんか、今過ぎにでも駆け出したい気持ちになりますね」

「この会議が終ったら、自由にしてください」

「ありがとね」

 にっこりと、子猫が笑います。その笑顔は、他の何かと重なって、複雑な表情をしていました。


 横道にそれましたが、果て無き迷宮攻略のための準備をします。

 迷宮の中は、常時探査球で監視していますが、一筋縄ではいきません。

 迷宮の中に、数箇所人の手で操作しないと通行できない場所が存在していました。

 最初は、そこの確認です。魔物の存在は、現時点で脅威ではありません。

 ただ、最近新型の魔物が確認されているので、その調査も必要です。

 出口付近で、謎の病気が流行っていることのあるので、内部は普通の服装では危険です。

「調査は、虐殺者で行います」

 剛炎だと、他の組織と接触した場合面倒です。

 ギルドから手を回し、賢者の国にいる、偽の私を動かします。

「1人で行かれるのですか?」

「迷宮探索に慣れている、吉良さんを連れて行きたいけど、無理そうなので、大石君を連れて行くことにします」

「賢者の国では、死亡扱いですけど?」

「彼には、これに乗ってもらいます」

 会議室のモニターに、一台の車が映し出されます。

「普通の車ですよね?」

「パトカーですか?」

 それは、パトカーに見えますが微妙に違う車です。

 黒と白ではなく、青色をメインとしています。

「また、微妙なもノノを作りましたね・・・」

 それが何か、気づいた人もいるみたいです。ロボ好きなら、解ってほしいものです。

「一応、メインパイロットはノノの予定だけど、今回は彼を載せることにします」

「迷宮の中は、走れるのですか?」

「サイズ的に、余裕があります。迷宮内の構造は、大まかに判明していますから、問題ありません」

「その車に、人を乗せる必要はありますか?」

 アニメ好きのライトは、この車が人工知能搭載と言うことを予測しています。

「まだ、自走できないから、必要です。変形機能は完成しています」

「その辺は、私に任せてもらえますか?」

「そうですね、北川君と協力して開発をお願いします」

「了解」

「ついでに、対になる存在もお願いしてもいいですか?」

「勿論です」

 あの二人に任せれば、面白いものが出来るでしょう。今後のために、色々と戦力は必要です。

「二人だけで、いいのですか?」

 にいが、不満そうに聞いてきます。

「迷宮の中は、他の組織の目がありますからね。上層階は二人で攻略します。その後は、臨機応変です」

 偽装が必要なので、時間をかけて移動します。もどかしいですが、最初に確認しなければ行けない場所が、聖王国の地下にあるのす。

「転移の魔法陣で、戻りながらの攻略です。バックアップはお願いします」

 ダンジョン攻略と言うのは、実際にやると色々と面倒です。

 面倒だと思いながら、準備を進めます。

 ちなみに、今回使用する戦闘強化装甲虐殺者は、バージョンアップした新型です。

 こっそり摩り替えます。

 虐殺者は、言いにくいので、ジェノと呼ぶことにしました。

 


 会議が終った後、約束通り私は、自由になりました。

 グランドマスターとして、色々なことをしてきました。

 謝罪をするつもりはありません。これが最善と信じて、行動した結果です。

 こんな私が、生きのびて、この世界を楽しんでいいのか?

 今後の課題です。

 艦長さんから、多くの人の無念の気持ちを渡されました。

 あの人、既にゲームの範囲を超えた存在になっています。

 これに関しては、世界と言うものを、私が知らなかっただけで、最初からこういう力があったのかもしれません。

 理解不能なことが、多すぎます。

 理解できないことよりも、出来ることを優先に・・・。

「ただいま・・・」

 かつて私の家があった場所。

 艦長さんが、ニャウを貸してくれたので、1人で帰ってみました。

 誰一人、いない街なのに、街並みだけはそのままです。

「あれだけ、帰りたかった場所なのに・・・」

自分のベットで横になる日。それだけを夢見ていたのに・・・。

「あー、なんか、魔法の気配がする・・・」

 突然、私の周りに、魔法陣が浮かび上がります。

「よりによって、勇者召喚ですか?」

 この魔法陣は知っています。アトランティスのイベント用の、道具の効果です。

「遊べという、誰かの意思かしら?」

 召喚イベントは、抽選で選ばれた人物が、勇者となって活躍する物語が始まります。

「猫なんだけど?」

 今の姿は猫です。まぁ、なる様にしかなりません。

「いっそ、猫神様イベントを、自分の手でより遂げるチャンスかも!」

 猫勇者として活躍して、猫神様を崇めましょう。

 光の中に消える中、私はそんな事を考えているのでした。





 


 年末で、色々と忙しくしばらく更新は不定期になります。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ