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灰色の冒険者  作者: 水室二人
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世界がずれた結果・・・

「これは、宇宙船ですか?」

 謎の物体に、到着しました。

 上からの映像ですと、ビルみたいでしたが、したから見ると、未来的な宇宙船みたいです。

「違う。これはミサイル・・・」

 私の言葉を、奄美が否定します。

「見たことがあるのですか?」

「ある。私達の地球に来ていた宇宙人が、同じものを使っていた」

 その声には、怒りが宿っています。

「これのせいで、多くの人が死んだ」

「それほど、危険なミサイルなのですか?」

「電子機器を破壊するミサイル。これが、最初に爆発したとき、機械制御の発電所が暴走して、大陸一つ消えた」

「・・・」

 奄美の言っていることは、間違っていないでしょう。でも、それだとこの星の状況が説明できません。

「もしかして、この星の人間は、機械の生命体だったのですか?」

 可能性の一つとして、考えて見ます。

 宇宙は広いです。異世界もありましたが、実は同じ世界の別の星と言う可能性もあります。

 そこには、機械生命体がいても、不思議ではありません。

「違うと思います。少なくとも、私は普通の人間でした」

 頭の上に乗っているさんが、そういいます。そう言えば、彼女はこの世界の人間でした。

「今は、猫人ですけどね」

 頭の上から降りて、猫の姿あら猫人へと変化します。

「これ、解析してもらってもいいですか?」

「そうですね。何か解るかもしれません」

 解析機で、ミサイルを調べます。少し時間がかかるみたいなので、奄美に今まで疑問に感じていた事を聞いてみました。


「奄美の世界は、宇宙人が侵略していたのですよね?」

「はい。銀河最強艦隊と名乗る宇宙人でした。技術の差がありすぎて、あっという間に占領されました」

「日本は、そのままと聞きましたが?」

「はい。日本という島を見て、何か考えていました。侵略された国々は、近代化され、食事が豊かになり、争いが消えました」

「・・・」

「ただ、侵略者は何かに怯えていました。それと対抗するために、私達に武器を持たせました」

「それで、反撃に出たのですか?」

「はい。地球人の意地を見せるといって、反逆した人たちがいます。それで、地球人同士の戦争が始まりました」

「宇宙人はどうしたのですか?」

「彼等は、最初傍観していました。彼等は、武器を与えた地球人が、どう戦うのかが、知りたかったみたいです」

「どう戦うのかですか・・・」

「はい。兵器の運用方法も、彼等の想定した方法とは違うものが幾つかあり、それらをすぐに取り入れていました」

「奄美のいた世界は、戦争多かったのですか?」

「十色さんから聞いた話ですと、大差は無いと思います。発想に関して、長い時間で固まった観念を、変える出来事が多くあったといっていました」

「奄美は、地球側にいたのですよね?」

「私がいたのは、日本連合です。宇宙人と手を組んでいました」

「こんな子供まで、戦わなければいけなかったのですね」

「それは違います。私はサイボーグ、人造人間に近いです。最初から、戦うために産まれてきました」

「・・・」

「ですが、異世界に召喚され、目的がなくなってしまいました」

「目的ですか?」

「はい。宇宙人が恐れていた存在。それを調べて、駆逐する事です」

「何故?」

「それが、私が作られた意味だからです」

「なるほど・・・」

 この子も、色々と複雑な事情があったみたいです。彼女を、戦力として問いいれた以上、この望みも出来るだけ叶えてあげたいと、思ってしまうは駄目でしょうか。

「解析、終りました」

 丁度いいタイミングで、さんが声を掛けてくれます。

「何か解りましたか?」

「これは、簡単に言うと中性子爆弾みたいな物でした」

「見たいなもの?」

 中性子爆弾といえば、生き物だけを殺すという兵器だったと思います。核兵器のようなものだったかもしれません。

「上手くたとえられませんが、生き物だけを殺す爆弾です」

「そんな事は、可能ですか?」

「不可能です。結果として、中性子爆弾みたいなものになったみたいです」

 さんが解析した結果を、説明してくれました。


 このミサイルは、奄美の言ったとおり、電子機器を破壊する目的の強力な電磁波を出すミサイルでした。

 ただ、そのとき放出したエネルギーは、この世界では化学反応を起こし、猛毒へと変化するものでした。

 侵略先の、文明を退化させるために打ち込んだミサイル。

 その結果、星の生命がほとんど消えてしまったのです。


「となると、何故あの大陸だけ無事なんだ?」

「それは、調査中です」

 メトロ・ギアと通信を繋ぎ、今までの事を整理します。

「この大陸と、あの大陸、空気の成分からもう一度、調べてくれ」

「了解です」

「あと、このミサイル以外に、この世界ずれている建物が無いか、調査してくれ」

「ずれている?」

「この星の建物、SFっぽいビルから、中世っぽいもの、現代風のと色々とありますよね?」

「はい」

「それを見て、周りから浮いているものが無いか、確認してください。海の中とか、アマテラスで見えない場所でも、怪しい場所、何かが落下した可能性・・・」

 自分で言っていてなんですが、一つの可能性に気づきました。灯台下暗しです。

「メトロ・ギアの横にある湖、無人機で調査してください」

「無人機でいいのかにゃ?」

「ここから戻り次第、自分で調べたいです」

「強欲にゃ。全部自分でやらないで、私達も頼るにゃ」

「・・・」

「頼るにゃ」

「解りました。無理はしないでください。調査は、お願いします」

 何かが落下して出来た湖。恐らく、そこにこのミサイルを発射した存在があるはずです。

「機神の組織の目的が、解ればいいのですが・・・」

 結果的に、この星のほとんどが滅んでいます。これは、許せる行為ではありません。

「ですが、すべては過去の出来事です」

 多くの人が、この場所でなくなっています。それは事実ですが、今生きている私達に出来ることを考えなくてはいけません。

 少なくとも、このミサイルが再び来た時、悲劇を繰りかさない様にしなければいけません。

「アマテラスの監視対象を、宇宙にする事は可能ですか?」

「範囲が広すぎて、効率は低いです」

 アマテラスの運用は、三姉妹が専属です。

「外から来るものに対して、監視できる何かを、考えて欲しい」

「了解しました」

 この子達、元々この世界の住人だった割りに、色々とCATを使いこなしています。

 猫人になった影響でしょうか?

「見つけたにゃ」

「どうしたした?」

「この大陸には、謎の電波があるにゃ」

「電波ですか?」

「人の思考を、読み取る磁場みたいなものが、この大陸を包んでいるにゃ」

「人体に、悪影響は?」

「にゃい」

「断言できるのですか?」

「守護石に、登録されてたにゃ。これは、サイコフィールドと言うにゃ」

「人の意思を読み取るというのは?」

「簡単に言えば。魔法を使うときのイメージを読み取るにゃ」

「このフィールドがあるから、魔法が使えると?」

「うにゃ」

「こちらの大陸でも、ニャウは動いていますし、魔導砲は稼動していますよ?」

「それは、CATの力にゃ。エネルギーは、プラズマエンジンからの供給にゃ」

「そう言えば、そうでした」

「このフィールドの中にいれば、人は魔法を使えるにゃ」

「それは、人工的に作られたものですか?」

「そうだにゃ。他の大陸からのエネルギーを供給され、今も稼動しているにゃ」

「ミサイルが無ければ、この星の人たちは、あの大陸で魔法使いになれたのですね・・・」

「そうです。あの大陸は遊び場」

「管理者ですか?」

「サイコフィールドに気づくとは、思いませんでした」

「まずいのですか?」

「あれを通じて、貴方たちのことを解析していましたからね。対策を練られると、困ります」

「私に害が無ければ、そのままにしますけど?」

「それは、助かります。お礼に、質問に答えましょう」

「一つ、聞きます。貴方は、私達の敵ですか?」

「敵でした。僕はこの星を管理する存在。あいつらに、星を渡したくない。その可能性が、貴方たちにはある。だから、敵にはならない」

「味方とは、言わないのですか?」

「僕たちの中でも、色々な派閥がある。味方といった後で、裏切り者と思われたくない」

「その言葉を、信じましょう。せっかくなので、色々と教えてもらえますか?」

「そのつもりです。長くなるかもしれないけど、良いですか?」

「お願いします」

「では、話しましょう。このずれた世界で起きた、大崩壊を・・・」





 3日に1度のペースで更新予定です。

 アルファポリスさんでも投降しています。


 オーバーラップWEB小説大賞に、応募してみました。

 第7回ネット小説大賞に参加中です。

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