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灰色の冒険者  作者: 水室二人
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猫達の癒し その4

癒しは、限定的かもしれません。

 南極大陸へと、現在私達は移動しています。

 ニャウの速度はかなりのものですが、それでも1日ほど時間がかかります。

 その間、色々と出来ることを片付けています。

 ライトと相談しながら、リバティの改良をします。

 操縦に関して、色々と改良の余地があるので、そこを煮詰めていく予定です。

 他のメンバーも、色々と仕事を与えているので、それを実行しています。

「今までの、出来事は何だったのじゃ・・・」

 拠点を爆撃され、仲間を失ったシーリアは、1人呆然としています。

「手を休めない!」「

「これ、我がする必要は、あるのかや?」

「あります。捕虜が、文句を言わない!」

「猫娘に、言われても反論できぬなんて、屈辱じゃ」

 さんの監視物と、彼女は数字の打ち込みをやらされています。

 本ら、彼女がやる必要はないのですが、この作業を通じて、機械の操作を教え込むそうです。

 勇者と言うややっこしい素質を持っていることがわかったので、それを利用できる作戦を考えなければいけません。

 勇者とは、理不尽の塊です。最悪の場面でも、ありえない確立の出来事が起きて、逆転してしまう。

 全ての勇者がそうではないですが、可能性がゼロでないのが勇者の怖い所です。

 今回、彼女が助かったのも、勇者だからかもしれません。

 正直、彼女を殺すという選択を、私は思いつきませんでした。なぜか、保護しなければいけない。一応、魔王と呼ばれる存在なのに、天敵である勇者を保護するなんて、理不尽な事でしょう。

「そこ、間違っています」

「ほへ?」

「訂正を」

「な、なんじゃこれは!」

 シーリアに声を掛けたのは最新式のノーフェイスです。

 元々、美術人形をベースに作ったので、最近では手抜きと不評でした。

 先日、作戦会議を開き、ノーフェイス改良計画が発動。

 その結果、こうなったのです。


 ちなみに、会議はこんな感じでした。


「メトロ・ギアの作業要員なら、猫型ロボットを作るにゃ!」

 最初に声をあげたのは、十色でした。

「未来の世界のですか?」

「正直、あれを猫型と呼ぶのは疑問だにゃ」

 それに関しては、私も同感です。優れた未来の技術があれば、もっとリアルな猫型ロボットを作れると思っています。

「長靴をはいた猫みたいなのを、希望ですか?」

「ロボにするにゃ。猫のロボット何か無いかにゃ?」

「猫のロボットですか・・・。ペットロボみたいなのは、多いですよ」

「ノーフェイスのデザインにするにゃ。猫作品で、何参考にしたいにゃ!」

「猫作品ですか?」

「主人公が、猫のロボットで戦う作品って、ありましたか?」

 会議に参加していたガイアが、問いかけてきます。

「猫耳漫画や、猫耳ヒロインは数多くあるけど、猫ロボットで戦うというのは、見覚えが無いな」

 同じく、参加している天馬の返答。

 二人はそれなりにアニメ好きとのことで、今回の会議に参加しています。

「戦うメカになると、猫よりも、虎になるからね」

「そう言えば、メカだと虎よりも、ライオンのが多いね」

「合体して、胸に獅子のロボとかは、あった気がします」

 彼等の言うとおり、戦闘メカとなると、ライオンが圧倒的に多いです。

「一応、猫鎧参型の元になったのは、猫っぽいメカですよ」

「あれは、変形しないから駄目にゃ」

「変形するほうですと、猫になるのいましたか?」

「ジャガーっぽいのがいましたよ」

「そうでしたか。使えそうですか?」

「猫っぽくないので、止めたほうがいいかと・・・」

「難しいですね・・・」

「ノーフェイスの事も大事ですが、この議題を忘れてはいけません!」

 異世界の知識だと、どうしても遅れを取ってしまうこの世界の人物メリアムが、そう叫びます。

「皆さん、せっかく異世界の知識があるのに、料理を普及させないのですか!」

 今回のもう一つに議題が、ご飯に関してです。

 食に目覚めたメリアムが、色々と聞いてくるので、議題にしました。

「メトロ・ギアの資金源にするためにも、新しい食を普及させるべきです!」

 異世界物の定番、食で大もうけ作戦です。ただ、ある程度の食事は、既に異世界人が広めているので、目新しいものを開発となると、難航しています。

 調味料や、食材、調理器具。ある程度再現されています。

「向こうで食べた食事も、美味しいけど、ここの食事も美味しいのよ。この素晴らしさを、世界に広めるべきです!」

「あら、ありがとうね」

 基本的に、ここの食事は給食のおばちゃんの二階堂さんが作っています。彼女も、アニメ好きなので、今回の会議に参加しています。

「料理の普及といっても、この世界結構充実しているからね・・・」

 おばちゃんも、中々アイデアが浮かばないみたいです。

「そう言えば艦長、メトロ・ギアにはバイクがあるんだよね?」

「えぇ、戦闘用ですけど」

「普通のバイクは作れませんか?」

「普通の?」

「俺、向こうで宅配ピザのバイトをしようかと思っていた時期があったんですよ」

「君、高校生だよね?」

「原付免許を、取るつもりだったんだけど、その前に召喚されたので」

「それに、今は猫だから、バイクには乗れないな」

「そうなんです。早く猫人になりたいです」

「宅配ピザですか・・・」

 流石に、その手の商売は異世界でやっている人はいません。町の中は、転移の魔法陣限られているので、需要はあるかもしれません。

 幸い、ピザを作る設備なら、材料含めてすぐに出来るでしょう。

「艦長なら、バイクでなくドローンで配達とか作れそうですしね」

「空を飛ぶ、宅配ピザなら、流行るかもしれませんね」


「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 なんということでしょう。すっかり忘れていたものを思い出しました。

 うっすらとしか、記憶に残る作品です。

 子供の頃、親がレンタルビデオで借りてくれたアニメ。

 全話見た事が無く、いつかは見たいと思っていたのに、結局見れなかったもの。

 大人になって、色々と当時の事情をしり、悲しい思いをしたことがあります。

 数年前、全話収録したDVDが発売され、迷わず購入したものです。

 今見ても、充分楽しめる作品でした。

 これも、猫と言うイメージ薄いので、思い出せませんでした。彼ら、猫型でしたよ。

 私が直接所持していたものなので、倉庫に登録されていました。

 全部見ると54話もあるので長いので、取り合えず最初の1話だけ会議室で見る事になりました。

 その結果、ノーフェイスはアニマルロイドと名前を変えることになりました。

 一文字だけ、変えてあります。

 元々あったノーフェイスたちは、データを移植してアニマルロイドへと姿を変えました。

 ニャウには、猫型アニマルロイド2体が乗っています。

 せっかくなので、猫型だけでなく、さまざまなタイプを生産しています。私達が遠征中、残ったメンバーで、他の生産をするということなので、少し不安もあります。


「データの入力は、正確にお願いします。間違えば、貴方のお給料に響きますよ」

 アニマルロイドの1号は、頭領をモデルにしています。

「給料?」

「とにかく、速くミスを直しなさい!」

「ひゃい」

 1号に叱られて、シーリアはあわててデータを見直します。

「艦長さんも、速く名前を私にください」

「それは、今回の遠征が終ったとで、まとめて決めます」

「本当ですか?このまま、流されて1号で定着しません?」

「・・・そうならないように、努力はします」

 きちんと考えないと、向こうに残してきたアニマルロイドに、島流しになれる恐れもあります。

 しかし、過去にアニメで見た存在と似たものと同じ場所に立てるというのは、中々面白いです。

 俺だけは、異世界召喚した賢者の国に感謝します。

 人員補充の変わりに、アニマルロイドを使うということも、本格的に検討しています。

 戦闘もこなしてくれる存在なので、今後の展開を色々と考える必要あります。


 旅の途中ではそう思っていたのですが、遠征後、すげに十色たちによって新事業が始まっていました。

 空を飛ぶ猫の宅配ピザ。

 銀河帝国だけでなく、一部の辺境の国でもサービスを運用。

 莫大な指示を受け、大流行していました。

 アニマルロイドたちは、メトロ・ギア作業員を除くと、ピザ要員として運用され、人員補充にはなりませんでした。

 にゃっとピザと言う名前で、これでいいのかと思いますが、流行ってしまったピザ産業。

 メトロ・ギアの資金源として、長く発展していくのでした。






 3日に1度のペースで更新予定です。

 アルファポリスさんでも投降しています。


 オーバーラップWEB小説大賞に、応募してみました。

 第7回ネット小説大賞に参加中です。

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