よだかのゆめ
攻撃空母ニャウ
全長50メートル
全幅80メートル
全高30メートル
こんな形で、飛べるの?と思ってしまいますが、魔法陣を組み込む事で、ほぼ垂直離陸と、高速移動が可能なハイスペックな輸送機が完成しました。
両翼に、2連式の魔導砲を装備して、攻撃面でも優秀です。下腹部に、爆弾を搭載しているので、爆撃も出来ます。
魔力バッテリー搭載で、稼働時間に限りがありますが、充電はアマテラスから受けられます。
格納庫には、リバティを2機、アンディを5台収納しています。
南極大陸調査隊は、少数で向かいます。元々、人員の少ない組織です。
十色は、メトロ・ギアで留守番です。
解析が得意なにぃを連れて行きたかったのですが、今回はさんを連れて行きます。
何が起きるかわからないので、推理に長けたさんの出番です。
ニャウの艦長は、さんが担当します。
補佐に、ライトを連れて行きます。プログラマーで、臨機応変でプログラムを組めるので、何が起きるかわからないので、連れて行くことにしました。
私の護衛に、奄美連れて行きます。サイボーグで、戦闘訓練を受けているので、念の為です。
経験を積むために、久賀さんも連れて行きます。彼女の仲間の、百合騎士団から5人連れて行きます。
彼女達は、アンディ要員で、現地で色々と動き回ってもらう予定です。
リバティは、今回は私が運用します。1機は、予備です。
このメンバー以外は、メトロ・ギアで通常の任務をします。
農作物の生産が、かなり増えたのでその処理や、近隣の魔物の討伐、道路工事など、色々とやる事は増えています。
「すぐに飛び立ちたいのですが・・・」
「これ、どうするにゃ?」
こちらに向かっていた盗賊の集団が、予定通りやってきました。
「私は、正当なる聖王国の皇女、シーリアじゃ。貴方たちに、正当なる血筋の奪還の協力をお願いすべく、やってきましたのじゃ」
そう言うのは、10代前半の少女です。後ろに、強そうな騎士っぽい格好の男たちを引き連れての登場です。
話があるということで、メトロ・ギアから少し離れた場所で会談中です。
私は、1人で対応しています。他のメンバーは、色々と支持を出してあるので、お互いの仕事に励んでいます。
「それにしても、盗賊が王家を名乗りますか・・・」
この集団の行動は、前からチェックしていました。
アマテラスで、地上を監視しながら、色々と情報を集めています。
その中に一つに、人の死を調査しています。
条件を設定するのが難しく、色々と苦労していますが、人の死ぬ場所には、色々と理由があります。
ノーフェイスの監視で、生命が消えたことを判別できる目を作りました。
膨大な量のデータから、個別に監視するのは無理なので、大まかに動きがあった場所を見つける訓練をしました。
その結果、戦場、事故現場、何か不思議な事が起きている場所などが判明しました。
盗賊の襲撃も、その中に含まれます。
短時間で、多くの命が失われています。
この世界の出来事で、全てを救えるとは思っていません。
盗賊が正しいとは思いませんが、生きていく事の選択肢の一つで、この世界に存在しています。
なので、こちらに害が無ければ、手を出す事はしていません。
それでも、念のため存在をマークして、何かあったら対応出来るようにしてあります。
この集団は、その中の一つです。個別の判断は出来ませんが、集団の半数の人員が、先日遠くの村を壊滅しています。
「聖王国は、偽り王の下、世界の秩序を乱しています。今こそ、正当なる我が、正しき道を示すべきです」
「それは、誰に聞いたことですか?」
子供いう言葉ではありません。誰かに、教え込まされているのでしょう。
「爺の教えである。聖王国の筆頭貴族だった爺は、我にいろいろと教えてくれたのじゃ」
「その、爺と言うのは?」
「爺は、館で我を待っているのじゃ」
「そうですか。所で、正当なる姫様は、何故盗賊をしているのですか?」
「姫を、愚弄するのか!」
後ろに控えていた男たちが、剣に手を掛けます。
「略奪を繰り返す集団ですよね?」
「それが、何か?」
「ほう・・・」
「正しき血統をを維持するために、犠牲は必要なのじゃ。我に従わないものなど、存在する価値は無い」
「解りました。結局、時間の無駄でしたか」
何かに、利用されているだけの集団です。
色々と、情報を引き出そうかと思いましたが、止めておきます。
「どういう意味なのじゃ?」
「ギルドの差し金ですよね?そこに人は、ギルド本部で見た事あります」
男集団の中に、以前訪れたギルドで見た人物がいました。
「色々と、趣向を凝らしていますが、これで冒険ギルドは、私達の敵でいいですよね?」
「この数に、勝てると思うのか?」
「この子は、どうしたのですか?」
「この手の存在は、いくつも用意してある。少しは、油断するかと思ったが、無意味だったか」
「えっ?」
流れからして、冒険ギルドは色々と仕込みを各地で行っているみたいです。
こののじゃ姫は、そう言う設定の下に用意された駒の一つみたいです。
「相手は、1人だ、討ち取れ!」
男の指示で、兵士たちが襲ってきます。この場にいない集団も、行動を開始しています。
「な、なんで?」
状況を理解できていないシーリアは、呆然と立ち尽くしています。
その背後から、攻撃魔法が襲い掛かってきます。シーリアごと、こちらを焼き殺すつもりでしょう。
「言っておいてなんだけど、結構辛いものですね・・・」
今回の出来事は、色々と予測できたので、手段を色々と打ってあります。
「艦長の、役目です。果たしてください」
地面から現れ、すれ違いさまにそれだけいい、奄美が駆け抜けます。
「解っています。手はずどおりに、お願いします」
「了解」
駆け抜けながら、奄美はシーリアを投げ飛ばします。
黒なら、死を。白なら保護するという計画です。色々と、痛い教育をされているみたいなので、お仕置きをかねて、投げ飛ばすという結果になりました。
サイボーグ戦士の奄美の力で、投げ飛ばされたシーリアは、十色の手によって無事保護されています。
「な、何が起こっているんだ?」
冒険ギルドの男は、何が起きているのか理解できないまま、その一生を終えました。
「・・・」
戦えと命令する事。それは、美化に命を奪えという事です。
場合によっては、死ぬ事も多々あります。
その責任が、ずっしりとのしかかってきます。
「調査から帰ってきたら、甘えていいにゃ」
「そうですね。そのときはお願いします・・・」
ここから少し離れた場所でも、戦闘は起きています。百合騎士団の5名が、アンディで残りの盗賊を駆逐しています。
「作戦は、失敗か・・・」
「はい」
「予想以上の戦力だな」
「どうします?」
「所詮、捨て駒だ。人としての理論や意思を消した場合、戦力として低下するというデータを得られた。今回はこんな所だろう」
メトロ・ギアより離れた場所。冒険ギルドの実験の館で、幹部たちが話し合っています。
冒険ギルドは、、豊富な資産と戦力を持った集団です。
貴重な素材を独占して、莫大な利益を得ています。
国の干渉を避けられるというには、それだけの力が必要です。
グランドマスター率いる本部は、正義を信じる集団です。
ですが、この館に集まっているのは、それに不満を持っている集団です。
不満があっても、逆らえないのはグランドマスターに力があるからです。
メトロ・ギアに関しても、手を出してはいけないと厳命されていました。
しかし、彼らが一番恐れる存在、姿なき暗殺者が消えたという報告があります。
理由はわかりませんが、ギルドのシステムで生死の確認が出来る装置があります。
それが、先日死亡を確認しました。これは、チャンスです。
グランドマスターは、定期的に姿を隠す時期狩ります。今がそのときです。
単純な戦力なら、この館にもあります。
洗脳した初心者冒険者たちは、全て失ってしまいましたが、まだまだ手段はあります。
今回の出来事も、こことの関係を突き止めることは出来ないでしょう。
資金を武器に、次の手段を考えましょう。
「ん?」
なんとなく、重苦しい空気が近づいています。これでもここのいるのは一流の冒険者です。
危険に関してのカンは、かなりのものです。
そのカンが、最大レベルで発動しています。
「相手のが、上でしたか・・・」
全てが手遅れ。それが理解できてしまいました。
「夜の闇に紛れる必要、ありますか?」
誰に向けての言葉なのか、聞き届けたものはいません。
「のじゃ・・・」
足元に広がる光景を、彼女は呆然と見ています。
「敵には、容赦しない事に決めていますから」
南極に向かい途中、今夏の黒幕のいる館の上空を通過しました。
ついでに、絨毯爆撃を行い、館を炎上させました。遠征中に、邪魔をされる可能性もあるので、非情の処置を取っています。
「爺・・・」
「私を、恨みますか?」
「我等がやっていた事を、されただけなのじゃ。これでそちを恨む事はできぬのじゃ」
そう言ってはいますが、表情は厳しいです。
「我、シーリア・S・サクリサスは、そなたの物になると誓うのじゃ」
「物?」
「好きにして、いいのじゃよ?」
色々と、誤解している感じがしたので、南極に到着するまでに、色々と話し合いました。
本人は、色々と誤解していましたが、中々有益な話し合いでした。
念のため、解析機で解析してみると、驚きの結果でした。
彼女は、聖王国の王家の血筋でしたし、勇者でもあったのです。
3日に1度のペースで更新予定です。
アルファポリスさんでも投降しています。
オーバーラップWEB小説大賞に、応募してみました。
第7回ネット小説大賞に参加中です。




