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灰色の冒険者  作者: 水室二人
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今の私に出来ること

 異世界人の館に戻り、伊藤さんと合流します。

 メリアムに頼んで、私の実験材料として、雇う事に成功しています。

 研究室に移動して、今度の対策を考えます。

「転移魔法ですか?」

「それを、妨害する事は、出来ますか?」

「結界を使えば、ある程度は防げると思います」

 伊藤さんの話では、転移魔法は緻密な計算が必要で、妨害すれば簡単に防げるそうです。

「その、ノノとか言う人を迎えに来たのは、少し不思議です」

「何故です?」

「転移魔法は、基本座標を知らなければ使えません。ノノと言う人が使ったのなら理解できますが、迎えに来た人が使ったとなると、矛盾します」

「相手は、この世界の座標をある程度知っている可能性があります」

「そんな存在がいるのですか?」

「自称、管理者と名乗っている存在があります。私に接触してきたときも、こちらの事情を知っていました」

「それは、敵ですか?」

「敵でしょうね。研究所以外の場所は、完全に監視されているでしょう」

「・・・」

「相手の真意が読めないので、対策を色々と考えなければなりません」

「刈谷さんは、色々と考えているのですね」

「私は、臆病者ですからね。異世界で生きていくと決めたら、色々と怖くなりました」

「怖い?」

「私は、元々、オタクとかマニアとか呼ばれるような存在でした。異世界ものの物語は、好きで色々と読んでしました」

「私も、結構好きですよ」

「異世界物の定番、チート能力と言うのをご存知ですよね?」

「私の、魔法事典や、刈谷さんの研究所ですよね?」

「そうです。この世界は、数多の異世界人が存在しています。それらが、何らかのチート能力を持っているとして、敵対したときの事を考えると、恐ろしいのです」

「無敵の体とか、無限の成長、魔法創造とか、確かに相手が持っているともうと、怖いです」

「異世界にきて、今までの常識と道徳を失った場合、どうなるか予想が出来ません」

「確かに・・・」

「ですから、予想できる事に対して、出来るだけ多くの対策を取りたいのです」

「わかりました。協力すると言った以上、どんな事でも手伝います」

「ありがとうございます。まずは、伊藤さんを解析させてもらっても宜しいでしょうか?」

「なんだか、少し恥ずかしいですが、よろしくお願いします」

 研究所で、伊藤さんを解析します。その結果、魔法事典を入手できました。色々な魔法に関しての知識を得る事ができました。

 基本的に、この世界に存在する全ての魔法の基礎が判明しました。種族によって使えない魔法もあるので、ずべてを使用する事は出来ません。ですが、演算機を使って、改良する事ができるので、似た魔法を作る事は出来ます。

 結界に関して、色々と入手できたのは大きいです。基礎魔法に関しても、色々と使えそうです。

「まずは、勇気の救出が最優先です。伊藤さんは、申し訳ありませんが、ここで色々と作成するのを手伝ってもらえますか?」

「わかりました」

「そろそろ、あの二人も目を覚ますと思うから、目覚めたら思いっきりもふもふしてあげて」

「はい」

 

 うっとりとしている伊藤さんと別れ、メトロ・ギアに戻ります。

「少し、いいかな?」

「何でしょう?」

 新しく作った娯楽室でくつろいでいた、異世界人の正彦に話しかけました。

 ここには、私の倉庫から再現した、色々な娯楽物がそろえてあります。

 手の空いている時間は、ここで自由に鑑賞していいことになっています。現状、やる事のない正彦はここで私の世界の文化に触れてもらっています。

 同じ日本ではない、平行世界の人間、その違う部分を少し確認したくなりました。

「中々、興味深いですね」

「どの当たりがです?」

「僕も日本人ですが、ロードスさんのいた世界では、異星人は来ていないのですね」

「異星人と、交流がったのですか?」

「はい、銀河最強艦隊と名乗る集団と、戦争になって、一度地球は滅んでいるんですよ」

「中々、壮絶な世界ですね・・・」

「もっとも、僕が生まれる200年以上前の話です。それこそ、戦国時代までは同じようなレベルの世界で、宇宙人と戦争なんて、ワンサイドゲームですよ」

「その辺は、同じなのですね」

「えぇ、織田信長や、徳川家康もいましたよ。そちらで言う、第一次世界大戦が、宇宙人の侵略ですね」

「その辺で、分岐した世界かもしれませんね」

「どうでしょう?僕の世界は、そこから異星人に支配されてますから」

「支配ですか」

「えぇ、無理矢理文明レベルを上昇させ、歴史が途絶えた事で、色々と狂いました」

「その言い方ですと、異性人に対して、あまり良い印象を持っていなかったのですね?」

「当然です。多くの人が、材料として搾取され、人々はおびえて暮らしていました。ただ、日本人だけは、何かの目的がるみたいで、擬似的な歴史を進まされていました」

「・・・」

「暮らしに余裕が出来れば、裏で色々と企む存在が増えます。僕たちは、レジスタンスとして、異星人の知識を吸収していました。戦うには、圧倒的に、不利な状況でした」

「どんな知識を、吸収したのです?」

「プラズマエンジンをの構造までは、解析で生きたのですが、再現は出来ませんでした」

「プラズマエンジン?」

「異性人の宇宙船の動力部分です」

「そんな重要機密を、知る事ができたのですか?」

「連中は、地球人を甘く見ていましたからね。残念なのは、再現できない事です。色々と、素材と技術が不足していましたから・・・」

「そうですか、では、一度、あまたを解析してもいいですか?」

 私は、研究室の事を説明して、正彦君に解析の許可を得ました。

「元々、僕は貴方に協力する身です。出来ることなら、あれを再現してみたいので、こちらからお願いします」


 メトロ・ギアにも、解析機はあるので、こちらで正彦君を解析します。その結果、異性人の技術を得る事ができました。

 プラズマエンジン、これは機神にあった動力源と通じる部分がかなりあります。技術的にも、同じ文明が作ったといっても、不思議ではないレベルです。

 このことに関しては、正彦君には伝えてありません。もう少し、確信を得てから、伝える事にします。


「これは、凄いですね・・・」

 演算機で、プラズマエンジンを確認します。こんな物を作れる存在が、世界にいるとなると、恐ろしく感じます。

「未知の素材ですが、強度が同じなら、何とかなりそうですね・・・」

 これは、思わぬ収穫です。ここまで来ると、何か目に見えない存在の意図を感じる気もしますが、その意図に乗ってみるのも一興です。

 試行錯誤の結果、魔法陣を大量に刻んでかなり強度の高い魔法金属の製作に成功しました。

 それをベースに、プラズマエンジンを再現します。小型の試作品を、再現してみました。

 結界魔法で周囲を覆い、エンジンの作動させます。

 次に瞬間、膨大なエネルギーが産まれました。本来なら、電気が出来るのですが、これは改造され魔力が生み出されます。

 膨大な魔力が、小型のエンジンから生み出されています。それは、全て私に吸い込まれていきます。

 私の中にある、御魂と言う存在は、まだ不完全でした。今ならわかります。膨大な魔力を吸い込み、塞がれていた回路が、エネルギーで満ち、繋がっていきます。

「これだけの力があれば、何でも出来るかもしれません・・・」


 この思いが、慢心となり、大きな失敗をする。

 自分の事は自分が良くわかっているので、その可能性は大きいです。

 新しい力を得て、戦略を変える必要が出てきました。

 この力で何が出来るのか、今の私に出来ると事を、もう一度考えましょう。





 3日に1度のペースで更新予定です。

 アルファポリスさんでも投降しています。


 オーバーラップWEB小説大賞に、応募してみました。

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