召喚されて殺されるまでの1年間(表) その3
地味に、更新中。
異世界に連れてこられて、1週間が過ぎていた。
研究室の検証は、地味に成果を出していた。
異世界の定番、ポーションを解析してみた。ポーションは、アイさんが用意してくれた。アイさんは、俺の専属メイドとして、配属された女の人だ。年齢は20代ぐらいの、黒い髪をしている。この国で、黒髪は珍しいと思っていたら、父親が以前召喚された異世界人ということだった。
若干、俺たち異世界人を敵視している感じがする。詳しい話は、まだ聞けない。それでも、色々と手伝いはしてくれる。
町で売っているポーションは、飲むと怪我が治る。それは、今までの常識では考えられない。
解析したことで、その原理が判明した。異世界の原理は、色々と理不尽でいい加減らしい。ポーションは、体の中で魔力と反応して傷を治す。本人の魔力が足りないときは、自然の中にある魔力を使うようだった。この世界は、魔力で色々な出来事を処理している。なんとなく理不尽な部分もあるが、魔力を消費す方法で、色々な事ができるみたいだった。
たとえば、回復ポーションと言うのがある。低級、中級、上級、特級と種類があり、等級によって回復量が違う。もちろん、値段も違う。
解析機で、アイさんに用意してもらった中級ポーションを調べる。
結果、低級と中級ポーションは同じ原料で出来ていることが判明。製作時に込める魔力の違いで、等級が変化する。
解析結果から、複製機でポーションを作る場合、中級ポーションだと一日10個が限界だった。
色々な種類のポーションを解析して、情報を集める。
それらを混ぜ合わせて、特殊ポーションを演算機で作成する。
中級ポーション(甘口)と言うのを試しに作ってみたら、本当に出来てしまった。ただし、この場合一日9個が限界だった。
これを、辛口、塩味、ラムネ味、コーラ味と使う当ても無く、作ってしまった。迷宮に行っている他の子達に、後で差し入れしてみよう。回復量の増加、毒消し効果のあるポーションも作る事もできたけど、魔力の消費量が大きくて、一日5個が限界みたいだった。
こんな事を繰り返していたら、研究室に新しい機能が増えていた。
・変換機 用意した素材と魔力を付け加え、別のものに変換する。
これを使い、ポーションの原料の薬草を用意して作成すると、中級ポーションが一日50個作成できた。
こんなに作っても、使う当てが無いので、買取をしてくれる場所を、アイさんに教えてもらい、処分する。
これにより、ある程度の収入を確保できるようになった。色々な素材を購入して、色々なポーションを作成していく。
色々と実験を繰り返していると、研究室のレベルが上昇していく。残念ながら、俺のレベルは上昇している感じがしない。魔力の最大量が上がれば、色々と出来る事が増えそうだけど、今の所改善の兆しは無い。
魔力回復ポーションはあるけど、原材料は無く、複製機で作ろうとしても、一日の魔力では作成できない。
効率が悪いので、作成はしていない。数本購入したけど、とても苦いので積極的に使えない。甘口に変換したいけど、これも消費魔力が多すぎて、出来ていない。
仕方ないので、一日30本のポーションを作りつつ、空いた時間を図書館での勉強することにした。
図書館への立ちいりは、禁止エリア以外は許可されている。この国の歴史や文化に関する本は正直あまり興味ない。それよりも、魔法関係の書物が充実していて、色々と面白かった。理論だけで、実践できない物もあるが、魔方陣の書き方とか、勉強すれば自分で出来るかもしれない。そんな事思おつつ、異世界生活を過ごしていく。
1年と言う時間は、長いと思っていたけど思ったよりも、楽しく過ごせるかもしれない。
と言う甘い事を、そのときの俺は思っていた。
1週間に2話ぐらいのペースで更新する予定です。




