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灰色の冒険者  作者: 水室二人
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研究室の今

 鼠と戦う前に、戦力を確認しておこう。

 現在の研究室は、最初の頃からパワーアップしている。原理は不明だが、施設を使えば個々の機能は成長していくみたいだった。

 最初は出来なかったことも、今は色々とできるようになっている。

 更に、迷宮でモンスターを倒して、徳を得たことで新しい機能も増えている。


・解析機

 全ての基本。情報をデータに出来る装置。

 たとえば、ポーションを解析すると、原材料や制作方法などが判明する。効果や副作用、最近では味や、細かい効果まで判明できるようになった。最初は、体力を回復とか、怪我の治りが早くなるくらいだったが、現在では体力がどうやって回復しているか、怪我がどのようにして治るのか、と言うことまでわかるようになった。

 無機物に関しては、構造や仕組みを解析できる。

 生物に関しては、その生き物が持つ情報を細かく分析できるようになった。ステータスに近い物が判明でき、スキルに関しては、もう少しで解析できそうだ。

 魔法に関して、解析機に魔方陣を読み込ませたところ、かなりのことが解析できた。

 この世界の魔法に使う言語がわかったことで、ある程度自作できるようになっていた。


・演算機

 解析機のデータを改ざんできるチート能力。

 ポーションの効果を、無理やり上昇させたり、味を変えたり出来る。甘さをつけた甘口ポーションは、売り上げの上位を占めている。

 事前ポーションと言う、飲んでおけば後で回復できるポーションも、演算機でデータを改ざんすることで完成した。

 無機物も、強度の変更や、本来の機能を変えるという反則的なことが出来る。

 ソーラー充電池を、魔力を集める装置にかえることも出来た。

 魔法と組み合わせる事で、色々生道具を作成している。

 バギーのラジコンに、色々と機能を搭載できたのも、演算機のおかげだった。

 他にも、鎧のデザインを変更して自分好みの鎧を作ることにも成功している。

 これに、魔方陣を刻むことで、現在パワースーツを兼ねた鎧を作成中だ。

 データを縮小拡大することも可能。魔方陣を限界まで小さくして、普通なら一つしか刻めない物に、複数刻むと言うことも可能。これにより、凶悪な武器が作成中となっている。


・複製機

 演算機のデータを、実際に作成する装置で、使用にはそれなりの魔力が必要だった。

 魔力不足が改良された今、フル稼働で色々な物を作成している。

 生物に関しては、データがあっても魂が無いので、再現は出来ていない。

 魂に関しての解析が出来るようになれば、何か作れるかもしれない。


・変換機

 既にあるものを、変換する装置。ポーションの材料を入れておけば、それをまとめてポーションに変換することが可能である。

 未組み立てのプラモデルを、完成品に変換すると言うこともできた。

 若干不足している材料があれば、魔力がそれを補ってくれる。塗料の代わりになってくれるのはありがたい。

 モデラートしては邪道ではあるが、ラジコンバギーなど昔過ぎて手順を思い出すのに時間がかかったので、物凄く助かる存在だった。

 演算機と組み合わせて、鉄で出来たプラモデルと言うのも出来た。

 素材がある場合なら、こちらのほうが魔力の消費が少ない。


・倉庫

 最初は、鞄だったが、いつの間にか倉庫になっていた。

 元の世界で、私が接した事のあるものが、しまわれている。ほとんどがデータなので、実体化させる必要がある。

 徳を得たことで、しまってある商品のリストが一気に増えた。私が、販売店を中心に仕事をしていた影響なのか、扱ったことのある商品が、どんどん増えている。

ホームセンター、家電、書店、玩具店のものがある。個人的に購入した物も、車まで最近はデータに加わっていた。

 不思議なのは、解析機のデータと同じ形式になっている。元の世界で、私は無意識に解析機と同じ能力を持っていたのかもしれない。

 それが、ここに来て開放されている感じだった。

 データの倉庫とは別に、実際の倉庫も増えていた。なので、混合しないように、そこは格納庫と呼ぶことにした。


・格納庫

 色々な物がしまってある場所。黒の騎士鎧や、猫鎧などがしまってある。メンテナンス用の道具も増えている。

 小型のお手伝いロボットが、今後必要になるのかもしれない。

 趣味で作った、鉄のプラモデルを、巨大化させ人が乗って動かせる物を、現在製作中。

 試しに、戦車を作ってみたが、色々と改良が必要だった。


・演習場

 学校の体育館くらいの広さの空間が、いつの間にか出来ていた。魔法防壁があり、色々と実験するのに便利な場所だった。

 新しい魔方陣のテストや、戦車の砲撃実験などをここで行っている。

 案山子型の的が、自動で作成されると言う不思議な機能もついていた。


・猫部屋

 にぃたち三姉妹の部屋が、いつの間にか用意されていた。3猫一緒の部屋がだが、彼女達は気に入っているみたいだ。

 バギーの監視モニターなどは、この部屋に設置してあり、彼女達が交代で監視している。

 情報収集の機能も作ったので、諜報部の部屋ともなっている。

 私の出入りは自由にしていいらしい。

十色は、共同スペースが気に入っているみたいなので、そこに猫ソファーを作成して居座っている。


・共同スペース

 各部屋につながっている場所。基本的な機材はここにある。

 再現したTVがここにおいてあり、DVDやブルーレイはもちろん、ゲーム機で遊ぶ事も出来る。


・治療器

 最近出来た新しい機能。筒状の機械で、中に入ることで治療が出来る。

 死者をよみがえらすことは出来ないが、体の欠損を回復することは出来る。

 病気の治療も可能で、診断機能もついている。


「死因は、病気か・・・」

 猫の不審死。それを調査するために、先日見つかった猫の死体をM」治療器で調べる。解析機と同じ結果が得られた。ただ、解析機ではわからなかった、事が一つ判明した。

「黒死病?」

「伝染病ですね」

「これって、単純に病気が蔓延しているだけでは?」

「その可能性もあります」

「早急に手を打つ必要がありそうだ」


 哀れな猫の死体を元に、病気に対しての治療薬を作ることにした。

 館の外の衛生管理状態が、心配になる。この異世界人の館は、衛生面ではかなり優れている。

「魔力の消費が大きいいです」

「新型の魔力電池を考える必要があるか・・・」

 病気が流行っていた場合のことを考えると、少し魔力が足りない気がする。

「異世界人の中に、魔力の大きい人がいました」

「そうなのか?」

「3人で行動している人達です」

「吉良さんたちか?」

「違うにゃ。たしか、刈谷さんとは話したこと無い子達にゃ」

「あぁ、高校生トリオか」

 高校生の3人組は、既に迷宮にこもってしまい、話していない。

「協力してもらえるか、接触してみるか」

 今まで、話した事が無いと言うのに、少し驚いた。異世界人同士の接触が、意図的に邪魔されている気がする。だから、この国の連中は信用できない。

 館の安全面に関しても、一度考える必要もありそうだ。増えていくやるべき事に、人手がもう少し欲しいと、切実に思うのだった。




 3日に一度のペースで更新予定です。


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