表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/83

サイン

ヒヨのお陰で方向性は決まった。

後は承認してもらうだけだ。


「閻魔様、やる事を決めましたよ」

「ん? おお、そうか。ちょっと待ってくれ」


話し合いは過熱している。

問題があったから余計にだな。

だが、向こうで現在も被害に遭っている人の事も考えて、早く動いた方が良いと思うんだが。

俺が早く終わらせたいから言ってるんじゃないんだよ? 本当だよ?


「ヒヨ。これ、どうにかならない?」

「責任は主が取ってくれるなら可能にゃ」

「じゃ、それで」

「了解にゃ」


どうするかと思ったら、ヒタキさんに紙とペンを用意させた。

それを俺の前に置く。絵でも書くの? 俺、あんまり上手く無いよ?


「これに主がやろうと思ってる事を全部書くにゃ」

「あっ、判った。で、承認のサインをさせるんだな?」

「その通りにゃ」


ドサクサに紛れて、サインをさせる王道の方法だな。

なんて卑怯な! よし、やろう。




じゃあ、書くか。

向こうで楽がしたいから、家は必要だね。

移動するかもしれないから、馬車みたいに外と中が違うのが良い。

あっ、一人だと料理も出来ないから、ヒタキさんにも着いてきてもらおう。

参謀として、ヒヨも確定だな。


それから~、そうそう、王様の所に行くから防衛機能も居るね。

馬車の仕組みを全部、家に付けてもらうか。


楽しくなってきた!

自重? ははは、誰も俺の事を知らない世界だ。必要無いね。

それに神という後ろ盾が居るし。自由だ! ビクトリー!


こっちで各国に挨拶に行った時みたいに、タローに乗るか。

練習してるらしいし、また実践の機会を与えてあげなきゃね。


皆は行かないって言うだろうな。

ナグラさんは出版で忙しいし、コタニさんはそれの手伝いしてる。

カンキジコンビは来るって言うかもしれないが、そうなるとミミちゃんも来る事になる。

流石に異世界には連れていけないわ~。って事で仲間は無し。


そうなると、やはり従魔だな。

向こうでも呼べるようにしてもらおう。

トムさんとか呼べれば無敵だ。タローも居るし、いっその事四天王を全員呼ぶか?!



と、好き勝手に書いてしまった。

今は少し反省している。

よし! 反省の時間は終わり!

さ、承認のサインをもらおう。


「閻魔様、まだですか?」

「ん? うむ、もう少し待て」

「判りました。待つ間にお茶とお茶請けを買ってきます。

 料金はそっち持ちで良いですよね?」

「ん? ああ、大丈夫だ」

「そうですか。じゃあサインください」

「ん? おお」


勝った。

サインは貰ったぞ。

では、会議を終わらせるか。


加護を使い、ルシファーさんを呼び出す。


「緊急ってなんだい? ん? 皆で何を? あぁ、異世界召喚会議か」

「そうなんですよ。で、閻魔様から承認を得たので、家を下さい」

「……どういう事?」

「異世界に俺が行く事になったんで、生活出来る場所が欲しいんですよ。

 そうですねぇ、あの馬車みたいな改造してください。好きなだけやって良いですよ」

「えっ?! マジで?!」

「ええ。閻魔様が承認してますから」

「やった! 任しといて! 凄いの作るから!!」

「待って! まだ帰らないで! この会議を止めてください!」

「俺が?!」

「一応、お偉いさんでしょ? 止めて下さいよ」

「……判ったよ」


ルシファーさんの一喝で、会議は静まり返った。

お見事です。そして少~し怖かったです。

さすが堕天使と言われるだけはありますね。


「注目してくださ~い!

 閻魔様から承認を貰ったので、とにかくまずは異世界に連れて行かれた人達を助けてきます。

 その後に会議をしてください。その人達の意見も参考になると思いますよ」

「待て! ワシが何時承認した?」

「先ほどのサインで」

「あれはお金を立て替えるという物だっただろう?!」

「その話は、俺が『そうですか』と言った時点で終わってますよ。

 その後に、『サイン下さい』って内容を書いた文書を提出したじゃないですか。

 読まずにサインしたのは閻魔様です。ですが、サインがあるので有効ですよね?」

「「「やり方が汚い!!」」」


神様全員に卑怯者呼ばわりされた。

ルシファーさんまで一緒になって言わないで欲しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ