ダンジョン封鎖
すみません。色々と変になってました!
詳しくは後書きで!
「ダンジョンの2階とかに小屋を建てて、そこで芝居をすれば良いのよ!
それを見に人は集まるわ!」
「……ふむ。良いアイデアですね」
「ネモト卿、どこが良いアイデアなんですか?」
俺にはアホなアイデアにしか思えないんだけど。
「街の人達が求めているのは、浅い階層のドロップ品。
ドラゴン殿は深く潜って欲しくない。
ならば、浅い階層の終わりに村のような物を作りましょう。
これで棲み分けが出来ると思います」
「確かに。それで?」
「その村には先程話した、宿や食料品店、歓楽街を設置します。
深い階層に行きたい者は、そこで休憩や物資の補給が出来ます」
「でもそれだけでは、浅い階層のドロップ品は集まりませんよね?」
「ここでは独自の通貨を使うようにすれば良いのですよ」
話が大きくなりすぎて、よく判らなくなってきた。通貨?
「村の入口には換金所を作ります。
そこでは村までのドロップ品を通貨に変えます。それ以外は交換の方法は無いのです」
「つまり、村の中で色々しようと思ったら、ドロップ品が必要なのね」
「そうです。そうやって集めたドロップ品は、地上にあるギルドに卸す。
これなら大量のドロップ品が簡単に入手出来るでしょう」
えっと、ドロップ品を村の為に手に入れる為に、ダンジョン内の村で集める。
ややこしいな!!
「だが、それも弱点があるじゃろ?」
「ホウズキ殿のおっしゃる通り、結局これも村に人が来て貰わないと意味がありません。
そこでナグラ殿の言われた『芝居』です。まぁ、芝居でなくても良いのですが。
とにかく、その村ではボスであるドラゴンが見られる。これは集客能力がありますよ。
しかも使徒である福田さんの従魔と知られて居ますので、これは間違いなく注目されます」
あぁ、観光名所にするのね。
今までは歯型だけだったけど、とうとう本人登場って訳ね。
「でもそれだと、一般人には危険じゃないのか?」
「はい。いくら浅い階層とは言え、素人には危険でしょう。
だからと言って定期便を出しても、入場料が入手出来ない。
そこでまた冒険者の出番です。護衛させれば良いのです」
「おおっ! なるほど!
護衛にモンスターを狩らせて入場料を稼ぎつつ、村を目指す訳ですね。
一般人はお金で冒険者を雇って村に行く事が出来る。
冒険者は仕事が貰える。村はドロップ品が手に入る。見事な作戦ですね!!」
「私が苦労するのでは……」
「タローの意見は聞いてないよ。
今までのんびりしてたんだから、少しくらい忙しくなっても良いじゃないか」
「のんびりしてた訳ではない!
仕事したり、飛ぶ練習したり、来た冒険者の相手をしたり、迎い入れるポーズやセリフを考えたり、と忙しいのだ!」
「……ヒマそうに聞こえるけど。
ところでネモト卿は色々考えてくれますけど、どうしたんですか?」
「ここはニーベル国内です。人が集まる場所が出来れば、税収も……。判りますよね」
「あ~、そういう事ですか」
とにかくその方向で進む事に決定した。
早速タローには工事に入ってもらった。
ダンジョンマスターにも話さないといけないと、ブツブツ言ってたけど。
そう言えば誰がダンジョンマスターなんだろうか?
前に異世界で作らせてるって聞いたような気がするが。
ここは管理者がいるダンジョンだから違うのかな?
ダンジョンの入り口は封鎖され、立て看板が設置された。
『申し訳ありません。ただいま工事中です。
10日後に開通します。
ドロップ品ですが、村人限定で下の箱から出せるようになっております。』
と書かれていた。
その横にはヘルメットを被ったドラゴンがお辞儀してる絵付き。
これ書いたの、ナグラさんだろ。
どこの道路工事だよ!
で、下の箱! 便利だな! もうそれだけで良いんじゃないかな!
まぁ、完成すれば、冒険者ギルドの依頼も終了だ。
さて、もう一つの場所をコンピューターに教えてもらうか。
「クリア、おめでとうございます」
「ミッションかよ! で、もう一つは?」
「もう一つはクリュー大陸です」
「あっちか。どんな感じ?」
「まぁ、判りやすく言えば、水戸黄門です」
「それ、俺とナグラさんしか判らないから」
「そうですね。では、少し詳しく話しましょう」
「何で少し? 全部話せよ」
「面白くないでしょう?」
「面白さかよ! 解決が大事なんじゃないのかよ!」
「行けば確実に解決しますので」
解決させに行くんだから、そりゃそうだけど。
情報は多い方が良いだろ。
「とある国で領主である貴族が暴挙を働いています。
それをお忍びで行って調べて解決してきてください」
「……えっ? それだけ?」
「水戸黄門の説明はこれくらいでしょう?」
「違うだろ!」
「あっ、そうですね。解決は残り7~10分前くらいでお願いします。
敵が暴れた後に福田様登場ですので、間違えないように」
「そこじゃねぇよ! それに何の7分前だよ!
見ろよ、皆混乱してるじゃないか!」
「あ~、もう面倒ですね。
こちらのモニターを御覧ください」
モニターに流れて来たのは、水戸黄門。
本物を見せるな!
しかも武田さんバージョンだと?! 認めん! 東野さんだろ!
まず、章の場所が違いました。
次に1話抜けてました。41話は『欲求』ではなく『宣伝』が入ります。
『欲求』は42話になります…。
胃痛で苦しい時だったので…って言い訳になりませんね。
誠に申し訳ありませんでした。
修復しましたので、再度読んで頂ければ幸いです。




