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ショートカット

前回のまとめ。

神様にキーボードを渡された。


うん。意味が判らないね。

これでどうしろと。


「簡単に言えばね、このキーボードは僕らの世界の端末に繋がってるんだ。

 使うだけで色々出来ちゃうぞ!」

「いや、だから、普通はモニターとか……」

「横に電源があるから入れてみて! そうしたら画面は出るから」

「あっ、そうなんですか?」


な~んだ。モニターが出るなら大丈夫だな。

って事で電源を入れてみた。

すると目の前にモニターが登場。半透明なので向こう側が見える。

ちなみに、24型の16:9のサイズだ。


「あの~、画面は出ましたけど、操作は?」

「だからキーボードで」

「何でですか! 今の時代タッチパネルでしょ?!」

「残念! 僕達の世界でも世界の管理をしている所では古いのを使ってるんだ」

「マウス! せめてマウスをください!」

「キーボードの方が早いって」


三途の川でさえタブレットを使ってたのに、今更キーボードは無い。

少なくともマウスがあった方が格段に便利だろ。

あれか。古い人間がやってるから、新しいのは使えないから導入しないのか。


「キーボードの方が遅いですって!」

「いや、それは偏見だよ。ショートカットとか知らないの?」

「ショートカット?」

「ええっと有名なのは『Ctrl+Alt+Delete』でタスクマネージャーが出せるとか」


あったね、そんなの。

こっちに来てからパソコンなんか使ってないから忘れてたよ。


「とりあえず簡単な使い方だけでも教えようか?」

「お願いしますよ。マウスばっかりだったから知らないんですよ」


ショートカットは置いておいて、簡単なキーボード操作を教えてもらった。

Tabで次の項目へ行く。(Ctrlを押しながらだと前の項目へ)

Shiftを押しながら矢印キーで複数選択可能。等。

全然知らなかったわ。


「じゃあ簡単なショートカットを。

 Ctrl押しながらCでコピー、Xで切り取り、Vで貼り付け。便利でしょ?」

「あっ、そうなんですね。マウスで右クリックした感じだ」

「そうそう。その手間が要らないんだよ」


へ~。慣れたら便利かもな。

慣れたらね。

それよりも、ここまで習ってから思い出した。


「ちょっと、ルシファーさん! キーボードの事よりも権限の事!

 そっちを教えて下さいよ!」

「権限?」

「そっちがメインの話だったでしょ!」

「冗談冗談、覚えてるって!

福田君に与える権限は3つ。土地・天候・信仰だよ」

「え~と、よく判りません」

「土地の権限は『この世界の土地を自由にしても良い』って事。

 天候の権限も同じで『この世界の天候を自由にしても良い』。

 信仰の権限だけが変わっていて、僕達以外に『自分の宗教を作っても良い』って事なんだ」


なんじゃそれ。もう一度言おう。なんじゃそれ。

じゃあ、誰かが言ってたみたいにサイラス国土を海にしようと思えば出来るじゃないか。

天候操作って、長雨で水害起こしたり日照りで水不足も可能。

で、信仰だけがよく判らない。

3人の神様を奉る宗教だけじゃなく、俺の? 意味あるの?


「俺の宗教を作る意味が判りませんけど」

「えっ? 無かったら不便じゃない?」

「だーかーらー、便利不便の意味が判らないんですって!」

「う~ん、どう説明したら良いのかなぁ。

 ……例えば、今凄く困ってる人が居るとして、その人は福田君に相談したい。

 その人はロッツギルの辺境に住んでいる。どうやって伝えたら良い?」

「え~と、王様に話すしか無いんじゃないでしょうか?」

「多分そうだよね。でも一般人が王様に頼むなんてありえないでしょ?」

「姫様なら聞きそうですけどね。まぁ普通は無理ですよね」

「そこで信仰だよ。教会でも神社でも良いんだけど、福田君専用のを作る。

 そこで祈ってもらえば、直接福田君に届くんだよ」

「……それって大量に来ませんか? 日本の正月だったらシャレにならないくらい願い事が来そうですけど」

「そこはこっちの端末が受信部になってるから大丈夫!

 パソコンのメール機能だと思ってくれれば良いよ」


メールか。

それなら判るわ。

多分だけど、送られてくる願い事を自動でフォルダ分けしてくれるんだろう。

切羽詰まった事だけを見れるようにしておけば、大量の願いに翻弄される事は無いのかな?


「メールの設定は自由に出来るから、自分で設定してね」

「えっ?! 自分で?!」

「だってさ、僕が重要じゃないと思う事でも、福田君は重要に思うかもしれないでしょ?

 大丈夫、大変なのは最初だけだから!」


……しばらくは設定でいそがしくなりそうだな。


「権限は今から使用可能だから。

 それを使って問題を解決してくださいね~。面倒だから任せるんじゃないからね?」


ウソだ! 絶対面倒なんだ!

だって、俺でも面倒だな~と思ってるもん!


それだけ言うと、ルシファーさんは逃げるように去っていった。

いや、あれは逃げたね。間違いない。


「それで、どうするのですか?」

「……どうしようか?」


結局何も解決してないじゃん。

テンプレから方法でも考えますか……。

次話は、来週の木~土曜のどこかで投稿します。

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