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変な会議

遅くなってすみません…。

「それで何の御用ですか? 私も忙しいのですが」

「おい、俺専用のコンピューターだろ? 何で忙しいんだ?」

「前にも話したと思いますが、監視システムの構築ですよ」

「それ、諦めてなかったのかよ!」

「ええ! 当然進行中です! 既に世界の50%は把握しています!」


本気だったのか。

いや、コンピューターなんだから冗談とか無いだろうけどさ。

ん? AIなら冗談も言えるのか?

いやいや、そういう場合じゃない。


「進行しなくて良いから!」

「え~、そうですか? 折角だからやりましょうよ~」

「……前から思ってたけどさ、最近何かフランクになってきてないか?」

「ご主人様がそうしろと仰られたので」

「えっ? そうだったか? 言ったっけ?」

「言ってませんけど」

「言ってないのかよ! ウソかよ!」

「冗談はさておいて。

 色々な国の王との接触をチェックしていると、フランクに喋った方が良いとの結果が出ましたので」

「そういう事か」

「不快でしたら戻しますが?」

「……いや、そのままで良いよ」


崇められたり、敬われたりするのは勘弁。

こちとら庶民なんですから。

眷属になっても根底は変わりませんよ。

大体、そんな尊敬されるような人間じゃないし。


「確かに尊敬されるような行いはされていないですね。

 タローやジロー相手に毒を用いてチクチク攻撃とか外道な行いですし」

「心を読むな! そして古い話を持ち出すな!

 強者に立ち向かうには、卑怯・狡猾・作戦が重要なんだよ!」

「そこは、努力・友情・勝利って言ってくださいよ」

「そんなので強者に勝てるか!」

「うわ、少年誌を完全否定!」

「ナグラさんは黙ってて!」

「それで、何の御用ですか?」

「急な話題転換! 心が読めるなら判ってるだろ!」

「はい、ダンジョンですね」


つ、疲れる。


「ご希望に添えるダンジョンは2つあります」

「2つ? 1つ目は?」

「ハガタのダンジョンです」

「タローの所かよ!」

「はい。まずはハガタの町へ行き、冒険者ギルドに行く事をオススメします」

「ふ~ん。じゃあまぁ、行ってみるか」

「その場合変装は解除してくださいね」

「まさかの変装意味無し?!」


まあいいか。もう一つはそこが終わってから聞けば良いだろう。



早速ハガタの町に向かう。

道中で何もする事が無いので、ヒマなのかナグラさんが疑問を出してきた。


「福田さんってさ、運を使って無敵な訳じゃん」

「何、唐突に。そうでも無いと思うけどな」

「いや、卑怯なくらい無敵じゃん!」

「卑怯言うな」

「そこで思ったの。どうやったら福田さんを殺せるのかなって」

「物騒な事を言うな!」

「はい、第23回、どうやったら福田さんを殺せるか会議~!」

「妙にリアルな数字! 怖い!」

「この会議はね、ラノベの主人公が持ってるチートがどこまで福田さんに通用するかを検証するものです」

「マジっぽい! そして本当に23回もやってそう!」

「ほとんどの主人公を福田さんは倒してきています。

 ディフェンシングチャンピオンです!」

「嬉しくない!」

「今回は即死魔法です。これなら通用するのでは?というのが共通の話題ですね。

 そこの所はどうなんですか? 本人に聞いてみましょーう!」

「え~と、…………無理じゃね?」

「えっ?! 即死魔法まで回避可能なの?!」

「いや、まず会わないし」

「そこはファンタジーで良いじゃない! 例えばダヒュテムが復讐を企んだとかで!」

「怖い事言うな! そうじゃなくてさ。

 例えばそういう人が実際に居たとしよう」

「うんうん」

「その人は、即死魔法が使えても運は普通な訳じゃん。

 と言うか、その話の中で不幸な目に会ってるなら、低い訳じゃん?」

「そうね」

「だったら、基本的な数値の部分だけでも俺が優位になってる」

「私達と同じで100なら、福田さんは120だもんね」

「そう。で、それが勝手に作用する訳ですよ。

 そうするとあら不思議。俺に利がない相手とは会わなくなるのですよ」

「つまり出会わないから問題無いって事?」

「そういう事。万が一出会うようになったとしたら……ヘタするとその人死ぬかもよ?」

「いや、ラノベの主人公だから死なないから」

「でも即死魔法が使える普通の人って事だろ?

 外的要因では死なないかも知れないけどさ、俺に会わせない為に内的要因で死ぬ可能性がある」

「内的要因?」

「つまり病気」

「…………怖っ! つまり絶対に出会わないようにする為に、心臓発作とかで死ぬのね?!

 じゃあ、今までも、もしかしたら……」

「ああ。死んでる人は居るかもしれない。

 信じるも信じないも貴方次第」


脅しみたいに話したけど、ありえない話じゃ無いんだよなぁ。

馬車の中が静かになってしまった。



暗いまま、ハガタの町に到着。

冒険者ギルドに入ると、すぐにギルドマスターの部屋に通された。

ちなみにカンキジコンビはミミちゃんを連れてラーメンを食べに行ってる。

ラーメンは初めてらしいので、俺が行ってもらうように話したんだ。

暗くなる話の後だし、明るくなってもらいたい。

なので同行者はナグラさんとコタニさん。


「ようこそ、福田様」

「様はやめて下さい。普通のピンクの冒険者だと思って下さいよ」

「……そもそも福田様がピンクなのもおかしいですけど。

 昇格試験を受けませんか? いや、受けずに上げてよろしいですか?」

「良くないです。インチキはダメです」

「では試験を……」

「受けませんよ?」

「……そうですか。まぁ、無理強いは出来ないのですけど。

 しかし、普通は昇格試験を受ける事が出来ると言われたら断らないんですけどね」

「それで生活してる人はそうでしょうね。

 自分の場合は他に仕事があるので。

 ところで、何でギルドマスターの部屋に?」

「神様の眷属様がいらっしゃれば、責任者が対応するのが当たり前ですが。

 いえ、丁度良かったです。依頼を出したいのですよ」

「依頼ですか?」


俺に依頼とは。

何だろうか?


「福田様、いえ、福田さんのお力の一端で、大森林への立ち入りが可能になりましたor許可されました」

「いや、俺のせいじゃ無いですけど……」

「そのように聞いております。

 そこで問題が起きました」

「問題? 伐採するようなバカが居たとかですか?」

「いえいえ、そんなバカが居れば、既に死刑にでもなっていますよ。福田さんにお願いする事じゃありません」


死刑かよ!

あっ、確か伐採とかしたらモンスターが溢れ出てくるって話だったな。

そりゃ死刑になっても不思議じゃないわ。


「じゃあどんな依頼ですか?」

「宣伝です」


予想の斜め上どころか、異空間から来たね。

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