報告
本日、3話目です。
自分達の倒した10人が相手と知り、がっかりした人達を連れて帰るのは苦労したね。
何とか納得してもらったが、今後元の世界で武闘会を開催する事を決められてしまった。
しかもそれは俺主催だそうだ。
何でだよ!と反論したけど、使徒様が主催なら誰も不正はしないから、と納得の意見を出された。
武闘会は各国が持ち回りで開催するそうな。
1年毎にやるオリンピックな感じか?
1年に1回なら、そう順位が変わらない気がするんだけどな。
さて、無事に帰ってきたし何とか収まったとしよう。
閻魔様に報告だね。
早速タブレットを操作しようと思ったけど、折角加護もある事だし直接連絡しよう。
いや、まさか来るとは思ってなかったけどさ。
「終わりましたよ」
「どうやらそのようだな。監視していた者からもそういう連絡があった」
「そうですか。じゃあこれで終わりですね」
「うむ。依頼完了だ。ところで福田君、報酬なんだが」
「はぁ」
「何も決めてなかったな、と後で気付いてな。何が欲しい?」
「そうですね。平穏を下さい」
「……お金とか物とかで頼む」
「何それ! 俺に平穏は来ないって言いたいんですか?! ちょっと、目を逸らさないでください!」
「判った判った。部下を一人付ける! そうすれば業務も半分になるだろ?」
「二人は下さい! それと先に言っておきますが、アサイさんのような人はお断りですよ!」
「そんなヒドい事はせん! そうだ、福田君本人が決めたら良いじゃないか」
「は?」
「この世界の事だろ? 各国から一人づつ選出して部下にして置いておけば良い。
そうすれば楽になるじゃないか。彼らの手におえない場合だけ福田君が動けば良いのだ」
「そんな事、許されるんですか?」
「使徒では普通はダメだな。まぁ神でもそんなに増やしたりはしないが。
今回の事を考えると、それくらいは許そうじゃないか」
なるほど。確かに良い方法だ。
各国の願い事は、その国に居る部下にやってもらう。
そこで無理なやつだけが俺に回ってくる。
うん、仕事は減るだろうね。
逆に言えば、面倒な物だけが来るようになるとも言えるが。
「でも、その選んだ人が権力と結託したりしたら、危ないですよね?」
「確かにありそうな話だな。だが、そこは大丈夫だ」
「何故です?」
「部下の行動は全て君の持っているスーパーコンピューターに管理させる」
「そんなの持ってましたっけ? このタブレットの事ですか?」
「ほら、島の地下にあるだろ?」
あっ、そうだった。
あれ、昭和チックに作ってあるけどスーパーコンピューターだったわ。
「アレが監視していれば、些細な不正も見逃さない。
不正があればすぐに福田君に連絡が行くだろう」
「コンピューターが不正を正すって事まではダメなんですか?」
「そこはダメだな。やはりいつの世でもコンピューターが裁判をするのは認められていない」
まぁ、そうだよなぁ。
簡単な事でも白黒はっきりさせそうなイメージがある。
情状酌量とか無さそうだもん。
脅されて犯罪したとしても許されない感じ。
まぁ、スーパーコンピューターだから出来るかもしれないけど、人間は機械には従わないだろうな。
「理解出来ましたけど、各国で部下を作るって基準は?」
「福田君の自由にすると良い。こっちが決めても不自由かもしれないしな。
会った事も無い人を選ばれても困るだろう?」
確かに。でもそうなると知り合いばかり選ぶ事になりそうだ。
王族や貴族からは選ばないとして、一般人から選出か。
セキハイムだと、赤木亭の店主さんとか?
ニーベル国ならタルーンさん?
ノートルダムだとホウズキさんか?
凄く信用出来る人達だけど、皆仕事してるし迷惑だろうなぁ。
そうなるとやっぱり冒険者とかから選ぶか?
「まあ、そこは後々考えて報告してくれたまえ。
とにかく、今回は助かった。もう一度礼を言う。
経費とかも報告してくれよ。ちゃんと払うから」
「判りました」
そう言って閻魔様は帰っていった。
部下選びか。これまた各国回らないといけないんじゃないか?
くっ! ゆっくりする為だ。今は頑張ろう。
ここまでで一旦終了となります。
また話が出来たらゆるゆると投稿しようと思います。
明日からは新作を投稿します。
(未完の話もどうにかしないとダメですね…)
読んで頂き、ありがとうございました。




