ぽんこつ?
ドロップ品は全て近衛アリに渡しておいた。
美味しく作ってくれるだろう。
ちなみにゲットしたのは、マヨネーズ・豆腐の他に、ケチャップ・カレー・焼肉のタレ・みりん・ポン酢・ワインの素材。
完成に1年くらいかかるものまであるのはおかしいだろ?
ついでに言えば、こっちで出たモンスターは面接しなかった。
近衛アリ曰く、バカばかりだそうなので。
まぁ、話が通じるモンスターを倒してドロップ品を貰おうって気にはならないしね。
うん、バカで良かった。
さて、本線に戻して……。
今、俺は、10匹が並んでる前に居る。
誰を選ぶかって事なんだけど、やっぱり運を使う事にした。
『役に立つモンスターと出会いたいな』と考えるだけだしね。
で、選ばれたのはオーガ。
願った瞬間に1歩前に出たのだ。
たまたま後ろを歩いていた近衛アリにビビって出てしまったらしい。
なんであれ決定です。
「名前は?」
「オガオガオガ」
「無いそうです」
「う~ん、喋ってる事が判らないと不便だなぁ。
連れて行って良いのかな?」
「福田さんも従魔にしたら判るようになったでしょ? 大丈夫じゃない?」
「なるほど。確かにそうかもね。じゃあ問題無いって事にしておこう」
「で、名前はどうするの?」
「あっちが勝手に付けるんじゃない?」
「いつ迎えに来るの?」
「さあ? 連絡してみるか」
電話してみた所、明日の昼にはサキの所に来るという事だった。
「明日の昼か。それまで名無しは不便か? じゃあ……
第2回、名付け会議~~~!!」
「数字が減ったわね。コタニさんが居ないからツッコミが無いわよ?」
「む、そうか。じゃあパパッと決めるか。
オガってのは?」
「安易すぎない?」
「ダメ? じゃあカンダさん、何か無い?」
「えっ? 角があるから、カクってのはどうです?」
「あ~、それは俺がハイロに心の中で付けたあだ名だわ」
「なら、イムラで良いじゃない」
「……じゃあそれで」
凄いなナグラさん。ポン○エまで知ってるのか。
オーガはスライムでも無いのにイムラって名前に決定しました。
で、そのままサキの所に移動する。
「ちょっと何よ! 突然来て!」
「あぁ、ハイロからの依頼でね。このオーガのイムラを預かってくれ」
「えっ? ちょっと? 何で?」
「いいからいいから。大丈夫大丈夫」
「何が大丈夫なのよ!」
「気にしない気にしない。じゃあ、帰るから、ヨロシク!」
「ちょ、まっ、コラー!」
いや~、これでミッション達成だね!
あれっ? そう言えば、探すのって1人で良かったのかな?
交代要員として2~3人は必要な気が……ま、まぁ、気にしない事にしよう。
サキの所から戻るとシロが食事の用意をして待っていた。
あぁ、ダンジョンでゲットした素材を使ったのね。
……むむっ! 確かに美味い気がする!
この豆腐なんかも市販のとは違う感じだ。
グルメじゃないから上手く言えないけどさ、とにかく……アレだよ、美味い。
なんて言えば良いんだろ? ナンチャラの宝石箱や~とか?
とにかく堪能させてもらったよ。
近衛アリは万能だなぁ。
コロナ国の願い事も無事終わらせたので、今日もまたメールチェック。
面倒だけど、1日1回はしないと溜まるばかりだからね。
で、ソフトを立ち上げたら、またもや最優先に1つメールが入っていた。
……地球を、というか日本を管理している仏様の気持ちが判るなぁ。
こうやってポンポンと対処しないといけない案件が入ると放置したくなるよね。
しかも地球では、神様の名前を使って戦争とかしてるし。迷惑な話だよなぁ。
おっと現実逃避してしまった。
早速メールをチェックしてみると……願ったのはジローだった。
次話も土曜日に投稿予定です。




