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モンスター探し

必要なモンスターについて詳しく聞いてみた。


1.従順である事

2.知性が高く、四則演算くらいは出来る事

3.文字が読める事

4.タブレットが使える事


……どうやって探せと?


従順かどうかは従魔にしないと判らないんじゃないか?

計算能力や文字が読めるかなどもそうだ。

そして、4だけど……どういう事?


「何でタブレット? 俺なんかキーボードだけだぞ?」

「ここはタブレット使ってるの!」

「ちっ! しかし、教えれば使えるようになるんじゃないか?

 使えるのを探すのは無理だろ?」

「そうじゃないの!」

「は? どういう事?」

「タブレットの画面に反応するかどうかって事!」


画面に反応?

あっ、タッチパネルの事か!

って事は反応しないモンスターも居るのか。

そう言われればそうかも。スライムとかが触っても反応しない気がする。

あれ、どういう仕組みなのかね? 昔は圧力だったと思うけど、スマホとかはどうなってるんだろ?

科学って魔法よりも不思議だなぁ。


ってのんきか! 俺はのんきか!

もう探す事決定みたいに話してるし!


「なあ、やっぱり俺が探すのか?」

「そうだよー! 頼むよー!」

「え~、だってそんな条件に合うのを見つけるのって苦労しそうじゃん……」

「何言ってんのさー!」

「え? 何で?」

「運を使えば良いだけじゃないかー!」


あっ、そうか。

適当なダンジョンに行って『条件に合うモンスターに出会いたいな~』って願えば良いだけか。

それなら簡単か。今日だけで終わりそうだね。


「判ったよ。じゃあ探すよ」

「なるべく早くねー!」

「見つけたらどうすれば良い?」

「ダンジョンに連れてきてー! サキの所と繋がってるから、そこからでも来れるよー!

 電話してくれても良いよー! はい、これ、電話番号!」

「あっ、そう。了~解」


とりあえず近場のダンジョンにでも行ってみるか。

ここから一番近いのは……サイラス国内か。

あの国はタローに乗って王都まで行っただけなんだよな~。

王はあの娘がなってるから入国出来るかな?




って事で、やってきましたサイラス国!

入港した途端に歓待されるとは予想外でした。

話を聞けば、王になった娘が全国にお触れを出したそうな。

戦争も無くなり税も軽くなり、と国民からすれば良い事ばかり。

それを成し遂げたのが現国王であり、サポートした使徒様バンザイ!という事らしい。

いや、すぐにダンジョンに行くから。お祭りみたいにしなくて良いから。パレードとか止めて下さい。


一番近いダンジョンまでの案内を頼むと困った顔をされた。

パレードを断ったからでは無いようだ。


「あそこのダンジョンは、近年モンスターが強くなっていて危険ですよ」

「特に3階以降がヤバいです」

「死人は出てませんが、重傷者が何人も」


どうやらヤバいらしい。

特に3階以降はデンジャーな様子。

ま、俺は1階で探すから関係無いんだけどさ。

しかし、そんなに危険ならトムさんでも呼ぶか?

いやいや、村人レベルでの危険性だろ? カンダさんとナグラさんが居れば大丈夫だろ。

俺はこれだけ支持もあるから、何かあってもすぐに回復できるしさ。

それに、運を使えば安全確実。よし、行こう。


到着したダンジョンは港から10分程の山の麓にあった。

綺麗にトンネル型になっている。整備したのではなく、元々こういう形だったそうだ。


武器を装備して中に入ると、そこにはシロが居た……。

あれっ? 召喚したっけ?


「シロ、何でここに?」

「家だから」

「はい?」

「ここが家だから」

「……あっ、もしかして、シロの城ってこのダンジョンにあるのか?」

「そう。いきなり来るからビックリした」

「そりゃゴメン。でも良く判ったな」

「足音を全てのアリが把握している。上陸した時から判ってたよ?」


マジか……。アリ達、優秀すぎて怖い。

待てよ? アリに頼んだらそれで良いんじゃないか?

沢山居るみたいだし、1匹や2匹くらい貸してもらっても良いかも?


早速電話をしてみる。




……速攻で断られた。

どうも、この世界のアリ全てが俺の従魔扱いになっているらしい。

誰かの従魔になっているのはNGなんだそうな。

多いな、俺の従魔!

次話投稿も来週の土曜日を予定しています。

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