僕が見つけたもの
「てめーはいっつも仕事できねぇなぁ。会社をなんだと思っているんだよ!!」
「お前さ、球拾いくらいちゃんとしてくれねぇかな。」
「お前はのろいんだよ」
これは僕が生きてきた中で言われた言葉である。これは言葉の暴力ですか?みなさんはどう感じますか?
僕はスローペースである、自分としてはしているつもり。なのになぜ僕はこんな事を言われてしまうのだろう。そんなことを居酒屋で一人安いお酒を飲んでふける。ささやかな幸せとはこれだなぁ・・・・と感じさせてくれる。さて、いい調子に酔えたら明日に備えよう。定期・携帯・名刺・スーツ・ファイル・財布・・・・。あれ?財布がないぞ・・・・。どこを探しても財布がない。周りを見渡しても財布がない。
しまった!!!やられた・・・盗られた。ほろ酔い気分の時に盗られてしまったんだ!!慌てて居酒屋に戻るが店は閉まっていて近くの交番に行ったが落とし物も無いと言う。
酔いも醒めた・・・・失意のどん底。今月の生活費がパァーだ。幸いにも定期に予備で入れたお金は1万円ある。にしてもだ・・・・まだ給料が出たばかりなんだ・・・・えっ・・・・・・
ぷああああああああああああああん!!!トラックが目の前に現れて僕は光に包まれたかと思った瞬間痛みが走る。飛ばされている跳ね飛ばされたんだ。明らかに宙を舞う感覚にさいなまれたかと思えばもう意識が朦朧とする。
大丈夫ですか・・・・・大丈夫!!!ですか!!!
答えようにも声が出ないかと思えば目の前が真っ暗になった。