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あけびの涙~ランドオブザデッド~  作者: 大禍時
1章 詠里高校旧校舎
1/1

旧校舎

高校を舞台としたオカルト風味な物語です。

筆者が昭和の人間の為、昭和の香り漂う設定になってしまってます。

旧校舎の二階、突き当たりにある部屋。

長机の上には所狭しとノートや書類が散乱している。

「それじゃあ、もういいかな?質問はあるかい?」

先輩の声が響いた。

午後からずっとここで先輩達から、俺達は引き継ぎを受けている。

根っからの体育会系の俺は限界に近づいていたので、ほっとして息を吐き出す。

隣に座っている親友の知也が俺の脇腹を突っついてニヤッとする。

「アサヒ、終わるみたいだな、良かったな」

俺は心底ほっとした顔になってたみたいだ。


「大体終わったみたいだし、打ち上げにしよっか!」

女の先輩の声を合図に長机の上の資料を片付けると、教室の隅に置いてあったコンビニの袋からポテチやジュースを出した。

紙コップにジュースを注いで、新旧の生徒会執行部8人は

「かんぱーい!」

と紙コップを高く掲げた。


ここ詠里高校よみざとこうこうは創立43年。

新校舎にも生徒会室があるんだが、引き継ぎの時は旧校舎の生徒会室(…というか資料室?)

で行うのが慣例らしい。


俺の隣にいるのが親友の露草知也つゆくさともや黒縁眼鏡の優等生だ。高校に入ってから知り合ったんだが、妙にウマがあって今では俺の一番の親友だ。

本人は背が低いのを気にしているみたいだが、女子からはカワイー!と言われている。

4月にしては暑い日のせいか喉が乾いて一気に炭酸飲料を飲み干す。

「あれ、飲み物無くなっちまったな」

先輩の1人が言った。

ここからコンビニまでは、グラウンドを抜けて行っても結構距離がある。

「先輩、俺行って来ます!」

俺は数時間も座りっぱなしだったし、腹ごなしにひとっ走りしようと立ち上がった。

「おう!緋山行ってくれるか?」

先輩が財布から千円札を取り出して俺に渡した。

「行って来ます!」

俺は元気よく旧校舎を飛び出した。

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