表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
片想い  作者:
片想い
8/30

4.光side

「ただいま」


家に帰ると、いつも笑顔で出迎えてくれるはずの日向がででこない。

まだ帰ってないのかなと思いながらリビングにいくと、リビングのソファーで日向が本やら紙やらを散らかしたまま寝ていた。


「こんなに散らかして、日向は」


落ちている雑誌を片付けようとして思わず手を止める。


「っ…!!」


開かれたままの雑誌には、こう書いてあった。

『クリスマス特集~好きな人の心をつかむプレゼントの選び方!~』

よく見ると他の本は編み物の本。

落ちている紙にはマフラーのデザインがいくつか書かれていて、どれも丁寧で、日向が相手をとても大切に思っているのが、そして日向の本気さが伝わってきた。


「うそ……」


私は目の前が真っ暗になった気がした。

佐々木が言ったことは、本当だったんだ…

ほんとうに日向に好きな人ができてしまったんだ…


ばさっ


手に持っていた雑誌を落としてしまった。


「う~ん…お姉ちゃん?」


日向が起きる。

私は走って自分の部屋に逃げていた。

後ろで日向が自分を呼んだ気がしたけど、振り返らずドアを閉めた。


「っ~~~…!!」


ドアを閉めたとたん、涙が溢れてきた。

その場に崩れ落ちるようにして泣く。

日向に聞こえないように声を殺して。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ