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13.光side
「おはよ!光」
「おはよう、颯斗」
クリスマスも過ぎ、私と佐々木は名前で呼び合うようになった。
変わったのはそれだけじゃない。
「っん…はぁ……」
「光…愛してる」
「あぁ…っは、あん……」
あのクリスマスの夜、私たちは一線を越えた。
それからはこうして頻繁に肌を合わせている。
行為の最中、日向の顔が浮かんで胸が痛むけど、やめられない。
誰かのぬくもりを感じていないと死んでしまうとでもいうように、私は颯斗を求めた。
「私も、愛してる…」
そう言った瞬間、私の頭に浮かんでいたのは、やっぱり颯斗ではなく、日向だった…




