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1.光side
ゆさゆさ…
心地よい眠りに浸っている私を誰かが揺さぶっている。
誰だ、私の眠りを妨げるふとどきものはっ!!
無視して眠ろうしていた私の耳に聞き慣れた声が届く。
「お姉ちゃん、起きて」
私の、愛しい人の声。
あぁ、もっと寝ていたかったのになぁ。
この子の声を聞いてしまってはそうはいかない。
睡眠の心地よさよりも、この子の顔を見れることのほうが、私には大事だから。
「うぅ~ん……おはよ、日向」
眠い目をゆっくりと開けて、目の前のその子に言う。
日向は私の妹。
私は彼女に、恋している。
これからも基本
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