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1.日向side
「お姉ちゃん、起きて」
「うぅ~ん……おはよ、日向」
朝、お姉ちゃんを起こすのは私の役目。
昔はお母さんが起こしていたんだけど、寝起きの悪いお姉ちゃんは無理矢理起こすとものすごく怖い。
でもなぜか私が起こすと眠そうだけどすんなり起きてくれる。
それに気付いてからお母さんはお姉ちゃんを起こすのは私に任せるようになった。
「おはよう、お姉ちゃん」
私は頬が緩みそうになるのを抑えて挨拶を返す。
あぁ、今日もお姉ちゃんはなんて可愛いんだろう…
私、l榊 l日向は、姉であるl榊 l光に恋をしている。
血の繋がった肉親で、しかも同性だから、叶うはずのない恋だけど、どうしようもないんだ、この気持ちは。
小説を書くのは初めてなので、いろいろ至らないところもあると思いますが応援してくれたら嬉しいです。




