level 63 ボクっ子姫と謎の弓矢
数えられなかったマルチちゃんの為にきちんと数えるとオーガはその数100匹以上、まさに群れていた。まだこっちには気がついてないみたいだけど・・・
「どうするの?翼、やり過ごす?それとも戦う?」
「う~ん、戦う意志が向こうにないならやり過ごしてもいいかなあ?」
オーガ達の様子を見ていると何処からか弓がしなる音がして矢がオーガの群れに飛んでいった!
ドスッ!!
矢はオーガには当たらずに地面に落ちたが群れが騒ぎだしこっちを見た!
「うわっ!こっちきちゃったよ!!なんで!?」
敵と見なされたボクらに群れが動きだしこっちに向かってきた!!
「逃げろおっ!!」
「え?戦わないの!!」
「あんな数無理だよぉ!」
「殲滅しましょう・・・」
「まま~!」
「ツバサ様、エール様が転びましたが?」
「えっ!?」
走り抜けてきた途中でエールが転んで動けなくなってる!
「エール!!」
慌ててエールの元に戻って抱きついた、どんどんオーガの群れが近づいてくる!
「翼あっ!!」
アリアちゃんの声が聞こえる・・・もうダメかな・・・
パンッ!パパパパンッ!!!
また弓矢の音がしたと思ったら前列のオーガが何匹か倒れていた、何処から飛んできたのか周りを見ると木の上に人影があった。
「さあて、ようやっと出番やねえ・・・」




