level6 ボクっ子姫と王さま
いよいよ王さまとご対面だ、なんだか緊張するなあ・・・
「姫さま、では・・・扉をお開けします・・・」
マルチちゃんが凄く大きな扉を開けてくれた。
中には兵隊さん?と執事の人が何人かいる。そして・・・
「おおぉー、姫!もどったかぁー、待ちかねたぞぉー!」
え?あれ?
「お前が迷子になったたっと聞いてパパは・・・パパは・・・うおおぉ!」
どんだけ動揺してるの!?泣いちゃってるよ、しかも迷子って設定だったんだ!
「姫さま・・・このゲームの中にもたまに現実世界に似た人が出てくる事がありますけど姫さまとは違って入り込んだ訳じゃないので御安心下さいませ。」
と、小声でメルヴィルさまが教えてくれた。
そうだよねえ・・・目の前で何かをいっぱい喋ってる王さまは現実世界のボクのパパそっくりだもん。
緊張して損したかも。
「まあ見つかってよかったよかった、もう暫くは外出しないようにな。」
えっ!?外出禁止?困るよ!大魔王を倒さなきゃ元の世界に戻れないよ!
「あ、あの・・・パパ?えーと、どうしても外に行かなきゃいけないんだけど・・・」
「ダメだ、外に行ったら危険な男がいっぱいいるじゃないか。そんな中にカワイイカワイイ娘を・・・うおおぉ!!!」
あ、また泣いてる。
「いや、でも大魔王をどうしても倒さなきゃいけないんだ。お願い、パパ・・・」
「大魔王?」
泣いてたパパの目が真剣になった!
「そんなのはもっとダメだ!大魔王なんて危険すぎる、奴はな・・・人を人とも思わない。残虐で我が儘で・・・捕らえられた民はそれはそれは奴隷のように濃き使われ虫けらのように捨てられてしまうんだ。」
・・・そりゃ大魔王だから人を人とも思わないだろうけど。
「まあどうしても大魔王を倒すというならこの父を倒してから行け!」
パパはカッコつけの言葉を言った!
ツカツカツカ、ポコッ!
「は?」
「へ?」
「姫さま!?」
ボクはパパを叩いた!
「これでいいんだよね?んじゃ大魔王を倒しに行ってくるね。」
「ま、ま、ま、待て待て待って!今のナシナシ!!ノッカン!!ノーカウントです!!」
え~?倒したじゃん・・・
場を取り直し・・・
「コホン、まあツバサの言い分もわからないではないがやはり一国の姫が魔王退治に行くのはなあ・・・」
それじゃ困るんですけど?
「そこでだ、大魔王征伐隊を出すことに決めた!決めちゃった!もう決めたもんね!!へへーんだ!!」
「「「子供かっ!!」」」
何人かカブッたよね?
「まあ簡単にはいかんだろうが取り合えず様子をみよう。それでよいな」
「・・・」
頷くしか出来なかったよ・・・
「よろしい、では舞踏会へと参ろう。」