level 58 ボクっ子姫と盗賊団
青竜、ブルーの背中に乗り洞窟を脱け出す。彼女が抜け出せる位の大きな横穴が空いていて岩肌は総てが凍っている。
上へ上へ登っていく、途中開いている穴から今来た道程が見えた。
スノーウルフがボクを食べられなかった残念さか、じっと惜しそうにこっちを見ていた。
徐々に気温が上がり今度は暑くなってきた、溶岩が振りかぶってきて下に落ちていく。でも光の加護か熱くはなかった、火口に出るとブルーはぐんぐんと加速していく・・・
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その頃、盗賊のアジトではアリアとエールはツバサの帰りをじっと待っていた、ここから逃げ出したくてもたくさんいる盗賊たちを全員倒すのは大変だし何よりツバサを信じて待っていた・・・
「遅いねえ、あんたの連れは?逃げちまったのかねえ?」
ニヤニヤと笑みを浮かべるミランダ、アリアは臆せず睨んで返す。
「そんな事ありません、翼は絶対に帰ってきます!」
信頼があるのだろう、かつてミランダも信頼していた恋人に裏切られた過去がある。同じ様に盗賊に捕まり同じ様に宝があると言われ一人で火山に向かって帰って来なかった。
残されたミランダは盗賊の一員となり死ぬ気で頑張った結果が今の地位だった、その後またもや捕まった恋人は宝を見つけたが持ち逃げしミランダを捨てて逃げた。今はもうこの世にはいない・・・
だから人間は皆一緒だと思って何度か捕まえた奴等を同じ様な問題を出したが行った奴等は同じ行動を取った、残された人質は盗賊になったり拒んだ奴は恋人と同じ運命を辿った・・・
ツバサという女もきっと一緒だ……帰ってこない。例え火山に行っても途中で朽ち果てるか逃げ出すだろう、青竜や光の精霊なんているはずないとミランダは思っていた。
「なあ、あんたら…あたしらの仲間に……」
「うぎゃああっ!!」
「!?」
話し掛けた時に外から盗賊の子分の悲鳴じみた声が聞こえた、ミランダは咄嗟に愛用のシミターを手に取り跳びながら入口に行き侵入者を待ち構える・・・
だがいつまでたっても賊は入ってこない・・・
緊迫した中黒い霧が立ち上ってくる、慌てて自分の口を自分の手で塞ぐも身体の中に入ってきて動けなくなると二人の人影が入ってきた・・・




