level 53ボクっ子姫と企み
再びカツヤード城の王の部屋、王と騎士団の団長、その前には先程まで姿を消していたショコラとマカロンがソファに座っていた・・・
「上等よ、手筈通りに上手くいったわ、戦争を仕掛ける事ができるなんてね・・ふふ・・・」
「はい!軍隊は既にドラグーン国に向けて出陣しております。最早誰にも停めることはできません。この私でさえも・・・戦争に勝利した暁には是非とも大魔王様に例の件を・・・」
「わかってるわよ、この世界の王になりたいんでしょ?大魔王様に言っておくわよ・・・」
「あ、有り難き幸せでございます!!」
そんなに都合よく行くわけないじゃない、馬鹿ね・・
ショコラはほくそ笑んだ、カツヤード国王は今まで同盟とはいいながらも昔からの繋がりが解けずにドラグーン国のいいなりになっていた。大魔王に取り入りこの世界を自分の物にしてやろうと目論んでいた。
それにショコラは眼をつけた・・・
ボク達はカツヤード国の外れ、ポークフォードの街に来ていた。
街は賑わいを見せていたが直に戦争が始まるという噂が流れていた。
「ここもですね・・・」
「うん、みんな戦争が始まるから殺気だってる・・」
ここに来る前に2、3の街に寄ってきたけどどこも似たようなものだった・・・
「このままだと本当に戦争になっちゃう、どうしたらいいんだろ・・・」
アリアちゃんが項垂れる、でもみんなが疲れていた。ずっと歩きづめな上にカツヤード城からの追っ手が来ていたからだ。
「とにかく宿を取って今日は休もうか、エールも疲れてるし・・・」
ボクの背中で寝ているエールを見る、すやすやと寝ていて幸せそうだ。さっきまで歩いてたからなあ・・・
周囲を気にしながら街を歩く、いつ追っ手が来るかわからないからだ。
何事もなく宿に着きエールをベッドに寝かせてこれからの事を話し合う。
ドラグーン城に一度戻った方がいいと思うけど港や空港は全て閉鎖されていた。
「わたしはこの国に来たことが今までないので詳しい事は分かりませんがこの国には光の精霊様がいて願い事を叶えてくれるらしいです・・・・」
「精霊・・・?それってフライア様達と同じ?じゃあ魔法瓶で出せないかな?」
「いえ・・・光の精霊様と闇の精霊様は別格で女神アクトレス様の身体の一部から出来ていると言われています。ですからいくら姫さまが凄い魔力を込めても出てこられる事はありません・・光の精霊様はブルードラゴン・・・青き竜と一緒にいると言われています・・・」
「でもあたし達だけで行けるのかな?エールもいるし・・」
「行くしかないよ、それしか手立てがないならね・・」
ボク達は頷いた、でも情報が少なすぎる・・・
この国に詳しい人がいたらなあ・・・
あ、いるかも!!




