level 46 ボクっ子姫と双子の人だ?
「あれからわたし達は牢屋に閉じ込められ2年の月日が流れました・・・朽ち果ててしまったアリア様、他の方々も別室に囚われていて今となってはどうなったか・・・唯一わたしと姫様は同じ場所で囚われていていたので仲睦まじく過ごしています・・・お腹には赤ちゃんが・・・」
「ってこらこらっ!なんてナレーションつけてんの、マルチちゃん!!」
「マルチぃ~!!」
嘘です、まだあれから2時間くらいしかたってません。みんな同じ牢屋に入れられて戦ってもよかったんだけどこの方があっさりと城に入れるということで捕まっています。
「じゃ、じゃじゃあ!そろそろ出ますか?」
何故か緊張しているミンミ女史の一声でみんな動き出す、レッドちゃんが牢屋の扉を簡単に壊して出ていく。凄い力だなあ・・・
外に出ると周りには誰もいないみたいだ、あまりにも静かすぎる・・・
「ま~ま・・こわい・・」
エールがしがみついてきた、確かにただならぬ雰囲気だった。
誰も見当たらないまま大広間、王様の謁見の間らしいところに出た。
そこには騎士団の団長と王様、そして・・・
「あれ・・・?確か・・・マチルダさんとディテールさん?」
「翼、知り合いなの?」
アリアちゃんが聞いてくる、前にエールと公園に行ったときに会った双子の人だ。なんでここに?
「姫様、お久し振り。お元気だったかしら?そちらのエールちゃんも・・・」
マチルダさんがエールを見ると震えているエールが更に裾を握る手が強まる、すごい魔力をあの二人から感じる・・・
「まあまあ、そんなに緊張しなくていいからさ?」
「どうしてここに?」
「さあ?どうしてかしらね、私達はここの王様と仲良しでね、遊びに来たの。」
「違うでしょ?王様と団長さん明らかに操られてるよね?」
「よくわかったわね?そうね、あなた達を出迎える為にちょっと協力してもらったの。」
マチルダさんが前とは違い不気味に微笑む・・・
「あっ!思い出したわ!!大魔王の直属の暗殺者のマカロンと大魔道師のショコラ!!」
「あら?覚えててくれたの?光栄ですわ、元大魔王様・・・」
大魔王直属!?マチルダさんとディテールさんが?




