level 45 ボクっ子姫とえっ!?駆け落ち?
「駆け落ちって・・・?トンカツ・・・トーン王子は大魔王討伐で行方不明なんじゃないの?」
「まあ表向きはその方がカッコいいからじゃね?でもそうらしいぜ、騎士団の団長が言ってたんだから間違いないって!」
ボクと駆け落ちってのはおかしいしなんでそんなことになってるんだろ・・・
「ま~ま!みつけたあ!!」
「えっ?あ・・・エール!?」
いつの間にかエールがテーブルの横に来ていた。
「マ、ママ!?君って子持ちだったの!?」
「あ~、うん・・・まあ、そんなとこかな?」
「ごっ!ごめんっ!!さよならっ!」
チャラくんは逃げ出した!
「ちょっと待ちなさい!」
「逃しませんよ・・・」
しかしまわりこまれてしまった!
アリアちゃんとマルチちゃんに捕まったチャラくんはテーブルの下で正座をさせられている。
「こ、このお方はドラグーン国皇女、ツバサ・ナイチチ・ドラグーン様です!!」
チャラくんに説明をしているミンミ女史、しかしいつ聞いても恥ずかしいフルネームだなあ・・・
「ええっ!?ひ、姫様あっ!!す、すみませんでしたあ!」
額を地面に擦り付け平謝りするチャラくん、周りの人もひれ伏してるよ・・・不味いなあ、目立っちゃってる。
「い、いいから!頭を上げて!!それよりさっきの話だけど本当に騎士団の団長さんから聞いたの?」
「は、はい・・・俺・・私と団長とトーン王子は幼なじみで、あっ!私は公爵の長男のジョッキーといいます。王子が大魔王討伐に行ったのは知ってましたがあまりに長いので団長に聞いたら臆病風に吹かれて懇意にしていらしたドラグーン国の姫様と駆け落ちしたと確かに言っておりました。それとこの話を噂として流してほしいとも言っておりました。」
おかしいなあ、なんでそんなでたらめを言い出したんだろう・・・
「まあ、私もトーンがそんなことをするようなヤツではないと思ってましたがマーズ(団長)の言うことだし嘘ではないのかなあと・・・それに最近城の中がやたら厳重で今まで会えていた皇族の方々も全然会えなくて・・・いったいどうなってるんでしょうか?」
「姫様、お目通りをお願い致しましたが門前払いされました・・・」
マルチちゃんが伝えてくれると周りが騒がしくなり騎士団がやってくる、先頭の人が団長さん?
「この騒ぎはなんだ!?お前達か、首謀者は?城に同行願おう!!」
ええっ!?ボクたち捕まっちゃうの!?




