level4 ボクっ子姫とメルヴィルさま
ボクが姫ってどういうこと??
「つまりですねえ、ツバサさまはこの国の姫さまなんですよ。わかりましたか~?」
「ううん、全然わかんない!」
ボクはツッコミを入れた!
「まあ、詳しい話はお城の方でメルヴィルさまがなさいますから~」
「お城?メルヴィルさま?」
「はい~ドラグーン城の大魔術師、メルヴィルさまです。ツバサさまを呼んだのはその方なんですよ~」
そうなんだ、意味わかんないけど。とにかく聞いてみないと・・・
城まではソナタさんの魔法であっというまに着きました。
「ここがドラグーン城です~」
「うわあ・・・おっきなお城。」
まるで田舎から出てきた人みたいにボクはキョロキョロして周りを見ていた。
「こちらですよ、姫さま~」
城門をくぐり抜け城の中に入るとたくさんの執事さん?とメイドさんが出迎えてくれた。
「「「「お帰りなさいませ、お姫様!!!!」」」」
小心者のボクはビクッとなりながら圧倒されつつソナタさんに着いてそのまま通りすぎた。
「メルヴィルさま~姫さまをお連れしました~」
「いいわよ、どうぞ。」
中から声がしてメイドさんがドアを開けてくれた。
部屋に入るとさんじゅ・・・二十代くらいの綺麗な女の人がデスクに座ってこっちを見ていた。
「こんにちは、姫さま。見つかってよかったわ、私はメルヴィルです。この国の魔法師長を勤めています、宜しくね。」
「はい・・・よろしくお願いいします、あの・・・質問してもいいですか?」
「えええええええ、なにかしら?」
「えが多いです!そんなに驚かなくても!」
「あらあらあら、ごめんなさい。」
あら も多い気がするけどまあおいとこう。
「ボクを呼んだのはメルヴィルさまってソナタさんが言ってましたけど、それとボク男なんですけどなんで姫さまなんですか?」
「メルヴィルでいいですよ、呼んだと言えばそうなんですけど・・・このドラグーンランドはあなた方の言うゲームの世界です。それを知っているの は私と大魔王だけです。ツバサさまは導かれてこの世界に来た、って言えばわかるかしら?」
「何となくはわかりますけど・・・どうしてボクなんですか?」
「えーと、それは多分姫さまだからじゃないかと思うのだけど」
「姫さま?確かに姫って呼ばれてますけど・・・」
「それでゲーム自体が勘違いしたのかもね、この世界では姫さまが大魔王を倒すことになってるのよ。」
変な設定だなあ、そんな理由?
「それとこの世界にいる間は姫さまっていうくらいだから女の子になってるから」
「えー!?ボクが女の子!?」