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ボクっ子姫と竜の国  作者: あさたろ
第2章 ボクっ子姫とゲームの日常
35/67

番外編 王妃と娘

番外編です、1ヶ月かかってようやく出せました。内容はこれからに関連してきます。



3歳の冬、初めての雪にあの子は中庭で走り回って喜んでいた。




5歳の夏、初めての海に入って急に来た波に水を飲み込んで泣いていた。




7歳の秋、初めての紅葉狩りに目をキラキラさせていた。




そして9歳の春...



「おかあさま!」


「どうしたのです?そんなに慌てて。」


息を切らせながら走ってきた娘。



「あのね、さっき学校の帰りに咲いていたお花を摘んできたの、あまりに綺麗だったからおかあさまに見せてあげたくて。」



優しい子だった...


けれど



「そんなことより学校はどうしたのです?先程先生から連絡がありましたよ、また行かなかったそうね?」


「それは・・・その・・・」


「なぜいかなかったの?ちゃんと言いなさい、ツバサ」



彼女の名前はツバサ、この国の姫で私の一人娘。


「・・・」


「そう、言いたくないならいいわ。」


「ま、まって!お母さま!!」




その時私は娘の言うことを聞かなかった、ずっと後悔することを知らずに・・・




彼女は帰ってこなかった、どこに消えたのか誰にも分からなかった。


私は懺悔し、誰にも会わない日々が何年も続いた。

何故あんな事を言ったのだろう。

どうしてもっと話を聞いてあげなかったのだろう。

悔やんでも悔やみ切れなかった…



やがて真っ暗だった部屋に一筋の光明が差し込む・・・



女神さまが私の前に現れた。



「ドラグーン王妃、パルテナ・チイサナ・ドラグーンですね…」


「は、はい・・・女神さま。」


「貴女の娘、ツバサ・ナイチチ・ドラグーンは生きています・・・」


「えっ!?ほ、本当ですか!?」



私は耳を疑った、もう何年も立っていて既に諦めつつあった。



「ええ、ですが直ぐには会えないのです・・・それまで貴女にはしていただきたい事があります。」


「私に?出来ることならどんな事でもいたします!!」




女神さまは一年後に別の世界から別次元の娘が来ると言われた。

やがてその者は大魔王を倒すと・・・

でも自分が王妃であることは秘密にしろと、彼女の母は亡くなってるそうだ・・そして別の世界では男の子だということも・・・


私は元から魔法を使えたので魔法師長メルヴィルと名乗ることにした。


皆の記憶を操り私は王妃ではないことにした。勿論主人であるドラグーン王も・・・




そして一年後、魔法隊の隊長、ソナタからツバサを見つけたと報告があった、完全にはツバサではないけれど・・・ようやく会える、私の娘に・・・




私は執務室に行く、娘を出迎える為に・・・


次回から第三章になります、冒険に出・・・ると思います。


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