level 34 ボクっ子姫とスゴロク
「やったあ!5コマ進むだって!いち、にー、さん、しー、ご!うあっ!?スタートに戻るぅ!?何このクソゲー!!」
「アリアさまの日頃の行いが悪いからですわね・・・」
「ゲームなんだからあんまり本気で怒らないでよ、アリアちゃん。」
「まーま、つぎえーるのばん?」
「エールさま~次は メルヴィルさまですよ~」
さ「あらあらあら、私の番?」
「そ、その次は私ですかあ?
キ、キ、キンチョウしますう!?」
ボクたちが何をしてるかというと・・・話は少し前に戻って・・・
「姫さま~お城の倉庫一斉大掃除してましたらこんなのがありましたけど~何だかわかります~」
ソナタさんが持ってきたのはわら半紙に絵が描いてあるとルーレットだった。
「これ・・・すごろくじゃない?」
「スゴロク?昔のタレントのことですか~?」
「それは清六!って誰も知らないよ!?ソナタさん!」
「失礼しました~スゴロク?ですか~?何故倉庫に入ってたんでしょうか~?」
「この世界にはなさそうだよね、ルーレットで遊ぶのかな?」
「せっかくですからみんなで遊びませんか~?今日は休日ですし~」
と、言うわけでスゴロクで遊んでるんだけど中々ゴールに近づけず苦戦してる。
このゲームはドラグーン城がスタートでゴールが南の島国、ランクスになっている。
途中船で移動して三コマ進んでもそこから五マス戻ったりと全然進まない、みんな似たり寄ったりの位置にあった。
「はあ、ダメだあ・・・何よ?コレ」
「確かに・・・あまり面白くない・・かも」
「進まないよねえ?」
「ま~ま、つまんない?」
「あらあら、まあまあ、どうしましょう。」
「わっ、わっ、どうしたらよいですか?」
「じゃあこうしましょう~」
ソナタさんが魔法を唱えるとみんなの身体が消えボクは見知らぬ土地にいた・・・
「ココドコ----!?」
『姫さま~、大丈夫ですよ~そこはスゴロクで姫さまがいたカツヤード国の山奥です~。あっ、強いモンスターとか猛獣がいるのできをつけてくださ~い。』
全然大丈夫じゃない!!
『ちなみにみなさんも同じ様にスゴロクで止まっているところにいらっしゃいます~』
「エールは?エールは大丈夫なの?」
「大丈夫です~皆様の身体には目に見えない薄い魔法のバリア-が張ってありますから~』
ならいいけど・・・それにしても壮大なスゴロクになっちゃったなあ」
『姫さまの番ですよ~ルーレットを回してください~』
あ、そっか。これだな。よっと!
ルーレットは2を出して別の場所に移動した。
何処かのお城だろうか、ドラグーン城じゃないみたいだけど・・・
なんかボクが来ちゃいけなかった気がする、ルーレットを回そう。
何時間かかけてようやくみんなゴールにたどり着いた。でも色んな所へ行けて楽しかったなあ。
「ひ、姫様!!大変です!」
衛兵が慌てて入ってくる。どうしたんだろ?
「大魔王討伐隊が全滅しました!隊長のトーン王子が行方不明です!!」
え!?トンカツ王子が?




